2017.12.04

一本の万年筆との出会い「ペリカン トラディショナル編」

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ペリカン トラディショナル 万年筆

ペリカン トラディショナル 万年筆

自分の持っている万年筆を見ると、これはいつ頃どんな経緯で買ったのか、ということが思い出されます。万年筆はなんとなく買うというタイプのアイテムではなく、私にとって悩んで買うというものです。ですので、一本一本エピソードがあります。

このペリカン トラディショナルは、私がまだ社会人数年目の時に急遽買ったものです。急遽ということで記憶にクッキリと残っています。その頃、モンブランの164という細みの万年筆(バーガンディ)を常に胸ポケットに入れて仕事をしていました。あるとき、出張に行く時いつも携帯しているそのモンブランの万年筆をうっかり会社のデスクの引き出しに入れっぱなしにしてしまったのです。あるべき胸ポケットにいつもの万年筆がないというのは、なんとも心細いものがありました。下着を着けずに外出してしまったようなとでもいいましょうか。。とても不安な心持ちでした。そこで急遽近くのデパートに行って、買ったのがこのペリカンの万年筆だったのです。さすがに、同じモンブランの万年筆を買うお金は持っていませんでした。その時に買える、そして所有欲が満たされる万年筆として選んだのが、ペリカンのトラディショナルだったのです。値段はたしか8,000円くらいだったと思います。スチールペン先のわりにしなやかさがあって、気持ちよい書き味を楽しめる一本です。あとで気づいたのですが、ボディに「W.-GERMANY」と刻印されていました。当時、東西ドイツが統一して数年だったこともあり、西ドイツバージョンがまだ流通していたようです。

すっかりとペン先のメッキもはがれていますが、今も手放せない一本です。


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