2022.04.12(504)

「ぎゅっと詰まった小さな手帳」

ダイゴー

アポイント手帳 E1110

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

手帳はすでに「フレームマンスリー手帳」を使っている。だからもう手帳はいらないと思っていた。「フレームマンスリー手帳」に日々のあらゆる予定を書き込み、デスクではデスクカレンダーのように立てて、仕事をしながらチラチラ見ている。頭の中から予定を吐き出して、それらを受けとめてくれている頼もしい存在だ。それなのにさらに一冊の手帳を迎え入れることにした(2022年4月始まりタイプ)。この手帳の存在を知り、その詳細を知れば知るほど使ってみたくなった。

■ 小さい中に色々なフォーマットが

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

手帳としては相当に小さい。手のひらに楽々のる。「すぐログ」のIDEAに近いサイズ感だ。比べると縦は同じだけど、横幅は1cmほど広い。ポケットに入れていつも身につけておけるコンパクトさだ。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

表紙は手帳と一体化されていて、ダイレクトにページをめくっていける心地よさがある。表紙の雰囲気は「ジェットエース」と似ていて昭和感がそこはとなく漂っている。ただ質感はこちらの方がサラッとしている。そしてこの小ささの中に、え!こんなに色々と入っているの!というくらい詰め込まれている。まず、私好みとしては鉛筆が入っている。2本あるしおりの黒い方を引っ張り上げると黒い鉛筆が出てくる。手帳と同じ年月を生き続けてきたような佇まいだ。赤のしおりは手帳につながっている。スケジュールは鉛筆が付いている黒のしおり、ノートは赤のしおりといった具合に使い分けられる。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

紙面フォーマットも充実している。イヤーカレンダーから始まり、メインのスケジュールフォーマットである見開き2ページで2週間。メモスペースはなくスケジュールだけを書いていく仕様。アポイント手帳ならではの赤と濃いネイビーの数字デザインは程よく目に飛び込んでくる。1日1行と記入スペースは小さいが、縦の長さは1.1cmとそここそあるので、付属の鉛筆でも書き込みやすい。この2週間ページが一年間分あり、その最後に翌年のカレンダーがある。ここは翌年の予定をひとまず書いて、新しい手帳を手に入れたら書き写していく、言わば予定の引き継ぎページだ。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110
スケジュールの全ページの下には偉人の名言がある。スキマ時間にパラパラ眺めるのも楽しい。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110
翌年の手帳に切り替えるときに便利な「2023 年間スケジュール」ページ

そして、このあとノートページがタップリと続いていく。横罫線ノートは33ページ、無地ノートは32ページ。気が効いているのは、無地ノートは全てミシン目が入っているところ。ふつうに使ってもいいし、書いたメモを切り取ってノートに貼ったり、人に渡したりと機動的な使い方ができる。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110
横罫線は5mm罫

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

大切な人の連絡先をまとめておけるアドレスページ、それとは別に緊急連絡先メモ、さらには時刻表ページもある。最終電車やバスの時間を書いておくと安心だ。そしてプレゼントメモもあり、痒い所に手が届くページばかり。巻末には、見ていて楽しくなる各種便覧も充実している。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

人生の記念日一覧。結婚一年目は「紙婚式」というらしい。子供の慶事、年齢早見表、パーソナルノート、そして8cmの定規まである。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

こんなにもたくさんのものがこの小さな中に入っている。小ささゆえに「凝縮感」がタップリと味わえる。

■ 私の使い方

この小さくも楽しい手帳を私はこんな風に使っている。スケジュールは「フレームマンスリー手帳」に任せているので、それ以外での使い方となる。それは「一言瞬記」。2週間のスケジュールページに一言だけの瞬記を書いていく。長文の瞬記とは別に書いている。長文のものはじっくりと書いていく楽しさがある。ただ、長文ゆえに読み返すとなると、そこそこ本腰を入れなくてはならない。一言瞬記ならズバッと一言だけなので、書くのも読むのも手軽に楽しめる。その一言がきっかけとなって、いろんなことが立体的に思い起こされる。もし、この日はもう少し書き足したいとなれば、タップリとあるノートページを使っていけばいい。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110
一言瞬記は付属の鉛筆で

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110
長文の瞬記を書く時はパイロット743のEFで

常に持ち歩いて、電車に乗っている時に書いたりできる。鉛筆が付属しているのでいつでもどこでも書いていける。または、リビングのテーブルで長文の瞬記を書き終わった後で、その中から一つだけキーワードを取り出してこの小さな手帳に書いてもいい。



一年間書き続けたら、自分の一年間がこの小さなアポイント手帳に凝縮されている。そんなことを夢見ながら続けていくつもりだ。瞬記だけでなく、ふつうにスケジュール管理ツールとして使っていくのももちろんいい。そんなに日々の予定がない人にはピッタリだと思う。

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110
予定を書く時は、こんな感じで少し斜めに書くとたくさん書ける

ダイゴー アポイント ダイアリー 手帳 E1110

ダイゴー アポイント手帳 E1110
ダイゴーさんオンラインショップでも販売されています。

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