文具で楽しいひととき
ダイゴー
すぐログ IDEA PLAN THINK
鉛筆がセットされていることで、いつでもどこでもサッと書き出せる手帳「すぐログ」。スマホでもメモはできるという時代ではあるが、やはり紙の上に鉛筆をこすり付けて文字をのせていくという感覚はアナログ文具ならでは。書くという体験がしっかりと記憶に刻みこまれていくように感じる。私が今使っている「すぐログ」は33冊目(ジェットエースからの累計)。いつもズボンの後ポケットに入れて肌身離さず持ち歩き、何か思いついたら「すぐログ」に書きとめている。「すぐログ」に書こうと思うより先に手が無意識のうちに「すぐログ」をポケットから出すというのがすっかり染みついている。もはや「すぐログ」は私の考えるということにセットになった道具になっている。
この2月で発売からちょうど1年目を迎える。おかげ様でよく売れているようで、すでに5回もリピート生産を繰り返している。一周年を記念して、このたび新たなサイズが展開されることになった。従来のサイズより少し大きな2サイズが加わる。これまでのサイズはIDEAと呼ぶことにし、中くらいのサイズをPLAN、一番大きいサイズがTHINKとなる。それぞれのオススメの使い方をご紹介していこうと思う。
各サイズとも12色展開
■ IDEA
従来の「すぐログ」として展開してきた一番小さなサイズ、IDEA。名刺サイズほどのコンパクトさで、ポケットにも楽々入る携帯性が特長。このIDEAは、キーワードなどちょっと書くのに適している。私自身このサイズを長年愛用してきて色々な使い方をしてきたが、不意にひらめいたアイデアや、やるべきToDoといったことをササッとキーワードだけ、あるいは文章を書くとしてもほんのワンセンテンスほど書くというのが多い。たったそれだけでも書いておくことで忘れずにすんで、確実に次のステップへと進んでいける。
■ PLAN
IDEAより少しばかり大きいPLAN。大きさの比較の意味でPLANの上にIDEAを重ね合わせてみると、横方向より縦方向の方が長くなっているのがわかる。つまり、IDEAより大きいだけでなく、少しスリムスタイルになっているのだ。握った時の収まりもよい絶妙なサイズ感。このサイズをPLANと名付けたのは、リストアップに適していると考えたからだ。アイデアややるべきことをいくつもリストップしてPLANするのに、少し細長いこのサイズがちょうどよい。
このPLANもIDEAのようにポケットに入れておくことも十分できる。「すぐログ」のIDEAを使ってみたけど、書くところがちょっと小さすぎると感じた方にもオススメだ。
IDEA(オレンジ)と重ねたところ
■ THINK
文字通り、じっくりと考えられるTHINKサイズ。いわゆるスケジュール帳あたりでも見かける大きさだ。もっとわかりやすくこのサイズを説明するにはMOLESKINEのポケットサイズと比べるのがよいだろう。重ねてみると、縦横共に5mmほど小さいくらい。ただ厚さは半分くらいなので、コンパクトさはある。
MOLESKINE(ポケット)に重ねたところ
使用シーンとしては、たとえば企画の構想をじっくりと練る。マインドマップやスケッチを描くなどたっぷりと書いていくのにいい。しかもあくまでも手の平サイズなので、電車での移動中やカフェでひと休みしながらなど、オフィス以外の場所でも使える機動性は、このサイズでも健在。私は、もっぱらこのTHINKを展示会の取材手帳として使っている。
横にしても書きやすい
今回のPLAN、THINKではセットされる鉛筆の長さもIDEAよりも長い。当然、IDEAより書く分量も多くなるので、それに対応させた長さになっているのだ。
左からIDEAの鉛筆、PLAN、THINK。PLAN、THINKの鉛筆の長さは同じだが、しおりの長さが違う。
紙面はいずれも薄い5mmドット罫。文字もイラストも自由に書けるフレキシブルなフォーマット。
帯には「土橋式」のマークが今回から加わっている。。
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気になる価格は、IDEAが600円、PLANが650円、THINKが700円(いずれも+Tax)。つまり50円きざみ。中でも一番大きいTHNINの割安感を感じられるかもしれない。まぁお買い得感というのも大事だが、皆さんの用途にピタリとくるサイズを選んでいただければと思う。
ただ、3サイズをじっくり使ってみるとサイズの違い以外の個性みたいなものがじわりじわりと見えてきた。どういうことかと言うと、書き出す際に鉛筆を取り出すスピーディさが少し違うのだ。縦に一番長いTHINKはしおりを引き上げ、鉛筆を引き出すのも当然ながら、少しばかり時間がかかる。もし、とにかくスピーディに書きとめたいならIDEAがよいと思う。スピーディさよりもタップリと書きたいならTHINKという具合になる。THINKが時間がかかるとは言え、別のポケットからペンを取り出すのに比べれば、セットされている鉛筆だからスムーズではある。あくまでもIDEAとの比較レベルだ。こうした点も考慮に入れてお選びいただけれと思います。
■ 記事作成後記
「すぐログ」を使い始める時に必ず行うことがあります。まず、表紙を開いたところに使い始めの年月日を書き込む。それだけだと味もそっけもなくあまりに事務的なので、その日にあったエピソードも書き加えていきます。今使っている33冊目のものには「ツールドブレイン コーナータイトルPLAN」とある。これがあると日付けだけでは思い浮かばない、そうかこの日はこんなことがあったのかと立体的に思い出されます。そして、最後のページにpen-infoのスタンプをおして、万が一落とした時のためにメールアドレスだけを書きとめておく(ちなみにこれまで落としたことはありません)。あとは、日々ひらめたことをじゃんじゃん書いていきます。ページがもったいないなどとは一切考えずどんどん使っていく。IDEAだと私は大体1〜2ヶ月で一冊を使い切る。ちなみに使い切ったものは直近2冊くらいは手元に置いておくが、それ以前のものは潔く手放してしまいます。
*ダイゴー すぐログ
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