文具で楽しいひととき
ぺんてる
グラフギア1000

いつも行くホームセンターの文具売り場で何度も手に取り棚に戻し続けてきたグラフギア1000。そこそこ高いペンシルだから上の方にある。すっかりその場所も覚えてしまった。気にはなっているものの、私には不要だからいいかと、ずっと買わずじまいだった。何でもかんでもハイエンドモデルを手にすればいいと私は思っていない。むしろ価格がリーズナブルなモデルであってもいいものはある。たとえば、パイロットのカスタム74だったり、グラフギア500、P209などがそうだ。前にも書いたことがあるが、低価格という限られた価格の中でここだけはとこだわった一点集中的な良さが滲み出たものが多い。全てを備えていないけど、その分一つの良さ、別の言い方をすれば「研ぎ澄まされ感」が伝わってくる。
でも、念のため、一応、何かあってはいけないのでと言い訳を重ねつつグラフギア1000を棚には戻さずカゴに入れた。
■ メカニカル
このグラフギア1000の大きな特徴は、ペン先が収納できるところだ。でも私には全く必要ない。繰り出し式ということで逆にペン先がガタついたりしないだろうかと私は心配になってくる。でも今回じっくりに手にしてみて、その心配はいらないことが分かった。
ガッチリとペン先は固定されて書いていてカチャカチャとブレることはなかった。
そして、重さも気になっていた。ハイエンドなモデルは大体において重くなることが多い。計ってみるとグラフギア1000は20g。グラフギア500は15g、グラフ1000は意外と軽く11gだった。数字を見てわかるようにグラフギア1000は一際重い。しかし、手にして少し書いてみると確かに重いは重いけど、あまり気にならない重さだった。見た目が全身メタルなので、視覚的に脳がこれはそこそこ重いぞと察知しているから、そう思わないのかもしれない。
食わず嫌いではなく、書かず嫌いだったことを、この時点で私は少々後悔し始めている。
■ 書き心地
書いてみて私が愛用しているグラフギア500にはないものを感じた。それはラバーとメタルローレットとのコビネーショングリップだ。ただ、このスタイルはスマッシュで体験済みだ。でもそれとは大きく違っていた。まずラバーの突出がとてもおとなしい。そしてスマッシュはギザギザローレットではない。このグラフギア1000を握ると、まずおとなしいラバーの感触があり、すぐにギザギザグリップも指先に感じていく。グリップ感がしっかりしている印象がある。しかもラバーが楕円形をしている。書いていると指先はだんだんペン先側にずれていくことがある。この楕円がそれを食い止めてくれているように感じる。これはいいではないか。
ただ、ここで一つだけ苦言を呈しておこう。大きなバインダークリップの張り出しが大袈裟で書いていると手にぶつかってくる。それが気になる。そもそも私はペン先収納はいらないので、もしふつうのおとなしいクリップがついていたらと、書きながら想像してしまった。
*
結局、私の手にはグラフギア500の方が落ち着く。1000の良さも今回十分に分かった。基本はグラフギア500を使い、たまに気分をかえて1000に持ち替えるという、そんな付き合い方をしていこうと思っている。いずれにせよ、09ペンシルの新しい書き味がインストールされた。
ぺんてる グラフギア1000 09mm
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