2023.10.03(541)

「1ヶ月が1枚になったフレームマンスリー」

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フレームマンスリーペーパー

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まず、残念なお知らせから。

2018年から販売をしてきたダイゴーさんのフレームマンスリー手帳(レギュラー版)が廃番となることになった。ご愛用いただいてきた皆さまには本当に申し訳ない気持ちで一杯である。私自身もこれから何を道しるべに人生を歩んでいけばいいかと途方に暮れてしまった。なおハンディピック版のフレームマンスリーは継続販売される。

このまま終わりにしたくない。何か新しい形で生まれ変わらせることはできないだろうか。色々考えている中でフレームマンスリーの本質の部分だけを取り出したらどうなるだろうかと、ひらめき生まれたのがこの「フレームマンスリーペーパー」。手帳とも違う、リフィルとも違う全く新しいアイテムになった。

■ フレームマンスリーペーパーとは

pen-info フレームマンスリーペーパー
製造はダイゴーさん

A5(正寸)サイズのペーパースタイル。1枚に1ヶ月が印刷されている。裏面は無地。サイズとしてはこれまでのレギュラー版よりも少し小さい。その中で1日の記入スペースはできるだけ大きくレイアウトするよう心がけた。横2.5cm×縦2.2cm。レギュラー版が横2.6cm×縦2.6cmだったので、縦方向が少し小さくなったくらいである。横のサイズがあまり変わっていないのは手帳の時にあった中央の綴じ部分の余白を無くして有効活用できたことなどによる。

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紙は手帳の時と同じダイゴーさんのDNノート用紙を使用。そこそこハリがあって書き味にも安心感がある。20枚がセットされている。内訳はフレームマンスリーが2023年11月〜2025年3月までの17ヶ月。従来よりも2ヶ月(2025年2月・3月)多い。翌年の春先まで使えるようにしてみた。そしてイヤープラン円・連続、カレンダーページが各一枚という仕様。

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1ヶ月が把握しやすいシンプルなレイアウトはそのまま

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メインのフレームマンスリーページで一つだけリニューアルした点がある。日付の数字をほんの少しだけ太くしている。あとで紹介するがカレンダーとして壁に貼った時に日付がわずかに見えやすいようにしている。

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■ 色々な使い方が楽しめる

では、綴じられた手帳スタイルが一枚ずつのペーパーになったことで使い勝手はどのように変わったのか。

[1]エアフォルダー A5にセットして使う

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どうしても一枚一枚バラバラになっているので、それらをまとめるツールが必要となる。別売りで「エアフォルダー A5」がある。これにセットして使うことがまず基本となる。「エアフォルダー A5」にはアイデアルクリップ(小)が一つ付属している。携帯するときはこのクリップで固定しておく。

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ちょうどよく収まるサイズになっている

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エアフォルダー は竹尾の「ファインフルート」の紙を使用。しっかりとした厚さがある

デスクの上ではその月のフレームマンスリーペーパーをエアフォルダーの表紙にクリップでとめるといい。こうするとボード状になって扱いやすくなる。私はデスクの上ではギブソンホルダーに常時立てて使っている。こうするとまさにデスクカレンダーになる。書き込むときはエアフォルダーごと手元に持ってきてそのまま書けばいい。

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片面印刷なので、もはやインクの裏抜けは気にしなくていい。私は万年筆で書いていく。

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[2]並べてスケジュールを俯瞰

これまでの手帳ではできなかったこととして、このペーパースタイルならではの使い方がある。それは俯瞰性だ。たとえば、向こう3ヶ月を見渡しながら予定を考えたい時、机の上にフレームマンスリーペーパーを3ヶ月分並べればいい。手帳の時はページをめくっていた。それだとどうしても1ヶ月ずつの映像を別々に目に入れ頭で合体させて考えていた。独立したペーパーなら好きなだけ広げてダイレクトに脳に入れて予定をプランできる自由さがある。この分かりやすさは格別。

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[3]年間カレンダーとして壁に貼る

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片面印刷なので、壁に貼ることもできる。私は手持ち用として「エアフォルダー A5」にセットして普段使いして、それとは別にデスクの壁に一年分貼り出して年間カレンダーとして眺めようと思っている。先ほども触れたようにカレンダーとして貼ったときも見やすいように日付の数字は少しだけ太くしている。

このカレンダーとして使う一番の良さは、手元の手帳とカレンダーが全く同じフォーマットになること。頭への入りやすさが断然スムーズになる。

[4]A5ノートに貼って使う

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A5正寸サイズ(21cm×14.8cm)ということを活かして、A5ノートやファイルにセットして使うこともできる。たとえばFLEXNOTEのD7サイズはA5よりも少し大きいので、そのまま貼っても気持ちよく収まる。ロルバーン フレキシブル(A5)も余裕があるので貼りやすい。

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ポスタルコのスナップパッド A5にも貼ってみた。この時ひとつ注意すべきは、そのまま穴を開けて綴じると、月の数字が隠れてしまう。それを防ぐために、A5の紙の上にフレームマンスリーペーパーを少し右にずらして貼っていくといい。あまり右にずらしすぎるとスナップパッドのフタを閉めた時に干渉してしまうので調整が少々難しいが、こうした方法もある。

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私は8mmほど右にずらして貼ってみた

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はじめに貼る手間はあるが、ページ状のものに貼ることで限りなく手帳的に使っていくことができる。と同時にここで紹介したノート術はページがつけ外しできるタイプ。フレームマンスリーペーパー ならではの外して俯瞰する自由さは引き続き満喫できる。なお、紙に貼る場合はテープ糊がシワになりづらくオススメ。

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手帳の形から解放されペーパースタイルという自由度の高い形にしたことで、いろいろなスタイルで使えるようになった。メインのスケジュールツールとしてはもちろん、すでに他の手帳をお使いの方にもサブツールとして併用いただくのにもオススメ。1ヶ月がクッキリと形で見え、その形の中でどこに予定があるかが、空間的に把握しやすくなるフレームマンスリー。その良さを色々なスタイルで楽しめるものになっている。

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ぜひ、使ってみてください。

「フレームマンスリーペーパー」は、pen-info SHOPのみでの販売となります。
お得な2冊セットもあります。
別売りの「エアフォルダー A5」はこちらで販売されています。

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