文具で楽しいひととき
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エアフォルダー Page
私は書類仕事をよくする。
ホチキスどめされた書類をパラパラと向こう側にめくりながらペンを走らせる。一般的なクリップボードだとページをめくるたびにクリップが邪魔をして折り返した紙が大きく膨れ上がる。これをどうにかしたいと常々思っていた。そしてこの「エアフォルダー Page(ページ)」を考えた。これはひょっとすると皆さんにもご活用いただけるのではないかと思い、売り出してみることにした。
■ 驚くほど軽い
手にすると思わず手が上がってしまう。それほど軽い。A4をひとまわり大きくしたくらいの大きさなので、これまでの経験値から多分これくらいの重さだろうと頭が想像する。それをはるかに超える軽さなのだ。計ってみるとクリップを2つ付けた状態でわずか64gほど。素材は竹尾さんの「ファインフルート」という紙。横から見るとわかるが、ダンボールのような構造をしている。「T-EOS」シリーズの原紙というハリのある紙が使われている。鮮やかなブルーを私は「インクブルー」と名づけた。そしてフルートと呼ばれる内側の波状の紙はグリーンになっておりポップな印象がある。
これを2つ折りにしている。角に不思議なカットがされていて、アイデアルクリップ(ミツヤ製)が2つ付いている。このシンプルでちょっとユニークな構造が先ほどの私の悩みを気持ちよく解決してくれる。
ファインフルートの加工はレイメイ藤井さんにお願いした
■ 書類がめくりやすく+書き込みも
書類のとめ方はこうして行う。
縦の書類をエアフォルダーPageの上に重ねる。斜めにカットされた角が左上に来るようにする。書類の角がその斜めカットをはみ出す。
書類をエアフォルダー Pageに重ねる時に縦横がちゃんと重なるように合わせる
エアフォルダー Pageを少し開き、その内側にはみ出した部分を折り込む。
エアフォルダー Pageの両端をアイデアクリップでとめる。これでOK。言葉にするとややこしいが、やってみるとすごく簡単。
これで書類は気持ちよくめくっていけるようになる。クリップ部分が膨らむことなくほぼフラットに折り返していけるのは実に気持ちいい。クリップボードのようにこのエアフォルダー Pageを手に持って資料を読みつつめくりながら、しかも書き込みまでできてしまうのだ。
書類を裏側へ折り返した時、このようにフラットに落ち着いてくれる
書類をとめると、エアフォルダー Pageに逆L字状のスペースが生まれる。ここを少し広めに作ったのは書類の端っこに書き込む時にペンを持った手が乗せられるからだ。
とても軽いので、あたかも書類だけを手にしているかのような、そんな感覚のままでビシッとしたボードの上で書類仕事をしていくことができる。気分転換にカフェやリビングルームのソファに持って行って書類仕事をするのにもいいのではないだろうか。また、資料をめくりながらプレゼンする時なんかにもいいと思う。
横位置の書類の場合はエアフォルダー Pageを横にして斜めカットを左上にして、あとは先ほど全く同じ要領でアイデアクリップでとめればいい。
手に持って使うだけでなく。パソコンの隣にスタンドに立てれば、Wウィンドウのようにもなる。もちろんこの状態でも快適にめくることができる。
両面コピーをした書類にも対応。紙をめくったらエアフォルダー Pageを裏面に持ち替えればいい。なお、快適にめくっていくには、書類は10枚までにした方がいい。
■ 書類フォルダーにもなる
書類を持ち運ぶときはエアフォルダー Pageの内側に挟み込んでおく。書類が滑り出さないようにアイデアルクリップでとめておくと安心。
5mmの厚み(マチ)がある
*
素材が紙で出来ているので、とにかくとても軽い。しかしその反面どうしても水濡れには弱く、耐久性も完全ではない。使い込んでいくと紙ならではの凹みなどの変化はどうしても出てきてしまう。ただ、書類仕事は以前と比べるとはるかに快適にできるように私はなった。
pen-info エアフォルダー Page *pen-info SHOPのみで販売中
使い方はYouTubeでも紹介しています。
エアフォルダー Pageを立てる時に便利なスタンド
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