文具で楽しいひととき
■「ISOT 2013レポート!」         ■■■■■■


■ 紙の力を改めて感じさせてくれたデザインフィル


 


 毎回、
 メッセージ性のあるブース作りで
 注目を集めているデザインフィルブース。

 今回も素敵なブースになっていた。

 白を基調としたブースは
 ガラス繊維を練り込んだという特殊な紙で包まれていた。


 


 中央にはその紙で作った大きなシャンデリアのようなものが下げられており、
 そこには「 LIFE WITH PAPER」の文字が切り抜かれていた。


 


 そのキーワードどおり、
 紙のある生活を楽しめる新作が発表されていた。


■大人のメモ帳 「リングメモ グレイン」


 


 世界と日本の素材や技術のコラボレーションをテーマにした
 「ワールドマイスターズプロダクト」。

 その第3弾として発表されていたのが
 「リングメモ グレイン」。

 表紙には
 スペイン製のリサイクルレーザーを使い、
 落ち着いたブロンズ色の大きなリングが印象的なメモ帳。


 


 100枚も綴じられており、
 前半がMD用紙ホワイトに5行ごとに太い線の「ダイヤメモ」フォーマット(横罫線)、
 後半が MD用紙クリームの無罫となっていた。


  


 キッチリとメモする、
 そしてラフにスケッチするという具合に
 シチュエーションによって使い分けができる。

 ゴムバンドも備え、
 大人のメモ帳と言ったスタイルだ。

 ダイヤメモと違い、
 台紙にはいくぶん厚めの紙が綴じこまれていた。

 この台紙が2枚も付いている。


 


 一番下の台紙にはゴムバンドのハトメの金具があるので、
 最後の1枚を書く時に紙面にどうしても凹凸ができてしまう。

 そこで下敷き代わりにもう1枚綴じこんでいるのだ。

 最後の1枚まで快適に書いて欲しいという気配りを感じる。


 


 そして驚くべきはその価格だ。

 リサイクルレーザーのカバー、100枚綴じで525円。

 これはかなりお買い得だと思う。

 (2013年7月24日発売)


■そして、
 こちらは「メモスタンドメモ」。


 


 500枚のメモで作られている
 いわゆるブロックメモだ。

 これは一枚一枚の紙の固定を一辺ではなく、
 二辺のL字状に糊づけしている。


 


 そのためガッシリしているので、
 切り取ったメモを
 途中のメモブロックの隙間に差し込んでおける。

 花瓶に花を飾ったスタイル、
 クジャクが羽を広げているもの、
 ポストから手紙が出てくるといった
 ユニークなスタイルが楽しめる絵柄が色々揃っていた。


 

 

 


 縦長の S サイズが630円。正方形の M サイズが735円。

 (2013年9月発売予定)


■ロングセラー商品のミニクリーナーに
 限定バージョンが登場していた。

 2タイプあったが、
 私はコロンとした丸い方が気に入った。


 


 このコロンとしたフォルム、
 手にしたときにしっくりとくる。

 ブラシもより大きめのものが付いているいて
 クリーナー力もアップしているらしい。


 


 オフィスのデスク掃除用に一つ揃えてみようと思っている。

 * 「ミニクリーナー限定」各525円。 (2013年9月下旬発売予定)


■これまでプラスチック製だけだった
 折りたたみ式の定規にアルミタイプが仲間入りしていた。


 


 中央に一ヶ所だけかしめているだけだが、
 強度は十分な印象だった。

 ちなみに、
 耐久性については、
 2万回の開閉テストもクリアしているという。

 この開閉がやや重みがあってとてもスムーズだった。


 
   【 中央のパーツには分度器の目盛りもある 】


 広げた時につなぎ目は限りなくフラットになり、
 30cm の直線も問題なく引きことができるそうだ。


 


 内側には定規のエッジから目盛りがスタートしている
 「グランドポイントメモリ」を採用。


 


 テーブルの上に定規をあてて、
 高さを計るときなどに便利だ。

 折りたたみ式ではないが、
 15センチタイプのものもリデザインされていた。


 


 表面に溝があるところを上から添えると
 定規の反対側が少しだけ持ち上がる。


 

 


 これは、
 机の上に置いた定規を取りやすくするためだ。

 とは言え、
 線を引くときはビシッと固定できるようになっていた。

 * 「アルミマルチ定規 30cm」  1,260円。
    「アルミ定規」 15cm 336円。

   (2013年7月11日発売)


■最近巷では、
 日記を付けている人が増えているそうだ。

 震災以降、若い世代でも手帳に日々の記録や
 家族のことを書き残すという傾向があるという。

 また、男性が子供が生まれたのを機に
 育児日記を付けて将来子供にプレゼントするのだそうだ。

 そうした流れを受けてデザインフィルでは
 デザインを現代風にしたものが増えている。

 その一つが、この「雑日記」。


 


 フリーダイアリーで
 必ずしも毎日付けなくてもいいようになっているのがうれしい。


 


 ページの所々にはポケットもついている。

 思い出の写真やチケット類を入れておくのに最適。


 


 まるで海外のペーパーバックのようなサイズ、そしてデザインだ。

 カジュアルなデザインなので、
 日記にありがちな堅苦しさが微塵もない。


 


 * 「雑日記」 840円。 (2013年10月発売予定)


■デザインフィルでは、数多くの紙製品を手がけているが、
 意外なことにカードはこれまであまり展開していなかった。

 そんな中、「カードラボ」というシリーズを発表していた。


 


 デザインフィルと紙商社の竹尾のコラボよる
 デザインと紙の実験を行うというコンセプト。


 


 デザインのイメージは図鑑。

 なるほど、
 イラストには動物や植物、魚が
 まさに図鑑に掲載されているようなタッチのイラストになっている。


 


 この世界感、個人的にはとても好きだ。

 カードというと、
 どうしても女性向けのデザインが多かったが、
 これは男性の私でも使ってみたくなる。

 カードを入れる封筒は図鑑がモチーフになっている。


 


 * 「カードラボ」 予定価格は380円〜480円。 (2013年12月発売予定)


■デザインフィルの手にかかると、
 便せんもこんなにユニークなものになってしまう。


 


 小さな便箋スタイルの一枚一枚には
 ポケットが付いている。


 

 


 これひとつで
 メッセージを書き、そして何かを入れることができる訳だ。

 ありそうでなかった発想のペーパープロダクトだ。

 * 「ふくろ箋」 294円、399円。 (2013年8月発売予定)


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 ■ 関連リンク


   □ キングジム
   □ ステッドラー
   □ 立つノートカバー (ベアハウス)
   □ リヒトラブ
   □ カール事務器
   
 スライド手帳
   □ Kleid (新日本カレンダー)
   □ ゼブラ
   □ デザインフィル


 □ その他展示会レポートです。

 ■ 「ペーパーワールド2013レポート」

 ■ 「香港インターナショナル ステーショナリー フェア2013レポート」

 ■ 「ペーパーワールド・チャイナ2012 レポート!」


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