2017.08.15(387)

「小さなボディで楽しむサファリデザイン」

ラミー

サファリ ボールペン ペトロール

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

限定版や限定色というのには、あんまり関心がない。むしろどこでも手に入る定番を買って、それを使い続け、自分だけの限定品として育てあげることに私は心を砕いている。でも、この色にはやられてしまった。さきほど言った自分のルールなんて、べつにいいじゃないかと思ってしまうほど、今回のラミーサファリ「ペトロール」は欲しくなってしまった。私のまわりでもふだん限定ものに関心を示さない人も結構買っているように思う。不思議な魅力があるカラーだ。

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

■ 渋みのあるカラー

ラミーの日本輸入元、DKSHジャパンの方にお聞きしたところによると、これは石油の色なんだそうだ。石油をこの目で見たことはないが、なるほど確かにそうかも、、と思える色合いだ。緑に黒を混ぜて濃くしたような独特な色合い。サファリというとレッドやブルー、イエローなど鮮やかなカラーというイメージがある。しかし、発売当初は落ち着いたグリーンやオレンジといったサファリカラーだった。今回のペトロールはその原点に返ったとも言えそうな落ちついた色だ。

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

■ サファリデザインをコンパクトに味わう

限定色ペトロールは、同じ色のインクも併売されているということで、万年筆を選ぶ人は多い。私の回りでも何人もの人が万年筆を買っていた。そうした中で、私は、あえてボールペンを選んだ。サファリの万年筆は、すでに何本も持っている。ボールペンは実は一本しか持っていない。ずいぶん前に海外で買った鮮やかなオレンジカラーだ。昔の私は、日本に売っていないペンを見つけるとすぐに買ってしまう、そんな傾向があった。いずれにせよサファリボールペンは1本しか持っていないので、もう1本この「ペトロール」を持ってもいいじゃないか。もうすぐ50歳という年になることだし、少し落ち着いたカラーのサファリを持っておいた方がなにかといいだろう。あとで後悔しないように一本持っておくべきではないかと、私の脳内稟議はすぐさま全会一致で可決された。

ラミー サファリ オレンジ ボールペン

万年筆よりほとまわり小ぶりなボディに、サファリデザインがしっかりと凝縮されている。そこも気に入った理由のひとつだ。ポンプを彷彿とさせるラバーのノックボタンを押すと、押し込んでいる自分でもちょっとびっくりするくらい大きなカチッという音がする。芯をしっかりと繰り出しましたよ、ということをしっかりと伝えてくれる音だ。

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

握ると、グリップのおおらかな三角軸ガイドが指を迎えてくれる。ここをこう握りなさい、という強制感のあるグリップではない。まぁここらあたりを握ればいいんじゃない、あとはあなたに任せるよという、自由度がある。自然に握った時の私のポジションは、そのやさしいガイドのやや後ろ半分あたり。ガイドのくぼみの一番後ろを指の腹で感じつつ、グリップするというものだ。

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

書き味は、最近のなめらか油性ボールペン全盛の中でも、まずまず健闘しているなというほどよいスムースさ。

ラミー サファリ ペトロール ボールペン



ところで、今回のペトロールをどうして私はグッときたのだろうかと改めて考えてみた。自分の愛用品を改めて見てみると、グリーン系が最近増えつつあった。好きな色と聞かれれば、赤といつも答えていたが、実はグリーンも潜在的に好きな色だったようだ。

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

ラミー サファリ ペトロール ボールペン

ラミー サファリ ペトロール ボールペン 2,500円+Tax

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