2016.11.01(367)

「長く使ってわかった私の定番 紙製品編」

オリジナルクラウンミル

クリームレイド パッドなど

オリジナルクラウンミル クリームレイド

前回に引き続き、pen-info でこれまで 取り上げた中で今なおよく使っている文具を紹介してみたい。今回はノートなどの紙製品。ペンの場合は、一度買ってしまえば、その後に手にするにはペンケースや引き出しから出せばいい。しかし、紙製品は消耗品だからそうはいかない。1冊を使い切り、もう一度使おうとした時には再び財布を広げてお金を払わなければならない。相当に気に入っていなければお金を支払うまでには至らない。そういう意味では、ペンの定番より難関をくぐり抜けてきているとも言える。

■ オリジナルクラウンミル クリームレイド パッド 2007年〜

オリジナルクラウンミル クリームレイド

これは使用頻度としては、毎日という訳ではない。しかし、ちょっと改まったレターをプリントアウトする時にはよく使っている。たとえば、本を出版し、日頃お世話になっている方々にお送りする時の送付状といったシーンだ。「クリームレイド」とあるように、まさにクリーム色をした紙。色だけでなく、風合いもクリームっぽさ満載である。ケーキ職人がヘラでケーキにクリームをまんべんなく塗る時に、ヘラ跡がつくことがある。この紙にはそんな風合いの細かな凹凸がある。

オリジナルクラウンミル クリームレイド

太字の万年筆で書くと、その緩やかな凹凸をペン先が登ったり降りたりを繰り返す。その感触がとても心地よい。書き味というのは、なにも滑らかさだけではないということを教えてくれた紙である。パソコンのプリンターを通した際の印字もまずまず。印字してから一言コメントそしてサインだけは万年筆でするようにしている。クリーム色の紙面にはブルーインクがよく映える。

オリジナルクラウンミル クリームレイド

■ pen-info 時計式ToDo管理ふせん 2008年〜

時計式ToDo管理ふせん

これは、そもそも自分のために作ったものだ。2008年以降、平日のオンタイムには、ほぼ毎日使っている。これに一日の予定を書かないと、落ち着かない。というか、うまく一日をコントロールできなくなってしまうのだ。これに書くようになって、仕事時間は以前よりも減り、仕事の能率は高まったように思う。(個人の感想です。。)

時計式ToDo管理ふせん ブルーダイヤル*2016年9月からデザインをリニューアルしました

基本機能は、ひとつひとつの予定を文字盤に入れて見やすくするというものである。実際に使うとわかるが、それ以上のメリットがこれにはある。それは今、目の前にある予定やToDoだけに集中できるということだ。以前、メモ用紙にToDoをリストアップしていた頃は、ひとつのToDoに取り組んでいても、ついつい他のToDoのことが頭のどこかで気になっていた。それがノイズとなって、うまく集中することができなかった。以前はよくこんなことがあった。経費精算をしていると、今こんなことをしている場合じゃないんだけど、、と罪悪感みたいなものが常によぎっていた。しかし、どんなに小さな仕事や優先順位の低い仕事であっても、その仕事のための時間という器(入れ物)を用意してあげないといけない、ということに気づいた。時間をかけなくていい仕事なんてひとつもないのだ。たとえ、今は優先順位の低い仕事をしていても、それはそれでいいのである。それ以外の優先順位の高い仕事については時計式の文字盤の中という「器」の中にしっかりと入れてある。そうした他の仕事は、その時間が来たらその時に考えればいい。今は、そんなことに気をもむ必要はないと心から思えるようになった。これは仕事をしていく上で大きな力となった。

時計式ToDo管理ふせん ブルーダイヤル

■ ATOMA A7 メモ 2009年〜

ATOMA A7メモ

生きている限りToDoはなくならない。逆に言うと、ToDoがあるということが、すわなち生きている証でもあるのだ。ToDoをうまく処理できていなかった頃は、ToDoなんてキレイさっぱりなくしてしまいたいと思っていたものだ。でも、なにもやることがないという人生は、きっと味気ないものになってしまうのだろう。ToDoは多い少ないということが問題ではなく、要は適切に管理されていればストレスも感じることはなくなるのだ。そうしたToDoの受けとめ先として長年愛用しているのが、ATOMAのA7メモだ。当初はPPカバーを使っていたが、今はドイツのセレクトショップ「manufactom」コラボモデルを使っている。

ATOMA A7メモ manufactum

ToDoというものは日々ToDoをこなしていく中で確実に減っていくが、一方でどんどん新たなToDoが生まれてくる。減っていくが同時に増えもしていく、というのがToDoの特長だ。そうした特長を持つToDoを扱うツールも減らせるけど増やせるものでなければならない。このATOMAはまさにその使い方ができるので、ToDo向きである。私は仕事だけでなくプライベートも含めて全てのToDoをこれに書きとめている。名付けて「ToDo全集」。

ATOMA A7メモ manufactum

ATOMA A7メモ manufactum

最近、少々気になっているのがATOMAのA7リフィルの供給が不安定なことだ。いっそのことATOMAをやめてシステム手帳でToDoを管理してみようかと実は検討しはじめている。

■ 高橋書店 ラフィーネ 2008年〜

高橋書店 手帳 ラフィーネ

文具の取材などをお受けすると、どんな手帳を使っているんですか?とよく質問される。曲がりなりにも文具の仕事をしているので、すごい手帳ではないかと皆さん期待されているようだ。私がこれですと出そうとすると、前のめりになる。高橋書店の「ラフィーネ」を見せると、前のめりが静かに戻っていく。みなさん一様に微妙な表情を浮かべている。というのもこの手帳はもとは女性向けに作れたものだからだ。女性用であろうが、そんなことは私には関係がなく、今の私にはこれしかないと思っている。

気に入っているポイントは、
*日曜日始まりであること。
*A6(文庫本)サイズで、1日の記入スペースが大きいこと。
*曜日表記が「月」、「火」、「水」と日本語であることだ。

高橋書店 手帳 ラフィーネ

いくつもの手帳を買い込んで選び抜いたのが、この高橋書店「ラフィーネ」なのだ。以来8年間も愛用している。私にとって手帳とは奇抜さなどは必要なく、ただただ予定や日程がわしづかみできるくらい直感的に捉えられることが重要なのである。

高橋書店 手帳 ラフィーネ

■ ダイゴー ジェットエース 2010年〜

ダイゴー ジェットエース

今これを書いていて、そうか「ジェットエース」との出会いは2010年だったのか、まだ6年ほどしか経っていないということに少々驚いている。てっきりもっと長い付き合いをしているものと思っていた。そう感じてしまうほど密度の濃い6年間を過ごしている。この6年間、ズボンの左うしろに常に入っていたのだから。当初は「ジェットエース」のカラー表紙タイプから使い始め、「ジェットエース」となり、表紙に革を貼ったり、付属のペンをボールペンや万年筆などに替え、結局はそのままが一番だよねということがわかり、ふつうの「ジェットエース」のまま使い、最終的にはアシュフォードさんとコラボした革バージョンの「IDEA piece」へとなっていった。

ダイゴー ジェットエース

ダイゴー ジェットエース

アシュフォード IDEA piece

紆余曲折してきたが、この小さいサイズだけは当初から変わっていない。このコンパクトさを一番惚れ込んでいる。とても小さいのでズボンのポケットに入れていてもなんの違和感もない。小さいとは言え、書く時には持ち前の開きのよさにより見た目以上にたっぷり書き込める。ひらめいたアイデアや買う物リストなど、なんでも書いている。今使っているもので27冊目である。

■ 月光荘 スケッチブック 2F ウス点 2011年〜

月光荘 スケッチブック ウス点 2F

今の仕事をはじめてからノートには1冊目、2冊目とナンバリングをしている。12年の月日が経ち、今使っているノートで113冊目。これが果たして多いのか少ないのかよくわからないが、当初からはじめたノートのナンバリングはなぜだかずっと続けてきている。

当初は色んなノートを使っていたが、ここ5年ほどはずっと月光荘の「スケッチブック 2F ウス点」である。これからも使っていくつもりなので、自宅と事務所には常に5冊ずつくらいはストックをしている。それほど今の私にしっくりときている。私のどこにしっくりきているかというと、脳であると思う。考えたことを書き出す時に、ちゃんと脳の中のものを出せている実感がある。たぶんそれは、横位置という考えを広げやすいサイズ感と、うすいドットというほどよい自由さにあるのだと思う。さぁ考えようという時に、このスケッチブックにトンボのMONO 2B鉛筆で臨む。

月光荘 スケッチブック ウス点 2F

月光荘 スケッチブック ウス点 2F

月光荘 スケッチブック ウス点 2F

近頃マイナーチェンジが行われたようでリングのクルクルの間隔が以前より狭くなった。私は1冊を書き終えるとリングをクルクルと外してスキャンスナップでデジタル化している。リングの解体が少々手間どるが、それ以外は大変に満足している。

月光荘 スケッチブック ウス点 2F

*オリジナルクラウンミル「クリームレイド パッド」
*pen-info「時計式ToDo管理ふせん」
*ATOMA A7 メモ
*高橋書店「ラフィーネ」
*ダイゴー「ジェットエース」
*アシュフォード+pen-info IDEA piece
*月光荘「スケッチブック 2F ウス点」

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