2025.10.21(593)

「結局コレに落ち着いた補助軸」

デビカ

鉛筆補助軸

デビカ 鉛筆 補助軸

鉛筆生活を送っていると、鉛筆の中盤から終盤にかけてお世話になる補助軸。昔は存在感のあるものが好きだった。実際、これまで買ってきた補助軸を改めて見てみると、補助という立ち位置を超え、むしろ主役的なものが多い。そうした補助軸を色々と経験してきた今、私は本来の補助に徹したものを好んで使っている。

鉛筆補助軸

このデビカの補助軸はまさにそんな控えめな所がある1本である。

デビカ 鉛筆 補助軸

■ 鉛筆らしさを損なわない

デビカ 鉛筆 補助軸

私が最も気にっているのはこの部分だ。鉛筆にセットした時、境目に段差が少ないこと。書く時にそのつなぎ目のあたりを握ることになる。ここがガクンと段差になっていると、その握り心地に慣れるまでに時間を要する。このデビカはその段差がとてもなだらか。厳密には少し太くはなっているが、それまでの鉛筆だけの握り心地から持ち替えても、それほど手が驚かない。すんなりと補助軸生活に馴染んでいける。そして軽量でもあるので、その点でも鉛筆らしさが保たれている。こうした所がとてもいい。

デビカ 鉛筆 補助軸

■ 真ちゅう製

デビカ 鉛筆 補助軸

パッケージを見ると「真ちゅう製」とある。私はてっきりアルミで出来ているのかと思っていた。あまりに薄い素材で軽いのでなんとなくそう思い込んでいた。パッケージによると、サビに強く、アルミなど他の金属に比べてしなやかで形状安定性に優れているとある。確かに薄い作りだが、押してもたわんだりしないしっかり感がある。

あまりにこの補助軸を気に入ったので新しいものを追加で数本買った。使いこんだものと比べると表面の雰囲気に違いが見られた。使いこんだ方がいくぶん曇ったような感じがある。そんな風合いもいい。また一方で新しい方は後ろに穴が空いている。私はここに穴がない方が補助軸としての一体感があって好きだ。

デビカ 鉛筆 補助軸
下側が古いタイプ。わずかに曇ったようになっている

デビカ 鉛筆 補助軸
右が新しいタイプ。後ろになぜか穴が空いている。。

デビカ 鉛筆 補助軸
左の古い方がネジ山が少し多い



人によっては握った時に少しすべってしまうと感じるかもしれない。私にはかえってこれくらいおとなしい方がちょうど良い。グリップには控えめな2本の加工があるだけ。そのすぐ隣のネジ山の凹凸も私はグリップの助けにしている。それで十分だ。そもそも鉛筆にはグリップの助けになるものがない。補助軸になった途端グリップが賑やかになると私の手は戸惑ってしまう。

デビカ 鉛筆 補助軸

ソリッドで余計なものがない。私の好きなスタンダード&ノーマルが、この補助軸にはある。

デビカ 鉛筆 補助軸

デビカ 補助軸
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