2023.05.23(532)

「シャープペンを削ってみた」

コクヨ

鉛筆シャープ 0.9mm

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

ここ数ヶ月、デスクのペントレイにはこのシャープペンが居座っている。

デスクだけでなく作業用の部屋に、そしてリュックのポケットにも入れており3本に増えている。私の行動半径の中にこのシャープペンがある。今、私の手がとても気に入っているのだ。このシャープペンを自分流に少しカスタマイズしたことで、私の手と脳にダイレクトにフィットする1本となった。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

■ 限りなく鉛筆

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

六角軸というまさに鉛筆フォルム。普段愛用しているトンボMONO100と比べてみて、なるほどと思った。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

[重さ] 鉛筆シャープ 6g、MONO100 4g(鉛筆シャープほどの長さで)
[軸の太さ] 鉛筆シャープ 8mm、MONO100 7mm

MONO100鉛筆よりもわずかに重く、太いだけでほぼほぼ鉛筆という握り具合である。鉛筆で書いていて、鉛筆シャープに持ち替えても手が驚かない。手が驚かないということは、つまり仕事をしていて脳に余計なことをさせていないという訳である。その方が集中力が途切れない。以前は低重心とかに目というか手が行っていたが、今は普通に軽い方が手の中で操りやすい。

芯の補充がちょっと新鮮。ノックボタンを外す必要はない。というかそもそも外せない。その先端に針の穴のようなものがある。そこに芯を直接差し込んでいく。穴に芯を差し込んでいくと、内径が芯とジャストサイズのようでわずかな摩擦を感じる。手を離してもスルスルと中には入っていかない。物理的に指先で押し込んでいく必要がある。最後、芯がノックボタンの中に完全に吸い込まれる瞬間に芯は摩擦から解放されてボディの中に飲み込まれていく。私は予備芯を1本だけ入れている。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

■ ペン先の段差が気になる

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

以前「最近は0.9mmシャープペン」というコラムでも書いたが、この鉛筆シャープはプラスチックのペン先の段差がガクンと大きくなっている。これがどうしても私は気になっていた。一度気になると、書いていてもそのことばかりに気持ちがいってしまう。これでは集中できない。その他はとても自然なので実に惜しい。この点を解決すべく久しぶりに私の工作心に火を灯した。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

段差の部分を削ってみることにした。使ったのはレザーマンというマルチツールのヤスリ。慎重にプラスチックの角のところをサーサーとこすっていった。削り過ぎないように慎重に作業を行い、ルーペで確認すると結構すぐに角がなだらかになっていった。ペン先の全周を満遍なく削っていく。我ながらいい出来栄えとなった。ガクンと大きな段差になっていたのが、なだらかなラインになり、メタルのガイドパイプと息を合わせるような自然な流れとなった。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm
下が削ったもの

これなら書いても気にならない。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

鉛筆はよく削るが、シャープペンを削ったのは始めてだった。これはあくまでも私の勝手なやり方であり、この方法を推奨するものではありません。



この鉛筆シャープには消しゴムはついてない。ふつうのシャープペンに消しゴムが付いていないと、なんでだ?と思ってしまう。それなのに不思議とこのペンでは気にならなかった。それは多分、鉛筆がベースになっているからなのだと思う。

軽くて握りやすく、ペン先のラインもすんなりとなって自然に使えるようなった。

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm

コクヨ 鉛筆シャープ 0.9mm
ブラックボディ

YouTubeでも紹介しています。
「鉛筆シャープ」のペン先を削ったら心地よくなった

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