2022.03.29(503)

「5.5mm芯をシンプルボディで」

パラフェルナリア

DIAMANTE

パラフェルナリア DIAMANTE

イタリアのペンブランド「パラフェルナリア」。イタリアらしさ溢れるデザインのペンが多く、個人的にかねてより注目している。文具の展示会事務局にいた頃だから、もう20年以上前になるが、パラフェルナリアのピニンファリーナモデルをカタログを見たことがあった。息を呑む美しさだった。まだ20代で、その頃は車に興味を持っていた。パラフェルナリアと聞くとその当時のことがフワッと思い起こされる。

パラフェルナリア レボリューション
これはピニンファリーナモデルではなく、パラフェルナリアを代表的する「REVOLUTION」。まるで建築物のようだ。

その新作「DIAMANTE」が2021年12月に発売された。新作が発売される時、大体において、それはボールペンであることが多い。ふだんほとんどボールペンを使わない私にとって、またか、、と思う。でも、このパラフェルナリアの「DIAMANTE」は黒鉛芯ペンである。しかも黒鉛芯しかラインナップされていない。実に潔い。

■ シンプルなアルミボディ

パラフェルナリア DIAMANTE

第一印象としてはペンというより鉛筆の補助軸みたいだなと思った。11.5cmとペンにしてはかなり短めなのもそういう印象を与える。両端が丸いフォルムをしていて、片側に穴がある。手にするとアルミ特有のサラサラとした質感。肉厚を思わせる確かな重さがある。クリップはないシンプルボディ。唯一ギザギザのローレットグリップがボディより少し太い分、存在感がある。

パラフェルナリア DIAMANTE

■ グリップを回転して芯を出す

パラフェルナリア DIAMANTE

見た目が補助軸っぽいと思ったら、芯の出し方もまさにそのような感じだった。ギザギザローレットに指をかけ、クルクルと緩めていく。ペン先を下にするとスルスルと5.5mmの太い黒鉛芯が出てくる。ちょうど良い長さまで出して再びグリップを締めて筆記準備は完了。

パラフェルナリア DIAMANTE

5.5mm芯のホルダーは他のブランドにもある。その多くは芯の太さに合わせたかのように太軸のものが多い気がする。でもこれは一般的なペンを少し太くしたくらいしかない。5.5mm芯をふつうに使っていけるボディになっている。

パラフェルナリア DIAMANTE

■ 意外とふつうに書いていける

パラフェルナリア DIAMANTE

ギザギザグリップに指の指紋をフィットさせて書いてみる。5.5mm芯というのは、書こうとした瞬間にその太さをより一層実感する。芯先のまわりの眺めが全然違うのだ。芯先を走らせると、見た目の迫力のわりにふつうの筆跡だった。いかにも極太な筆跡になりそうなものだが、いつもの鉛筆っぽさがあった。芯先の角を使って書いていくことで、細くも書いていける。試しに芯の角ではなく面で書いてみる。芯先を紙に垂直に立てて書いてみた。こうすると1.5mmくらいの太い線になる。筆記するときの角度を変えることで細くも太くも自在に書いていける。そもそも鉛筆をはじめ黒鉛芯は筆跡の表現がとても豊かだ。細さ太さのグラデーションが無限に書き分けられる、とっても多機能な面がある。この「DIAMANTE」は、その多機能ぶりがたっぷり味わえる。

パラフェルナリア DIAMANTE

パラフェルナリア DIAMANTE

パラフェルナリア DIAMANTE

そうか、色々な角度で書きやすいようにあえてショートボディにしているのだろう。ふつうに握って書くだけでなく、ボディを手の中にすっかり収めてペンを寝かせて書いたりが確かにしやすい。

パラフェルナリア DIAMANTE

■ こんな使い方も

5.5mm芯を取り出してまじまじと見ていて、この太さ、どこかで手にしたことがあるような気がした。指先を黒くしながらクルクルと芯を触っていて気づいた。そうだ「すぐログ」の鉛筆の太さによく似ている。ひょっとしてと「すぐログ」の鉛筆を「DIAMANTE」にセットしてみると、、、収まった。わざわざこんなことをしなくてもいいのだろうけど、セットできることがわかった。ということは「すぐログ」鉛筆の補助軸になるのか。。。

パラフェルナリア DIAMANTE

すぐログ 鉛筆
後ろの金具はかなり力を込めて引っ張ると外れる。私は使い終わった「すぐログ」の鉛筆で試した。

パラフェルナリア DIAMANTE

むしろ「すぐログ」専用の鉛筆削りで「DIAMANTE」の芯を削れることの方がメリットになりそうだ。

パラフェルナリア DIAMANTE

パラフェルナリア DIAMANTE



「DIAMANTE」はデッサン用のペンとして企画されたそうだ。持ち前の表現力を生かしてスケッチで活用していける。加えていつものノートに少し大胆に書いていく使い方にもいい。A4くらいの少し大きめの紙面になら、十分に文字を書き込んでいくこともできる。アイデアスケッチをしていくときに手にしていこうと思う。

パラフェルナリア DIAMANTE

パラフェルナリア「DIAMANTE」
「すぐログ」「ジェットエース」細軸用鉛筆削り

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