2004.05.25(28)

「お手頃な本格シャープペン」

ロットリング

500

ロットリング 500 シャープペン

値段が高ければ、よいペンとは限らないと思う。安くたって、いいものはたくさんある。高いか、安いかではなく、自分との相性と使った時の使いやすさそして、使った時に幸せな気分に浸れることそういったことが私の場合とっても大事だ。

先日、会社の同僚に「安くていいシャープペン買ったんだ!」と言って誇らしげに見せたら、「いくら?」と聞かれたので、「1,050円」と答えると、「安くないじゃん。」と予想外の答えが返ってきて、私はその場に凍りついてしまった。「でもここが●●だし、ここだって■■なんだよ!」と説明しても、上の空。

今回は、リーズナブルプライスで幸せな気分が味わえるシャープペンロットリング500を紹介します。私の説明を読んでいただいて、「安いじゃん」と思っていただければ望外の幸せである。

そもそもロットリングは製図用のペンを数多く世に送り出している。今回のシャープペンもかなりの本格派。まず、目に飛び込んでくるのが、つや消しの黒のボディにロットリングのトレードマークの赤のリング。「ロットリング」という社名はドイツ語で赤い輪という意味。まさにその赤い輪が黒地にとても映えている。

■ 細かなギザギザグリップ

握ってみると、グリップ部分のギザギザ仕上げの細かさと精密さに驚かされる。私はこのギザギザに惹かれてしまった。以前、紹介したステッドラーMARS780C芯ホルダーのそれよりいくぶん細かな仕上げとなっている。これにより、見た目の本格さとと共に握った時の適度のグリップが得られる。このペンには要所要所効果的にスチールが使われている。ギザギザグリップ以外にもクリップ、キャップ、使っている芯の濃さを表示できる窓の部分などがそうだ。

ロットリング 500 シャープペン

ロットリング 500 シャープペン

それ以外のパーツ、といっても残るのは軸部分しかいないが、これはなんとプラスチック製。

ロットリング 500 シャープペン

でも、これがプラスチック製に見えない。一見すると、全てスチール製のように見えてしまうほどプラスチック部分がスチールのパーツと何の違和感なく融合している。必要なところにはスチールを、そうでないところにはプラスチックをという、潔い使い分けがコストダウンに大きく貢献していると思う。

ロットリング 500 シャープペン

お金をかけるところにはかけ、そうでないところにはほどほどにというバランス感覚がお見事。それでいてそう見えない。こういう質感の演出がとてもよい。特に、このスチール製のパーツの造り込みに手がかかっているようで単なる黒のスチールではなく、焼付け塗装のような重厚感がある。触ってみるとちょっとざらざらしていて、プロの道具のような感じがよく出ている。

■ バランスの良い低重心

いざ、握ってみると、これが軽い、軸部分がプラスチックなので当たり前といえばそうだが。ただ、軽いと言っても、単に軽いだけでなく、適度に軽いのだ。ペンの重量バランスが抜群で、ペン先側に程よく重心がくる。実際に筆記する時に、ペン先側に重心があるほうが断然持ちやすく書きやすい。

さらに、本格製図ペンを彷彿させているのが、芯を送り出すスリープ部分。ロングスリープの4mmとなっている。これは、定規を使った筆記の際に威力を発揮してくれる。定規にペンをあてて線を引く時に、この長めのスリーブが定規にぴったりフィットしてしっかりとした線が引ける。なんと言っても、このロングスリーブが見た目、プロっぽさを醸し出してくれている。

私は、このペンをロディアのブロックメモでの筆記に使っている。ロディアのメモは5mmの方眼罫線が敷き詰められていて、ロングスリーブのこのペンなら5mm方眼のマスの中にも一筆ごとに自分の筆跡を確認しながら、しっかりと文字を書くことができる。こんな、こだわり満載のロットリング500、あなたはお買い得だと思われますか?

□  ロットリング500は、こちらで販売されています。

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