2014.07.08(309)

「万能スタンド」

Designed wire display stand

ダブル ホワイト

私はデスクで必ず手帳を立てている。

「手帳立て歴」としては、もうかれこれ7年近くになる。「手帳スタンド」という商品が市場にある訳でもないので、この7年間は試行錯誤の連続だった。たとえばはじめのうちはクオバディスのビソプランという縦開きの手帳を使っていた。

縦開きゆえにスタンドでは立てられず、フォトフレームの上側を大きなクリップでとめて固定していた。ビソプランには悪いが、無理矢理立たせていたという感じだった。

ビソプラン

なぜ、そこまでして手帳を立てるのか。それは、今のデスクワークのほぼ大半がパソコンのモニターを見つめているから、というのが大きい。つまり、視線が前方を向いているのだ。

まだ、パソコンが仕事の中心でなかった時代は机の上に置いた書類やノートを覗き込むように見ていた。この時代の視線は下向きであった。時代とともに私たちのデスクでの視線もだんだんと上向きになっていった訳である。以前は手帳を机の上にベタッと平置きしていたが、それだと、パソコン画面を見た後にスケジュールチェックをするのにいちいち視線を大きく動かさねばならなかった。

それがどうにも面倒くさかった。そこで手帳を立ててみた。パソコン仕事をしながらのスケジュールチェックが俄然スムーズになった。

これが、私のが目指すところの「デスクのコックピット化」である。

ある作業をしようとするとき、その行動をとるためにわざわざ頭や体を身構えることなくサッと自然にできるようにする。道具に合わせるのではなく、自分に道具を合わせていくという発想。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

これまで手帳スタンドには、IKEAの「テーブルイーゼル」を使ってきた。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

手帳だけを立てるという点では、なにも不満な点はなかった。しかし、たまに少しだけ不満を感じることがあった。それを解消すべく、このたび導入したのがDesigned wire display stand ダブルだ。

Designed wire display stand ダブル

■もともとは、店舗用の商品ディスプレイ用

構造としてはワイヤーと可動するリベットでとめているだけというシンプルきわまりないもの。「私は目立ってはいけないんです。目立つべきは私の上にのっかる商品ですから・・・」
と言っているような気がする。

控えめだけど、可動する部分はエイ!とかなり力を入れないと動かせない頑固な一面もある。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

■ 便利なダブル仕様

私は、これまでこのスタンドのシングルタイプというのを使っていた。用途は、手帳ではなく本棚に自分の本をディスプレイするため。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

Designed wire display stand ダブル ホワイト

シングルタイプとは、モノを寄りかかせるところが文字通りシングル、つまり、ひとつになっている。一方、ダブルはそこのところが2重になっている。

Designed wire display stand ダブル ホワイト
【左がダブル、右がシングル】

本や手帳を立たせるだけであれば、シングルで十分。しかし、私はあえてダブルを手帳用に使ってみることにした。それは、たまにであるが、手帳以外のものを立てかけたいと思う場面もあるから。

たとえば、A4の書類。縦に長いので、シングルタイプや以前使っていたIKEAの「テーブルイーゼル」では支えきれず、紙の上側がダラリと倒れ込んでしまうことがあった。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

急場しのぎで紙を縦方向に折って強度を付けてみたりしたこともあった。この点を解消してくれるのが、今回のダブルタイプ。支えるものに長さが必要となれば、もうひとつ控えているワイヤーをグイと上に起こしてあげればいい。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

こうすると、A4の紙も安定して立てかけられる。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

ノートあたりも支えられる。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

この様に縦に長いものを受け止めてくれる対応力がある。一方で気になる気になるところもなくはない。それは、開いた手帳のページを固定するストッパー的なものがない点。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

ストッパーがないので、セットした手帳の下側まで一切情報を隠すことがなく、この点はとても気に入っている。私の手帳はすこぶる見開き性がいいので心配はないが、ちょっと手で押さえておかないといけない本などをセットするのはちょっと難しい。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

ただちょっと使い方を変えればこれも対応可能だ。折り曲げ方を変えるとストッパーをもうけることもできてしまう。

Designed wire display stand ダブル

Designed wire display stand ダブル ホワイト

Designed wire display stand ダブル ホワイト

折りたためば、完全にフラットとまではいかないが、まあまあフラットになるのでノマド的に外に持ち出して使ったり、出張の時に持って行くこともしやすい。なかなか便利なスタンドである。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

□ 記事作成後記

私が愛用している初期型の分厚いiPadもこのように立てることができました。

Designed wire display stand ダブル ホワイト

Designed wire display stand ダブル ホワイト

また、トークショーなどイベントの際は、台本をこれに立てかけています。アナログプロンプターのように。。

□ ワイヤースタンド(ダブル) ホワイトは、こちらで販売されています。

□ デスクをコックピット化することについては
「モノが少ないと快適に働ける」 でより詳しく紹介しています。

*関連コラム
「私の手帳の書き方・使い方 2013年」
「私の手帳の書き方・使い方 2012年」
「私の手帳の使い方・使い方     2011年」
「マンスリー スケジュール帳 2009年 私の使い方」
「マンスリー スケジュール帳を比較検討する」
「4年目を迎える 私流ビソプランの使い方」クオバディス ビソプラン

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