2004.04.27(24)

「自分の刻印を入れる愉しみ」

シーリング&ワックス

シーリング ワックス

最近めっきり手紙を書かなくなった。と書くと、さぞかし「筆まめ」だとおもわれそうだが、最近はもっぱら年賀状くらいだ。でも、ここぞという時は「勝負万年筆」を取り出し手紙を書いたりもする。Eメールや携帯等が普及している今、自分の意思を文字で相手に伝える事が結構増えている。最近の携帯はよく出来ていて、「あ」と入力すると「ありがとう」とか類推して候補をあげてくれる。便利で良いようだが、何か機械にコントロールされているようで本当の自分の言葉になっていないような気がする。ペンと紙を使った手紙はアナログな作業だけれども、自分で書いているという実感が持てて私は好きだ。

■ 封蝋

今回ご紹介するのは、ペンでも紙でも、封筒でもなく封筒を封印するシーリング&ワックスというアイテム。聞きなれないかもしれないが、簡単に言ってしまえば、西洋式の封筒を封印をするための「ろう」とその「刻印」のこと。以前読んだ雑誌に紹介されていて、無性にこのシーリング&ワックスを手に入れたくなった。

行きつけの文具屋さんに行ってみると、シーリング&ワックスの売り場がなかなかわからない。ようやくたどり着いたそこは、ファンシーなラッピングペーパーやスタンプなどの売り場だった。

ご想像のように女性のお客さんばかりである。男1人で女性のお客さんを分け入っていくのはちょっと躊躇されたが意を決して飛び込んだ。早く商品を決めて脱出したい気持ちとは裏腹にシーリングとワックスともにいろんな種類があって、選ぶのに時間がかかってしまった。シーリング(刻印)は自分のイニシャルの「T」の文字を選んだ。真ちゅう製の金色の刻印は手に持つとずっしりとした重みがある。

シーリング ワックス

刻印部分とは別に取っ手(ハンドル)部分が別売りされており、シックな色の木製を選んだ。ワックスは数ある中から落ち着いた色の赤に決めた。方式は芯ありタイプを選んだ。芯ありタイプならロウソクの要領で使いやすいと考えたからだ。

シーリング ワックス

■ 火を付けるとすぐにポタポタ垂れてくる

やっとのことで、買い物を終え早速持って帰り見よう見真似で試してみた。私はタバコを吸わないので、ライターを持っていない。仕方ないので、台所での作業となった。どきどきしながらガスレンジの火をつけて、ワックスの芯先に火をつけると、「ついた!」(当たり前だが・・・)すかさず予め用意しておいた大きめの画用紙(練習用)にワックスをポタポタとたらしてみた。

火をつけて結構すぐにポタポタと落ちてきた。同じところだけにたらしてしまったので少しずらしながらシーリングが押せる位の丸を形作ってみた。いったんワックスの火を消し、いよいよシーリングをその山に押し込んでみるとグニュッと柔らかな感触が手に伝わった。1~2秒してそうっと離してみると、ペタっとはがれて見事な刻印が出来上がっていた。

シーリング ワックス

思わず1人台所で歓喜の声を上げてしまった。ちょっとくらい曲がったって、ずれたりしても結構さまになってしまうものだと思った。なんだか、たくさん刻印を入れてみたくなってきた。

ただ、問題は手紙を書くことだ・・・・

□ シーリング ワックスの各種商品は、アサヒヤ紙文具店さんで入手できます。
□ オリジナルのシーリングスタンプを作ってみたいという方も、アサヒヤ紙文具店さんがおススメです。

*関連リンク
■「オリジナルのエンボスマークを作る」ニューコン工業 パーソナルシールプレス
■「立体感のある刻印を愉しむ」ミドリ エンボッサー