2012.11.20(268)

「私の手帳の書き方・使い方」

2012年

夏の暑さが一段落したのもつかの間、すぐさまやってくる手帳選びのシーズン。

売り場での展開も年々早くなっている。色々な雑誌でも手帳特集が繰り広げられ、読んでいると何だか浮き足だってきて、早く手帳売り場に行かなくてはと焦ってしまう。来年の手帳を選ぶ時、私が一番心がけているのは自分の胸に手をあてて静かに思いを巡らせること。今年1年間つき合ってきた手帳は、自分にとってどうであったかをじっくりと振り返る。色々な情報を見る前に、まずこの作業を行う。

たとえば、予定管理は上手くいったか?使っていて不便を感じることはなかったか?どの点が一番使いやすかったか?などなど。この作業をコーヒー(お茶でも可)を飲みながら手帳をパラパラとめくり、振り返ってみる。もし、この時決定的な不満点が浮かびあがってきたら、その時は雑誌の手帳特集を見たり、売り場に足を運んだりして、その不満点だけに的を絞って新たな手帳を探しの旅にでる。

この振り返り作業の結果、私はやっぱりマンスリー(カレンダー)スタイルが、私のワークスタイルに合っているという結論に達した。手帳とは、予定というつかみ所のないものを見つめるための「レンズ」のようなものだと思う。

1日を拡大して見たい時は、倍率の高いデイリー、すこし遠目に予定を眺めたいと時は、1ヶ月がよく見る広角レンズのマンスリーといった具合だ。私は予定を遠目で見たいタイプなのでマンスリーカレンダーが合っている。なかでも高橋書店の「ラフィーネ」というレンズで覗くと予定のピントがピタリとくる。

そこで2013年も「ラフィーネ」でいくことに決定した。

外出途中に立ち寄った恵比寿の文具店でこれでもかと盛大に咲きほころんだ花柄の「ラフィーネ4」を買った。この花柄手帳をレジに持っていくという作業だけは、何年やっても慣れることができない。

私の手帳の書き方・使い方 2012年

このマンスリーだけの「ラフィーネ」を使い始めてかれこれ2013年で5年目に入る。手帳は同じものをずっと使っているものの、実は毎年少しずつ使い方そして書き方は進化している。今回は、2012年に私が実践して、これはいいぞ!すごくいいぞ!という手帳の使い方・書き方をご説明したいと思う。

■ まず一つ目は1ヶ月を枠で囲むという方法

厳密にいうと2年前から試験的に取り入れているものだ。

私の手帳の書き方・使い方 2012年

当初はいつでも消せるフリクションで枠を囲み1年間実施してみたところ、これが予想以上に便利でもはや消す必要など全くないことがわかり、今年は消せない水性ボールペンで書き込んだ。

この外枠を囲むということの最大のメリット、それは1ヶ月は限られているんだぞ!という当たり前すぎるくらい当たり前のことが視覚的に意識できる点。きっと1ヶ月という単位で仕事をしている人は多いと思う。月末までに営業成績を達成するとか、何かを仕上げるなどなど。

しかし、月初めになると、その前の月が終わったばかりで色々な月末仕事を仕上げたばかりなものだから、ついつい気が緩んで月初めは余裕をかましてしまう。この外枠があることで月初めであってもその月の終わりというものが視覚的に訴えかけてくるので、自ずと月末を意識せざるを得なくなる。

するとどうなるか。月初であっても、これは油断できないぞと、ほどほどに頑張ることに繋がる。いつもは月末にしわ寄せが行きがちだったものが、1ヶ月全体にほどよくパワーが分散されて月末になって急に慌てるということがめっきりなくなった。

あともう一つのメリットとして、外枠を囲むことで1ヶ月の形がハッキリとしてくるというのもある。マンスリー手帳は同じ月のページを少なくとも30回以上は見ることになる。それだけの回数を見続けると、その1ヶ月の形がだんだんと頭にしみ込んでくる。

これがスケジュール管理にはなかなか良い。

その形のどこに予定が詰まっているか、または空いているか、ということが目をつぶっただけでもなんとなくわかってくるようになる。つまり予定のビジュアル化ができるようになるということだ。外枠を付けただけなのだが、意識が枠の中だけに向かうようになるのだ。これは外枠を付けずに使っていた時には味わえなかったことだ。

この「外枠囲み作戦」がすっかり気に入ってしまった私は、2013年の手帳においてはその枠を少しばかり改良してみた。外枠の線を太くしてみることにしたのだ。これまでは0.7mm くらいのブルーの水性ボールペンで少し遠慮しがちに外枠を書いていた。しかし、細い枠線だと予定をいくつも書き込んでいくと、外枠がだんだんと目立たなくなってしまうということがあった

私としては月日が進むほどに月末を意識していきたいのに、外枠がだんだん目立たなくなるというのは本末転倒である。それから私は手帳の定位置を明確に決めており、 Mac のすぐ左側にスタンドセットし、そこに立てかけている。

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つまり、手帳を見る時に手にとってじっくりというよりかは、30~40cm くらい離して手帳を眺めるということの方がもっぱら多い。この状態だと細い線が余計に目立たなくなくなってしまう。そこで思い切って線を太くしてみることにした。

具体的には外枠を2mmのグレーにしてみた。

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まだなにも予定が書き込まれていない状態だと、その太い線が必要以上に目立っているが、使っていくうちにだんだんとちょうど良くなっていくと信じている。色をグレーにしたのは、もともとの紙面の線がグレーなのでそれに合わせてみた。

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外枠を目立たせたいとは言っても、あまり色々な色があるというのもどうなんだろうと考え、同じ色に合わせてみた。ちなみに、私が今回使ったペンはクレタケの「ZIG カリグラフィー( PC -3100)」という両頭タイプのもの。

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2.0mm と3.5mm のうち、細い2.0mm を使っている。ペン先はヘラ状にまっすぐカットされているので、同じ幅のラインを引くには都合がいい。

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■ 完了したToDoをわかりやすく

次に、2つ目を。それはToDo を書き込むときによく使う□のチェックボックス。

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□を書くだけでToDoであることがわかるとても便利なマーク。ただ、もっとこのToDoのマークを目立たせたいと思うようになった。それこそToDo をやろう!という気持ちにさせてくれるようなものがなにかないだろうかと。そこで思いついたのが「ボタン」。「ボタン」とはパチンと押すスイッチなどのボタンのこと。

人はなぜか飛び出したボタンを目の前にすると無性に押してみたくなる。それを ToDo のタスクマークに表現できないだろうか。つまり、ボタンのようについつい押してみたくなるマークというのがないだろうかということ。

そこでまず私は、まさにボタンのように立体的なものを考えてみた。

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しかし、これを ToDo を書くたびにいちいちやっていては面倒くさくてたまらない。そこで、簡単に書けて、しかもボタンっぽく飛び出しているように見えるというものはないだろうかと、考えている中で一つひらめいた。それがこの□の右下隅に逆 L 字型をつけるというものだ。

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たったこれだけなのに、手帳の中に書き込むと意外と目立ってくる。

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しかも、□だけを書いた時よりボタンを押したくなるモードというのがぐっと増してくる。その出っ張ったように見えるボタンを見ていると、その ToDo を何とかしたいと本能的に思えてくる。(気がする)その ToDo をやり終えたら逆L字ところもろとも塗り込んでしまう。

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レ点の時よりもやりきった感もタップリ味わえる。

■ 重要な予定をハイライト

3つ目の改良点。今度は書き方ではなく、シールを貼るというものだ。エーワンから出ている「@マーク ポータブル蛍光テープ」。

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私は手帳にはシャープペン一本で書き込んでいる。それは書き直しが簡単にできるから。ただ、シャーペンは筆跡が黒一辺倒になってしまうという問題点がある。重要な予定を目立たそうとしてもなかなかできない。そこで、この蛍光テープを貼ることにした。

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これがとっても目立つ。何かを目立たせるというのは結局のところ、そこに全く別のものを入れ込むということだ。黒ばかりの中で赤で書くのも同じこと。この蛍光テープを手帳紙面に貼り込んでみると、「別物感」、他の言い方をするならば「異物感」というものが抜群に生み出されてくる。

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何しろテープという物理的に違うものをスケジュール紙面に貼り付けているので、色を変えるよりも目立ち度は抜群。この蛍光テープがいいのは、もし重要な予定が変更になれば、キレイに剥がせる点。また、シートスタイルになっているので、手帳カバーのうしろに挟んで携帯でき、必要な時にサッと貼ることができる。

■ 安定感のある付せん

それから4つ目もシール系。私はエーワンのポスト・イットラベルシールというのも併用している。

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これを私は、よく見るページのインデックスとして使っている。

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全面糊なので、ページの端っこに折り返して貼ることもできてしまう。インデックス向きな蛍光色なのでピッタリ。

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また、こちらもシート状なので手帳カバーの内側に挟み込んでいつも携帯している。ここに差し込んだ状態のままでラベルを剥がすこともできてしまう。

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インデックスとしてだけでなく、通常の付せんのように使うこともある。

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私の手帳の書き方・使い方 2012年

ラベルの大きさはいろいろとあるので、自分のスケジュール紙面にピタリと収まるものを使えば、予定表にキレイに貼ることもできる。

■ 消しゴムも削る

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5つ目はシャープペンについて。厳密にいうとシャープペンに付いている消しゴムについての改良ポイントだ。私のようにマンスリー手帳を使っていると、1日の記入スペースがそれほど大きくないので、細かく書き、同時に細かく消すということが日々求められる。

その際、シャーペンの後ろに付いている直径3ミリほどの消しゴムが大活躍してくれる。しかし、使い込んでいくと消しゴムの先端もだんだんと丸くなってしまう。こうなると消したいところ以外のところも誤って消してしまうということが起こりえる。そこで、私はその消しゴムの先端をスパッとカッターでカットしてみた。

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こうすると再び角が生まれてくる。

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考えてみれば、これは普通の消しゴムでも角が丸くなった時にできることなのかもしれない。そもそも鉛筆を削るように消しゴムだって削るべきなのかもしれない。

以上のような感じで自ら工夫して手帳と向き合っている。こうした工夫は手帳と自分の距離をグッと縮めることのように思う。手帳は所詮、既製品なので完全に自分に合っているものではない。

大体は自分好みだが、少しだけ違うという状態で使い始める。その少しだけ違う部分を実際使っていく中で、自ら工夫をして自分に引き寄せていくしかない。私は5年連続同じものを使ってきたので、少しずつだが、着実に手帳との距離が縮んできているように感じる。

■ 記事作成後記
今年からポスタルコのカバーを新調しました。今回はネイビー。

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2013年のラフィーネには、いくつかのマイナーチェンジが見られました。ひとつに、一日の枠の中央に赤い点線が付けられています。そんなに濃くないので、使う分にはそれほど気にならない感じです。

私の手帳の書き方・使い方 2012年

それから、月ごとのインデックスが小口部分に付いています。マンスリーページは見たとしても翌月ページということが多いので、正直これはあまり必要ではないという気がしています。まぁ、一年間使って検証していこうと思います。場合によっては、修正テープで消してしまうかもしれません。。

私の手帳の書き方・使い方 2012年

□ ラフィーネ手帳
□ エーワン ポスト・イットラベルシール はがきサイズはこちら。

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