文具で楽しいひととき
■ 「大人の鉛筆キャップ」
   CRAFT A×分度器ドットコム オリジナル 木製鉛筆キャップ 各900円+Tax


 


□私が鉛筆キャップに求めるのは2つのこと。

 ひとつは、
 削った芯先をしっかりと保護してくれること。

 私は鉛筆を
 肥後守で削っている。


 


 鉛筆削りと違って、
 自分好みの削り仕上げにできるよさがある。

 私の好みは
 木軸から芯先にかけて少々細長く
 仕上げるというスタイル。

 せっかく削ったその芯先を
 ちゃんと保護するというのが第一番目の目的だ。

 そして、もうひとつは
 大人な雰囲気が備わっていること。

 40代も後半になって
 本格的に鉛筆再デビューをしたので
 子供用のキャップではなく
 大人らしいものをつけておきたい。

 とは言え、
 私が愛用している鉛筆は
 1本アンダー200円くらいなので
 あまり高額な1万円もする
 大人すぎるキャップというのもいけない。

 鉛筆を使うというよりも
 キャップを使っている、と言うか、
 キャップを使わせて頂いているという遠慮が
 そこに生まれてしまいそうなので。。。

 その点で
 このCRAFT A × 分度器ドットコム オリジナル
 木製鉛筆キャップは、大変にバランスがよい。


 


□なんでこれまで
 木製の鉛筆キャップがなかったのだろうと
 このキャップを見て思った。

 鉛筆は木で出来ているのだから
 キャップも木の方が馴染むに決まっている。

 でも、なぜかこれまで
 木製の鉛筆キャップを見かけなかった。

 小さな木のかたまりの中を
 削って穴を開ける加工が大変だからなのだろうか。

 ま、いずれにしても
 木製のキャップに出会えてよかった。


□鉛筆キャップというと、
 先端がだんだんと細くなっているものが多いが、
 これは潔く真っ直ぐ。

 先端だけが、
 緩やかな丘のように盛り上がっているだけだ。

 いたってシンプルなフォルムなので
 私の意識はその形よりも
 その素材に向かう。

 このキャップには
 全部で9種類もの木の素材のものが用意されている。

 今回、
 私が選んだのは
 ブラックの黒檀(コクタン)、
 ブラウンのウォールナット、
 そして、ナチュラルのオーク。(写真左から)


 


 今、私が最もよく手にしている
 トンボのMONO100はブラック軸なので
 それにはコクタンを合わせている。

 双方とも黒系なので
 よく似合う。


 

 


 まさに私が求める
 大人な組み合わせである。

 ブラウンのウォールナットは
 五十音の漆塗り鉛筆や三菱鉛筆の局用鉛筆といった
 やや落ち着いた雰囲気の鉛筆とよく似合う。


 

 


 ナチュラルのオークは、
 同じナチュラル軸では面白みがないので
 ホワイト軸にしてみた。

 これは
 伊東屋のスクールペンシル。


 


□試した鉛筆は
 六角軸の他、丸軸もあったが、
 いずれもスゥーッと気持ちよくセットできた。

 きつすぎず、かといって緩すぎない
 ちょうどよいセット感だ。

 よくよくキャップの内側をのぞき込んでみると
 内側にグルリとメタルのパーツが組み込まれていた。


 


 これが板バネの役割をはたしてくれているようで
 気持ちよいセット感になっている。

 当初、このキャップ買う時に(ネット通販)
 木製ということで、
 キャップに鉛筆を何度もセットしたり外したりを
 繰り返していたら
 いずれ、キャップの内側がこすれて
 ブカブカになってしまわないかと心配したが、
 これなら大丈夫そうだ。


 


 キャップの内側を覗いていて
 もうひとつ気づいたのが
 一番奥がさらに狭い穴になっていた。

 どうやら
 ここが芯を保護してくれる専用スペースのようだ。

 私の少々細長く仕上げた芯先も
 しっかり守ってくれる。


 


 面白いのは
 ギュッと鉛筆をキャップの奥まで
 しっかり差しても
 芯先は折れたりしなかった。

 これなら
 ペンケースに入れる時だけでなく
 無造作に鉛筆単体をバッグに放り込んでおく時にも
 安心できる。

 今、使っている鉛筆は
 まだ半分くらいの長さがあるが、
 すっかりと短くなった時のキャップ姿も
 きっと「いとおかし」になるのだろうと
 期待をしている。


 


 (2015年3月3日作成)


 * CRAFT A×分度器ドットコム オリジナル 木製鉛筆キャップ



 



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