2005.04.26(74)

「ロディアの紙が両面書ける」

ロディア

アドバンスト ルックインブック

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

日ごろ、ロディア ブロックメモを使っていて、すごく気になることがあった。それは、片面だけしか書かないこと。ものは大切に使いましょう、と育った私としてはなんとももったいない気持ちがあった。もちろん、裏側も書こうと思えば確かに書けるが、ブロックメモは折り返して使う構造上、ちょっとやりにくい。

■ ロディアのリングノート

そんな心の中のわだかまりを少しばかり晴らしてくれるものを見つけた。それが、ロディア アドバンスト ルックインブックだ。ロディアと同じ紙を使ったリングノート。ブロックメモで出来なかった憂さ晴らしという訳でもないが、このノートを使って、思う存分両面書きを楽しんでみることにした。

表紙はプラスチックで出来ており、子供の頃よく使っていた下敷きのようにちょっと厚めになっている。その表紙には、ロディアのイメージカラーであるオレンジを基調にブルー、レッドも加わり、とてもにぎやかな配色。机に置いてあるだけで、楽しい気分になってくるし、書類だらけの机の上でも、ひと際目立つのでとっさの時に、すぐに見つけられるという実利もある。

その表紙を開くと、ノートの前に表紙にも負けないくらいの鮮やかなオレンジのポケットが現れる。

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

ここには、書類が入れる訳だが、出し入れしやすいように2辺が開くようになっている。ノートに書類をはさんでおいて、知らぬ間に落ちてしまったなんてことが時たまあるが、こうしたポケット式ならとても安心だ。

さらに、気が利いているのは、ポケットが取りはずし可能なこと。なので、書類入れとしてだけでなく、 しおり代わりとしても使える。忘れっぽい私は、電話のメモやTo Doリストをこのポケットに入れておいていつでも、見えるようにしている。

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

そのポケットをめくると、ノートが始まる。だが、ロディアお馴染みの方眼ノートではない。リーガルパッドのように罫線ノートの左側に1本タテ線が引いてあり、さらに、1ページごとに外枠で囲まれているというスタイル。

よくあるノートは、紙の端っこぎりぎりまで線がひいてあるが、このノートはそうはなっていない。枠の中に書くことと、外に書くことをはっきりと区別して書きましょう。ということなんでしょう、きっと。。確かにこうした方がメリハリがきいていいように思う。枠があるということで、余白というものがかえって生きてくる。

罫線が紙の端っこまであるタイプのノートを書いていると、ついつい、その最後の方まで書いてしまい、後で読み返してみると、とても読みにくいし、修正のため赤入れしたくとも、そのスペースがないなんてことがあったので、なおさら、そう思う。

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

 

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

各ページには、ファイリング用にあらかじめ4つの穴が開けられている。4穴と聞いて拒否反応を示される方もいるかも知れないが、この4穴は日本で主流の2穴ファイルにもちゃんと合うのでご安心を。

■ ミシン目の呼び水がある

その穴の横には、ミシン目が入っている。ロディア ブロックメモでも定評のある、あのピリピリである。ブロックメモと違うのは、ミシン目の両端にU字型をした切込みがあることだ。

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

ミシン目を切るという時は、はじめに少しだけ切ってその後に、いっきにピリピリと切るものだ。このあらかじめあるU字の切り込みが始めに少しだけ切るという役目を担っているので、いきなりピリピリと切ることができる。

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

リングに綴じてある部分から破れやしないかといささか心配したがやってみると、ちゃんとミシン目どおりに切ることができた。ロディア ブロックメモでは横向きに切っていたが、これは縦切りである。しかも切る長さがぐんと長いので、とても気持ちいいピリピリを味わうことができる。切りとった紙は、ちょうどA4サイズの大きさになっているので、市販のA4サイズのファイルにもぴたりと収まる。

ノートの背表紙を見てみると、紙の厚さを示す紙重量が80g/平方mと記されていた。ロディア ブロックメモと同じ厚さである。小さなブロックメモの時にはそれほど重さは感じなかったが、このA4サイズの大きさだと、さすがにずしりという重さがある。紙重量という言葉の意味が体で理解できた。そんな紙質のよいロディアだけあってラミーサファリの万年筆で書いても裏写りすることはない。これなら、思う存分両面書きを楽しめるというものだ。

■ 160pages 80sheets

ノートの背表紙に気になる表記を見つけた。アドバンストノートには 「160pages 80sheets」という表記があった。一方、ブロックメモの方には「80sheets」としか記されていない。これは、察するにアドバンスノートは両面書くので160ページとなっており、一方、ブロックメモは片面しか書くことが想定されていないため160ページという表記はなく80シートだけなのだろう。

ということは、ブロックメモは片面だけ、書くのがきっと正当なやり方だったのだ。これまで、ブロックメモの裏面のことを勿体ないと思いつつ使っていたが、もうそんなことを考えなくていいのだ。と、この表記をきっかけに永年思い悩んでいた胸のつかえがすうっととれる思いがした。

ロディア アドバンスト ルックインブック ノート  

ノートとしては、ちょっと高めではあるけれど両面書けるので、お買い得かもしれない。そもそも、ノートは両面書けるものなのだけれど・・・・ロディア ブロックメモを使った後にこのアドバンストを使うと、そんな不思議なお得感を感じてしまう。そんな事を考えているのは、私だけだろうか。。。。。

ロディア アドバンスト シリーズ

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