文具で楽しいひととき

改めてデスクのまわりをグルリと見てみると、私が使っている紙ものはフラットなものが多い。薄々自分でもそのことは認識していたけど、ほとんどそうなっている。フラットな紙の逆は何かというと、綴じられたノートという風に私は捉えている。普段仕事をしていく中では綴じノートはほとんど使っていない。オフの瞬記を書く時くらいだ。集中して何かを書こうとしている時は「フラット>綴じノート」ということになる。
フラットな紙の心地よさについて今回は語ってみたい。
■ 書きやすい
綴じノートを使っている時には、それがことさら不便だとは感じていなかった。そういうものとして自然に受け入れていた。それがある時に変わった。多分月光荘のスケッチブックを使い始めたあたりからだろう。フラットな紙の心地よさに気付かされた。スケッチブックを開いたフラットな紙面に書いていると、いつもよりペンが気持ちよく進んでいることに気づいた。ペンもそうだが、厳密に言えばむしろペンを手にしている手の方が紙の上をスルスルと滑るように進んでいく心地よさがあった。そこには何の障害物もなかった。このフラット紙面を知ってしまった私は、綴じノートに違和感を覚えはじめた。
綴じノートは開いた紙面がわずかに湾曲している。特に綴じ部分に差し掛かるとそれがより強くなる。それが気になるようになった。書くときの紙はフラットである方が私の手、そして脳に合うと分かった。それ以来、フラット紙面生活を本腰を入れて始めていった。手帳はフレームマンスリーペーパー、ノートはスナップパッド+Wマージンペーパー、ToDoは時計式ペーパーA6。ToDoリストはA5の裏紙を厚紙でクリップでとめたものと、とにかくフラットな紙面ばかりに書くようになった。
■ 実は見やすくもある
書きやすさだけでなく、フラットな紙面は見やすいということにも気づいた。それを教えてくれたのはフレームマンスリーペーパーだった。以前はフレームマンスリー手帳という綴じられたものを使っていた。ダイゴー持ち前の見開き性の良さはあったが、それでも完全にフラットではない。一枚のペーパーというスタイルを使ってみて私はハッとした。全ての情報が文字通りフラットに見えたのだ。綴じ手帳の時は火曜日と水曜日の間に綴じ部分があり、わずかだけれども歪んで見えた。それがペーパーだと全くなかった。スケジュールとして書かれた情報が私の目にどれも等価値に伝わってきた。言われてみればそんなこと当たり前ではあるが、この小さな差が集中している時には大きな影響を私に与えていた。スケジュールの全てが並列に見えた方がいいと。
■ ペーパーだと取り回しもしやすい
これはフラットというよりも一枚ずつが独立している良さになるが、一枚の紙は取り回しの良さがある。私がそれを感じるのはスナップパッド+Wマージンペーパーを使っている時。以前に書いたノート一枚をスナップパッドから取り出して、それをエアフォルダーPageにアイデアルクリップでとめる。こうするとノートの1ページとして繋がっていたものが、独立した一枚に変わる。それを参照しながら、別の紙に書いていける。実はこのコラムを書く際も、先にWマージンペーパーにポイントをまとめ、それを先ほどの要領で一枚のボードにして、それを見ながら原稿を書いている。フレームマンスリーペーパーでも2ヶ月分とか3ヶ月分を並べて俯瞰することもある。ノートや手帳には一枚一枚違う情報が書かれている。それを取り出して別なページの情報と繋げてみたりすることもできる。書いた情報に自由度が与えられる。
*
一枚のフラット紙面には、こうした書きやすさ・見やすさ、そして自由に取り回しできる良さがある。ただ、フラット紙面にもデメリットもある。それはデスクの上でそこそこの場所を取ることだ。綴じノートのように折っていないのでどうしても大きくなる。私の場合は、仕事場のデスクが大きいので問題はない。もしデスクに余裕がある方は、このフラット紙面生活を一度試してみてほしい。私がここで書いたことが分かってもらえると思う。書くとき、見るときの障害物がなくなり、情報を繋げ合わせる「編集力」も手に入れられる。
書きながら考える各種ツール
関連コラム
「書きながら考える」
「仕事の姿勢が整う傾斜台」エダキン デスクワーク 傾斜台
「瞬記の膝の上デスクに」コクヨ 用箋挟 クロス貼 A3 短辺とじ
文具コラム ライブラリー
pen-info SHOP