2019.04.30(430)

「おとなしめ製図用シャープペン」

xeno(ゼノ)

シャープペン 0.7mm

xeno cx 0.7mm シャープペン

また、シャープペンを買ってしまった。

別に悪いことをしている訳でもないのに、ついそう思ってしまう。たぶん、すでにたくさんのシャープペンを持っているのに、また買ってしまったからなのだろう。ちなみに今、何本のシャープペンを持っているかは数えたことがない。というか数えないようにしている。

このシャープペンとの出会いは、フラリと訪ねたアンジェ ビュロー エキュート上野店だった。鶯谷で用事があり、その帰りに久しぶりに訪ねてみた。とりたててこれを買おうという目的もなかった。言わば「無の境地」でお店に行った。この「無の境地」というのが油断ならない。こういう時に限って出会ってしまうのだ。逆に今日は文具を買うぞ!と肩に力を込めて向かうと、意外と何も出会えず買わずに帰ってくることが多い。これは文具に限らず本屋さんでもそうだ。あまり意気込みすぎない方が結果としていい出会いがあるものなのだ。

そうした無の境地で店内をあちらこちらと巡っていたら、見たことのないペンが目に入ってきた。そして、私の文具アンテナは静かに反応した。POPを見ると韓国のシャープペンだという。これは珍しいと手に取ると、やはり0.5mmだった。たぶんそうだろうとは思った。文具アンテナの振れはおとなしくなった。私はシャープペンは0.7mmを基本としている。そのシャープペンはペンのディスプレイによくある、ひな壇状にドッサリと並んでいた。1列ごとに違う色だった。試しに端っこのを手にとってみると、ペン先が違う形をしていた。ボディを見ると1.3mmとなっていた。ということはカラーごとに芯径が違っているようだ。アンテナは再び反応し始めた。それぞれのカラーを見ていくと0.9mm、そして0.7mmもあるではないか。アンテナは、散歩前の我が家の犬のシッポのように振り切れんばかりにとなった。

一期一会ならぬ、「一期一本」を大切にしようと、私はレジへと向かった。

xeno cx 0.7mm シャープペン

■ メタル感タップリのペン先

xeno cx 0.7mm シャープペン

メーカーは、xeno(ゼノ)というらいしい。このシャープペンの中で私が最も惹かれたのがペン先である。グリップからガイドパイプに至るまで全てがメタルになっている。まるでひとつの部品で出来ているような一体感なのだ。それがとても魅力的に映った。ガイドパイプは4mm、そしてクリップは取り外しできる(かなりきつめ)。芯の硬度表示こそないが製図用シャープペンっぽさに溢れている。ただ、このメタルグリップ&ペン先のせいか、おとなしい製図用シャープペンという印象を受ける。特に、そのメタルの光沢具合もキラキラしているので、なおさらだ。

xeno cx 0.7mm シャープペン

xeno cx 0.7mm シャープペン

■ いつもと違う握り心地

xeno cx 0.7mm シャープペン

手に迎え入れて筆記体勢に入る。握り心地も製図っぽさがあまりない。メタルのサラサラとした質感のためだろう。グリップにはいくつものラインが刻まれていて、ギュッとしっかり握るときの多少の助けになる。グリップの上の方には、溝のないところも少しばかり用意されていて、そこを握るとよりサラサラしたグリップ感が味わえる。製図シャープペンというと、ローレットなど凹凸のあるグリップが多いが、これはあくまでもサラサラとした大人しめな印象だ。

xeno cx 0.7mm シャープペン

xeno cx 0.7mm シャープペン

xeno cx 0.7mm シャープペン

握り心地はメタルなのに、ボディが軽量というのも新鮮と言えるかもしれない。それでいて、メタルペン先のおかげであまり大げさでない低重心にもなっている。

xeno cx 0.7mm シャープペン

xeno cx 0.7mm シャープペンチャックは真鍮製という本格派

xeno cx 0.7mm シャープペン

軸の太さは、私がふだん愛用している、ぺんてるP207と比べても、数値的にはほとんど同じだった。しかし、握り心地は何故かスリムに感じる。グリップからペン先に至るまでに段差があまりなくスラッとしているからなのかも知れない。握り比べてみるとP207は握った時の指がかりがしっかりとしていて、一方でxenoの方はあくまでもサラッとしているのを改めて感じた。

xeno cx 0.7mm シャープペン



ひとつ、こういうものなのかと思ったことがあった。それは予備芯の本数。ぺんてるの製図用シャープペンあたりだと予備芯は結構ドッサリと入っている。しかし、この xeno は予備芯が1本だけだった。シャープペンを愛用している人だと自分のお気に入りの芯を決めている人もいるだろう。その意味では、すぐにそうしたお気に入り芯を入れて楽しめるという良さはある。

xeno cx 0.7mm シャープペン

このxeno、おとなしめの製図シャープペンを、という方にいいかもしれない。

xeno cx 0.7mm シャープペン

zeno シャープペン 1,000円+Tax 私はアンジェ ビュロー エキュート上野店で買いました。

関連コラム
「ライトな本格シャープペン」ぺんてる P207 P209
「プロのためのシャープペン」ぺんてる グラフ1000
「心地良い質感のシャープペン」ぺんてる スマッシュ

文具コラム ライブラリー(400本以上)