2008.04.01(152)

「地球に優しいスリムボディ」

ラミー

スピリット ペンシル

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

■ 資源を有効に活用

ラミーきっての極細ペン、スピリット。そのあまりにも細いボディということもあって手帳用のペンとばかり思いこんでいた。確かにそのように使うと便利だし、メーカーのカタログなどにもそうした説明がある。しかし、実は全く別な背景から生まれたということをつい最近知った。それは、資源を有効活用するということ。

スピリットは、一枚の鉄板を巧みに折り曲げられて作られている。細いボディなので、当然材料は少なくて済む。ラミーらしいデザイン性を保ちつつ、資源を大切に使うという考えを実現したペンだったのだ。

今回はこのスピリットのシャープペンタイプをご紹介したいと思う。なぜ、シャープペンなのか。。それは、ボールペンを単にシャープペンタイプにしたというだけでなく、シャープペンらしい作り込みがされているからだ。そこのところをひとつ掘り下げてみたいと思ったのである。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

外観上は、ボールペンかシャープペンかはほとんど区別がつかない。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

ボールペンであれ、シャープペンであれ、さぁ、筆記しよう、となった際、まず、はじめに踏まなければならないステップはノックボタンを押し込むこと。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

そこで、このスピリットでは、そのノックボタンのトップで識別できるようになっている。シャープペンだけは、丸く穴が開けられているのだ。そして、そこから消しゴムが見えている。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

消しゴムがあれば、これはもうシャープペンであることが一目瞭然となる。考えてみれば、ラミーのペンでこうしたボールペンとシャープペンの両方を揃えているモデルは、やはり、このノックボタンに印が付いている。主に、シャープペンには、その芯の太さを示す「5」や「7」としるされている。

さすがに今回のスピリットでは、ノックボタンの面があまりにも小さくて、到底マークをつけることができないから、穴を開けて消しゴムを見せるという手法をとったのだろう。

■ 極細の消しゴム

次に消しゴムである。と言っても、シャープペンに消しゴムが付いているのは、別に珍しいことではない。しかし、このスピリットの細軸にあっては、これはなかなか大変なことであったのではないかと思う。それが証拠に、このスピリットとライバル視されているトンボZoom707には、消しゴムは付いていない。

キャップをはずすと、ちょっとこれまでお目にかかったことのないくらいの極細の消しゴムがちょこんと顔を見せる。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

ラミー2000の消しゴムと比べるとその差は歴然。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

このスピリットのシャープペンは0.5mmのみ。「のみ」とあえて申し上げたのは、ヨーロッパのペンメーカーは、日本では0.5mmを展開しつつも、本国では0.7mmタイプを持っているという事がある。ラミーの本国サイトで確認してみたが、スピリットは0.7mmは用意されておらず、0.5mmだけになっていた。0.5mmということで、当然細かい文字を書くことができる。

それは同時に、そうした細かな文字を消さなければならないことも意味する。その点、このスリムな消しゴムは細かな所も消しやすいので、とても理にかなった組み合わせと言える。

■ グングン出てくる消しゴム

ただ、スリムであるということは、消しゴムの量も少ない訳だから、すぐに減ってなくなってしまうという問題もはらんでいる。しかし、これは、そのことをちゃんと考慮してあり、なんと、消しゴムが中から「グングン」と出てくるのだ。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

その長さ、およそ4cm。一般にシャープペンの消しゴムというものは、とりあえず付けておきましたというものが多く、我々ユーザーは、消しゴムが付いているという安心感は覚えつつ、なくなったらいやだから、実際のところはそんなに頻繁には使わなかったりする。

しかし、これだけたっぷりとあるのを見せつけられれば、これはもう俄然使う気満々になってしまうというものだ。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

そういえば、この極細消しゴムの姿、最近どこかで見かけたような気がする。そうだ、トンボの「モノゼロ」だ。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

2.3mmの極細タイプと比べてみるとその細さはほぼ同じだった。わずかにトンボの方が細いか。。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

シャープペンならではの、工夫をもうひとつ。シャープペンを使っていて、こんな経験をしたことはないだろうか。かなり長時間シャープペンを使っていて、ペン先の「ぐらつき」を感じるということを。

よくよくペン先を見てみれば、口金とよばれる先端のパーツがいつの間にやら緩んでしまっている場合がある。その口金を回した心当たりなど、ないにもかかわらずだ。

この症状は、同じ形のボールペンではあまり経験しない。なぜか、シャープペンの時だけ多いようだ。これは、ノックする回数がシャープペンの方が多いということが関係しているのではないかと、私は密かに睨んでいる。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

このスピリットでは、それがあまりない。不思議に思って口金をねじってみると、キュルキュルという音がする。口金をはずしてみると、中にゴムシールが備わっていた。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

なるほど、これによって緩みを防いでいたのだ。ちなみに、ずいぶん前に買ったものだが、ボールペンタイプには、これはなかった。

細くすることで、何かを我慢するということではなく逆に細い消しゴムを備えたりと、強みに変えてしまっている。

しかも、環境にやさしいという今の時代を反映したペンでもあるのだ。

ラミー スピリット ペンシル シャープペン

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