2017.12.05(395)

「考えがまとまるノート筆記法」

考えがまとまる ノート 筆記方法

考えてみるとノートの書き方というのは、誰かに教わったことがない。手帳もそうだが、みんな思い思いのやり方でやっているのが現状だ。ただ、一方では人それぞれ考え方のクセみたいなものがある。ひとつの大きなルールに従いなさいというのもちょっと違うように思う。結局は、各自が試行錯誤をくり返しつつ、自分の脳にしっくりとくる方法を探っていくしかないのかも知れない。

最近、この方法ちょっといいかも・・・というノート筆記法がある。まぁこれもあくまでも私の考え方にしっくるくるやり方なので、皆さんの参考になるかどうかはわかりませんが。。。

■ 分割して考える

考えがまとまる ノート 筆記方法

仕事で雑誌社さんから、よくこんな依頼を受ける。○○というテーマの文具特集をするので、そのテーマにあうオススメ文具を10アイテムくらい各カテゴリーでセレクトしてほしいというものだ。私は考える時のホームグラウンドがある。月光荘のスケッチブック ウス点だ。これまではその1ページにセレクトする文具をアトランダムに書いていた。まぁこの方法でも、そうした仕事を行うことはできた。しかし、各カテゴリーごとのバランスであるとか全体像というものが、いまいちうまく捉えられなかった。

そこで、やってみたのが1ページの紙面をそのカテゴリー数で分割するというものだ。4カテゴリーなら十字を切って4等分、3カテゴリーなら三菱マークのように3等分という具合だ。なんだそんなことかと思われるかもしれない。でもこれがとてもわかりやすくなるのだ。

考えがまとまる ノート 筆記方法

具体的なやり方はこうだ。4等分に区切ったとしたら、その中央にそれずれのカテゴリー名を入れる。Pen,Note,File,Othersといった具合に。それぞれのカテゴリータイトルが中央にあることで、視線が中央に落ち着いて、あちこちを見なくて済む。自ずと考えることに集中できるようになる。そして、カテゴリーごとのオススメ文具をそれぞれのスペースに書き入れていく。それぞれのカテゴリースペースは同じ面積なのでアイテム数のバランスも自然にとれていく。もし、ひとつのカテゴリーを細分化して小カテゴリーを作る必要があったなら、さらに分割していけばいい。なにより、これを埋めればいいという全体像、別の言い方をするならばゴールが見えて安心して取り組んでいけるのだ。

そして、人は何か枠組みがあると、それを埋めようとする傾向があるように思う。解答欄があるとそれを埋めようとするみたいに。真っ白なところよりなんらかの枠を作ってあげる方が脳もそのモードになるのだろう。私はこんなやり方もよくやっている。いつも持ち歩いている手帳「すぐログ」にまずは枠組みだけを書いておく。たとえば、文具のネーミングを考えることになれば、ページの上に「商品ネーミング」と書いてその下に大きく四角い枠を囲む。その段階ではまだアイデアについては書かずに、パタリと「すぐログ」を閉じてポケットにしまってしまう。そうしておくと頭の片隅に先ほどの枠組みのイメージが残っていて、別な仕事をしているときにフトした拍子にアイデアが浮かんでくる。これは枠組みの力だと私は考えている。

考えがまとまる ノート 筆記方法

考えがまとまる ノート 筆記方法

すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

■ 円で構成を練る

先ほどの方法では、あらかじめ考えるべきカテゴリーが明確になっている時に私がよく使うものだ。一方、カテゴリーがどれくらいになるかわかっていないという状況ある。たとえば、講演の依頼を受けて、お話する構成を考える時だ。講演時間が60分であるなど決まっていて、その中身を考えていくというものだ。この時には1ページの紙面に大きな円を描く。これを講演時間の60分であると考える。まず、自己紹介を10分くらいしてと、円を少しずつ区切っていく。この方法がよいのは、60分間など自分に与えられた時間の枠組みの中で考えられることだ。あれもこれもと詰め込む訳にはいかず、絞り込まなくてはいけないということがわかってくる。すると、何に一番力をいれるべきかが考えやすくなるのだ。実際は円に入れる前に先に話すべきことをリストアップしておいて、その後に円の中に落とし込んでいく方がいい。これは企画書を考える時なんかにも使えると思う。

考えがまとまる ノート 筆記方法



私の使っているノートは紙面に1cm四方にドットがある自由度の高いフォーマット。それこそ自由に発想を広げる時は、そのままの自由奔放にアイデアを書き拡げていけばいい。しかし、ちょっとまとめつつ考えたい時は、少々自由過ぎてしまう。その時には必要な枠組みを使っていけばいいのだ。こうしたことが自由にできるのもフリーなフォーマットのなせる技だ。

人それぞれに「考え方のクセ」というものがあると触れたが、私には独特なクセがあるのを改めて認識した。それは囲むということだ。なんでかはわからないが囲みがあるとホッと安心できる。思い起こせば、子供の頃にレゴブロックで遊んでいる時もいつも外枠をつくってその中に自分の世界を作り上げていた。私の考えた「時計式ToDo管理ふせん」も「フレームマンスリー手帳」もいずれも外枠を囲っている。私は筋金入りの「外枠派」なのだろう。

考えがまとまる ノート 筆記方法

*最近考える時によく手にしているぺんてる「グラフ1000」の0.9mm
*「すぐログ」「時計式ToDo管理ふせん」「フレームマンスリー手帳

関連コラム
「考える場としてのノート」月光荘 スケッチブック ウス点 2F
「書くという行為は奥が深い」
「A3という大海原で考える」神戸派計画 recto planning A3