2016.11.29(369)

「私の手帳の使い方 2016年」

高橋書店

ティーズラフィーネ

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

文具店に手帳売り場が少しずつ展開され始める9月に入ると、私は決まって今年の手帳の使い方を振り返る。2016年の手帳はどうであったかというと、すごくよかったということもなかった一方、ここが使いづらくて仕方なかったということもなく、まずまずの手帳ライフだった。今使っているマンスリー手帳とのつきあいはすでに8年目となり、お箸でご飯を食べる時のようにごくごくふつうに使えている。お箸を使っている時は、今私はお箸を使っている、このお箸使い心地がいいな〜などと考えることはなく、ただただご飯おいしいな、くらいしか頭をよぎらない。ちょうどそんな感じで、この手帳いいなとは感じず、さて予定はどうだったかなと予定そのものに集中できている。よくも悪くもないと言ったが、実は毎日見る手帳においては、こうした「ごくごく自然に使えている」というのが、案外一番よいのかもしれない。

そんな訳で、2017年もこの路線を推し進めて、来年もマンスリー手帳を使っていく方針が決まった。それを踏まえ、来年の手帳売り場のマンスリー手帳コーナーを巡ってみた。その際、念頭においておくチェックポイントがいくつかある。

・A6(文庫本)サイズの中で一日の記入面積が大きいこと
・日曜日始まりであること
・「月」、「火」、「水」と曜日が日本語表記であること

この3点に絞ってマンスリー手帳をチェックした結果、やはり今使っている高橋書店「ティーズラフィーネ」を超えるものはないと判断し、花柄の「ティーズラフィーネ」をレジに持っていった。以前の手帳選びはワクワクするものだったが、今では、スーパーでジャガイモを買うみたいなものになっている。

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

■ 余白の活用

私はマンスリー手帳の1ヶ月の外枠をグルリと線で囲って使っている。1ヶ月というものは、それが月初だったりすと、漠然と長い月日ととらえがちだ。しかし、1ヶ月は思うほどにそれほど長くなく、ちょっと油断をすると、すぐに月末がやってきてしまう。そのことを自分自身にしっかりと認識させる意味で、この「外枠」方式を採用している。囲むというだけで、1ヶ月は有限であるということが見るたびに認識できるようになる。

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

2016年もそれを実践した。ひとつ変えたのは、枠の外側のいわゆる余白も積極的に使ってみたことだ。枠の中にはアポイントなど日時が決まった予定を書き入れていき、外側にはその月のいつかのタイミングでやらなければならないものを書きこんでいく。それらをなんとなく書くよりも枠の内側、外側と明確にすることで、その意味合いがひと目でわかるようになった。

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

枠ということで言えばもうひとつある。出張など少しばかり目立たせておきたい予定には、これまで半透明の和紙シールを日付けのところに貼っていた。それだと予定がいまいちぼんやりとしてしまっていた。もっとクッキリと目立たせたかった。そこでその日付けの外枠を囲んでみることにした。これだけで出張という予定が他の予定より浮かびかがって見えるようになった。

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

■ 文字を斜めにして目立たせる

数年前から活用しているニチバンのマイタック リムカ。全面粘着で貼ってはがすことができるシールだ。ここでも外枠を使っている。心底外枠が好きなんだと自分でもあきれてしまう。使うのはハイテックCの超極細ペン0.25mm。あえてユルユルとした線にしている。今年はその貼り方を工夫してみた。少しばかり斜めに貼るのだ。私がこのタックシールを使う時は、こんなシーンが多い。取材やらMTGで当日忘れずに持っていかなければないらないものがある時。そのアイテムをタックシールに書いて、その日付けの近くに貼る。それを少し斜めにするのだ。最初は、貼るスペースがなかったので、仕方なく斜めにした。あとで手帳を見ると、その斜めであることで他の予定とは違う印象になった。目立たせるということは、結局のところ「異物感」をいかに演出するかということなのだ。

手帳の使い方 2016年 ニチバン タックシール

手帳の使い方 2016年 ニチバン タックシール

■ やめてみたこと

日々仕事をしていて、アポイントやToDoをひとつずつこなしていっている。一方で仕事をしている中で、新たなToDoが次々に生まれてくる。私は、それらはすぐに手を付けないというのを徹底している。その日は予めやろうと決めたToDoを取り組むために使うと決めている。新しいToDoはよっぽど急なことでない限り、その日には手を付けない。以前の私は、ToDoが新たにやってきたら、過剰なまでに反応してアタフタとそれをこなしていた。そんなことばかりやっていると、ふと夕方になって手帳を見てみると、自分が予定していたToDoが全然終わっておらず、すっかり回りに振り回されていたことに気づく。

そういう苦い経験を踏まえ、今は新しいToDoがやって来ても落ちついてお茶(コーヒーでも可)でもすすりながら、ほっと一息入れて、そのToDoをメモするだけにとどめる。手をつけずに、明日にやるToDoの候補といて書きとめておくだけだ。これまでは、正方形のふせんにそうしたToDoを書いていた。ふせんだと、それを手帳に貼ってそのまま移動できるので、それはそれで便利ではあった。

ある時、たまには気分を変えてみようと、ベルギー ブリュッセルの活版印刷紙製品ブランド「ル・タイプグラフ」のToDoメモをその用途に使ってみたことがある。ふせんタイプではないただのメモだ。そのメモを一枚だけ切り取り使ってみた。メモといっても紙の厚みは結構ある。使ってみると、これがすごくよかった。なにがいいかと言うと、メモという行為がとても上質になったのだ。ただ厚みのある上質な紙を使うだけでこんなにも心持ちがよくなるものかと驚いてしまった。ちょっといい紙にToDoを書くことで、ToDoを大切に扱っていると実感でき、どうやらそれが心地よかったのだと思う。

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

「メモ」と言うと、とりあえず書くということもあり、そこらへんにある紙で済ませがちである。これまで私は「メモ」を軽視していたということに改めて気づいた。明日やろうとするToDoのメモは、明日の自分にとって大切な情報だ。それをそこらへんの紙に書いて済ませていたのだ。タイムマシーンに乗って時間をさかのぼり、メモを軽視していた時の自分に向かってピシャリと叱ってやりたい気分になった。メモに対する心構えを入れ替えた今では、ToDoという大切な情報をしっかりと扱っている心地よさに包まれている。

私が所有している紙のストックを見てみると、使わずじまいの上質なメモが出てくるわ出てくるわ。コンケラーのメモ、ツバメノートのメモなどなど。考えてみると、ノートや手帳は一回買うと、ずっとそれを使い続けていくことになる。メモは一枚ずつ使っていけば、色んなものを取っ替え引っ替え試していくことができる。使わずに死蔵させていたものの活躍の場が生まれた。文具というものは、「買う頻度」とそれをしっかりと「使っている頻度」のバランスが整った時に、はじめて「使いこなしている」と私は実感できる。手帳そのものの使い方は、さほど変わらなかったが、ToDoメモを改良させた2016年であった。

手帳の使い方 2016年

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ
書いたToDoメモは、手帳のしおりに使っているプッチンクリップにはさんで固定している。

*来年に向けての大いなる実験

私のマンスリー手帳は5週間仕様です。でも、一年のうちで2ヶ月ほど一週多い6週という月があるんです。「ティーズラフィーネ」は、その6週目は翌月の月初になっている仕様。1ヶ月の外枠を囲み、その月をビジュアルで認識する上で、このページがまたがるというのは、なんとも居心地が悪いものでした。試しにということで、こんな実験をしてみることにしました。6週目の日付をコピーして、5週目の下にペタリと貼り付けてしまうのです。紙の色をあわせるため「MD用紙」にカラーコピーをして、何度も折り返して使うので、裏面から貼り付けました。テープの上から書くことになるので、本の補修テープ「ペーパーエイド」を使用。まずまずの見栄えです。いちいち広げなくてはいけない手間はありますが、6週目が加わり1ヶ月がバッチリと認識できるようになっています。果たして使い心地はどうなることか。来年のこの時期にレポートしたいと思います。。

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ ペーパーエイド

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

手帳の使い方 2016年 高橋書店 ティーズラフィーネ

*私が買った高橋書店 ティーズラフィーネ2017年版
*私が使っている ニチバン マイタックリムカ
半透明の和紙シール
ペーパーエイド

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