2016.07.19(360)

「大切な書類を包みこむ」

月光荘

カルトン A4

月光荘 カルトン A4

先日、素敵な本を有楽町「MUJI BOOK」で買った。「文鳥文庫」という本だ。一冊の中に色々な名作短編小説が収録されている。たとえば、「走れメロス」太宰治、「檸檬」梶井基次郎、「変な音」夏目漱石など全8編。この本に心引かれたのは、内容もさることながら、その体裁。装丁というよりかは紙の箱というスタイル。中を開くと8つの紙ケースが入っている。レコードジャケットからレコードを取り出すようにすると、中から一編ずつの短編小説が出てくる。しかも、それらが蛇腹になっている。ページをめくるのではなく、折り返しながら読んでいく。一編ずつになっているので、じっくりとストーリーと向き合うことができ、いつもの本とは違う読書体験となる。8編のうちどの短編から読んでもいい。まるで短編小説のコンピレーションアルバムのようだ。

文鳥文庫

文鳥文庫

文鳥文庫

文鳥文庫

文鳥文庫

せっかく有楽町まで来たので、すこし足を伸ばして銀座の月光荘まで行くことにした。ノート代わりに愛用しているスケッチブックのストックもそろそろ残り少なくなってきたのを思い出した。まとめて買い足しておこうと思った。休日の銀座中央通りは人混みがすごく、まっすぐ歩くのもままならいので、ひとつとなりの細い道をてくてくと歩いていくことにした。まだかな?まだかな?と小さな交差点をいくつか進んでいく。いつも目印にしているのは椿屋珈琲店。それが見えたら、その反対側が月光荘。うっかりとすると見過ごしてしまいそうな小さい入り口だ。そこから入ると、細長い店内になっている。お客さんで混雑している時は、蟹みたいに横歩きしながら奥に進んでいくことになる。この時は、私以外にお客さんがいなかったので、ふつうに歩いていけた。私の目当ての「スケッチブック 2F ウス点」はつきあたりの棚の左側にある。赤表紙はだいたい3冊ほどしか棚に収まっていないので、お店の人にお願いしてあと5冊ほどを上の棚から出してもらう。在庫を出してもらっている時にふと隣の棚に気になるものがあった。背に少し厚みのある薄い箱のような形をしている。「カルトン」というものだ。

月光荘 スケッチブック ウス点 2F

月光荘 カルトン A4

ついさっき買った「文鳥文庫」そっくりではないか。何に使うか見当もつかなかったが、これもなにかの縁だろうと一冊買ってみることにした。

月光荘 カルトン A4 文鳥文庫

月光荘 カルトン A4 文鳥文庫

■ マチがあってタップリ入る

たぶん紙質も同じものでは、という厚めの紙が使われている。ゴムバンドはあるが、広げてみると全く同じ構造をしている。「文鳥文庫」を200%ほど拡大コピーをしたような、いやこの場合は立体だからドラえもんの「ビッグライト」をあてたような、とたとえるのが正しいのだろう。1.5cmほどのマチが付いていて、結構たくさんの紙類が入りそうだ。さて、これを一体どのように私の生活に溶けこませて使っていこうか。机の上の「カルトン」を置いて腕組みをしてしばし考えた。いつもならこうしたことは店頭で考え抜いてからレジに向かうが、今回は「文鳥文庫」の勢いで買ってしまった。

月光荘 カルトン A4

サイズは、A4が楽々入る。たとえば、本のゲラ校正なんかを入れるのにいいかもしれない。本のゲラは結構なページ数のものをドンと編集者さんから手渡されることが多い。受け取る時は、出版社の封筒に入っているが、それをこの「カルトン」に入れ替えると校正を自分のホームグラウンドでできそうな気もする。ただ、本のゲラはB4サイズでもらうことが多いので、その際は月光荘でB4の「カルトン」を別途用意する必要がある。月光荘では、A4の他B4、A3、B3というどでかいサイズも揃えている。また、企画を考えるための道具一式を入れておくのもよさそうだ。関連する書類やスケッチブック、0.7mmのシャープペンに消しゴムなどだ。それらを詰めこんだカルトンを小脇に抱えて、ちょっと外で企画を考えてくると同僚に言って机をあとにしてカフェに行くというのもいい。

月光荘 カルトン A4

つまり、私の使い方としては、書類ファイル兼ちょっとした鞄みたいに使うというものだ。この「カルトン」は厚めの紙でしっかりと作ってあるので、膝の上に置けばデスクのようにもなってくれる。

* 月光荘 カルトン A4 560円+Tax
* 文鳥文庫

関連リンク
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「ボタン式クリップボード」ポスタルコ スナップパッド
「とりあえず書類の整理に」ライツ パートファイル