文具で楽しいひととき
■ 「万能スタンド」 Designed wire display stand ダブル ホワイト 860円+Tax


 


□私はデスクでは
 必ず手帳を立てている。

 「手帳立て歴」としては、
 もうかれこれ7年近くになる。

 「手帳スタンド」という商品が
 市場にある訳でもないので、
 この7年間は試行錯誤の連続だった。

 たとえば
 はじめのうちは、
 クオバディスのビソプランという
 縦開きの手帳を使っていた。

 縦開きゆえにスタンドでは立てられず、
 フォトフレームの上側を大きなクリップで
 とめて固定していた。

 ビソプランには悪いが、
 無理矢理立たせていたという感じだった。


 


 なぜ、そこまでして手帳を立てるのか。

 それは、
 今のデスクワークのほぼ大半が
 パソコンのモニターを見つめているから、
 というのが大きい。

 つまり、
 視線が前方を向いているのだ。

 まだ、パソコンが仕事の中心でなかった時代は
 机の上に置いた書類やノートを覗き込むように見ていた。

 この時代の視線は
 下向きであった。

 時代とともに私たちのデスクでの視線も
 だんだんと上向きになっていった訳である。

 以前は
 手帳を机の上にベタッと平置きしていたが、
 それだと、
 パソコン画面を見た後に
 スケジュールチェックをするのに
 いちいち視線を大きく動かさねばならなかった。

 それが
 どうにも面倒くさかった。

 そこで
 手帳を立ててみた。

 パソコン仕事をしながらのスケジュールチェックが
 俄然スムーズになった。

 これが、
 私のが目指すところの「デスクのコックピット化」である。

 ある作業をしようとするとき、
 その行動をとるために
 わざわざ頭や体を身構えることなく
 サッと自然にできるようにする。

 道具に合わせるのではなく、
 自分に道具を合わせていくという発想。


 


□これまで手帳スタンドには、
 IKEAの「テーブルイーゼル」を使ってきた。


 


 手帳だけを立てるという点では、
 なにも不満な点はなかった。

 しかし、
 たまに少しだけ不満を感じることがあった。

 それを解消すべく、
 このたび導入したのがDesigned wire display stand ダブルだ。


 


□もともとこれは、
 店舗用の商品ディスプレイに使われているものだそうだ。

 構造としてはワイヤーと
 可動するリベットでとめているだけという
 シンプルきわまりないもの。

 「私は目立ってはいけないんです。
 目立つべきは私の上にのっかる商品ですから・・・」
 と言っているような気がする。

 控えめだけど、
 可動する部分はエイ!とかなり力を入れないと
 動かせない頑固な一面もある。


 


□私は、
 これまでこのスタンドのシングルタイプというのを使っていた。

 用途は、
 手帳ではなく本棚に自分の本をディスプレイするため。


 

 


 シングルタイプとは、
 モノを寄りかかせるところが文字通りシングル、
 つまり、ひとつになっている。

 一方、
 ダブルはそこのところが2重になっている。


 
   【 左がダブル、右がシングル】


 本や手帳を立たせるだけであれば、
 シングルで十分。

 しかし、
 私はあえてダブルを手帳用に使ってみることにした。

 それは、たまにであるが、
 手帳以外のものを立てかけたいと思う場面もあるから。

 たとえば、
 A4の書類。

 縦に長いので、
 シングルタイプや以前使っていた
 IKEAの「テーブルイーゼル」では支えきれず、
 紙の上側がダラリと倒れ込んでしまうことがあった。


 


 急場しのぎで紙を縦方向に折って
 強度を付けてみたりしたこともあった。

 この点を解消してくれるのが、
 今回のダブルタイプ。

 支えるものに長さが必要となれば、
 もうひとつ控えているワイヤーを
 グイと上に起こしてあげればいい。


 


 こうすると、
 A4の紙も安定して立てかけられる。


 


 ノートあたりも支えられる。


 


 この様に
 縦に長いものを受け止めてくれる対応力がある。


□一方で気になる気になるところもなくはない。

 それは、
 開いた手帳のページを固定する
 ストッパー的なものがない点。


 


 ストッパーがないので、
 セットした手帳の下側まで一切情報を隠すことがなく、
 この点はとても気に入っている。

 私の手帳はすこぶる見開き性がいいので心配はないが、
 ちょっと手で押さえておかないといけない
 本などをセットするのはちょっと難しい。


 


 ただちょっと使い方を変えれば
 これも対応可能だ。

 折り曲げ方を変えると
 ストッパーをもうけることもできてしまう。


  


 


 折りたためば、完全にフラットとまではいかないが、
 まあまあフラットになるので
 ノマド的に外に持ち出して使ったり、
 出張の時に持って行くこともしやすい。

 なかなか便利なスタンドである。


 


 (2014年7月8日作成)


□記事作成後記

 私が愛用している初期型の分厚いiPadも
 このように立てることができました。


  


 ■ ワイヤースタンド(ダブル) ホワイトは、こちらで販売されています。

 ■ デスクをコックピット化することについては
   「モノが少ないと快適に働ける」 でより詳しく紹介しています。



 



  ■ Facebookページ はじめました。

    



* 関連コラム

 ■ 「私の手帳の書き方・使い方 2013年〜2014年」

 ■ 「私の手帳の書き方・使い方 2012年〜2013年」

 ■ 「2011年 私の手帳の使い方、そして2012年に向けて」

 ■ 「マンスリー スケジュール帳 2009年 私の使い方 」

 ■ 「マンスリー スケジュール帳を比較検討する。」

 ■ 「 4年目を迎える 私流ビソプランの使い方」 クオバディス ビソプラン(クラブ)


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