文具で楽しいひととき
■ 「芯の交換が待ち遠しくなる」 小さな試験管 3本セット 648円


 


□インクボトルに万年筆のペン先を静かに沈め、
 インクを吸い上げている時、
 肥後守で鉛筆をザクザクと削っている時、
 机の上という小さな世界ではあるが
 心が満たされていく満足感がある。

 早く万年筆のインクがなくならないかな〜、
 そろそろ鉛筆を削るかな。。。
 なんてついつい思ってしまう。

 なのに、
 なのにである。

 シャープペンの芯交換は
 それほど心躍るものがない。

 ただただ作業として行うだけだ。

 その理由に
 シャープペンの芯ケースというものが
 あるのではないかと思う。

 各メーカーの方々には悪いが
 芯のケースというのは
 あまり素敵なものがない。

 それに
 芯を出すのがやりづらいというのもある。

 日頃からシャープペンをよく使っているので、
 この芯交換をもっと心から楽しめるものにできないだろうか、
 あ〜早く芯の交換をしたいな〜と思えるようにできないか、と考えた。


 


□そこで目をつけたのが
 小さな試験管。


 


 理科の実験で使うものだ。

 この試験管を芯のケースにしてみることにした。

 実は、このアイデアには
 あるきっかけがあった。

 数年前にドイツに行った時、
 manufatumというショップで
 1.18mmの芯ホルダーを買った。

 この替え芯のケースが
 まさに試験管のようなフォルムだったのだ。


 


 小さいガラスの試験管に封じ込められている
 芯というものもいいものだと思った。

 ちなみに
 この芯の長さは3cmくらいと大変に短く
 ケースの試験管も5cmほどと小さいものだった。

 このサイズでは
 シャープペンの芯を入れるには短すぎる。

 そこで
 アマゾンで「小さな試験管」と検索してみた。

 すると、
 よさそうなものが出てきた。

 長さは7.5cmとあった。

 手持ちのシャープペンの芯を計ってみると
 大体6cmくらい。

 長さとしてはピッタリだ。

 3本セットを注文してみた。


 


□届いたものに
 早速シャープペンの芯を入れてみると
 これはもともとシャープペンの芯を入れるために
 作られたものではないだろうか、
 というくらいにピッタリだった。


 


 もちろん
 素材はガラス製の本格派。

 私は、0.5mm(HB HARD)
 0.7mm(B)、0.9mm(B)の芯を使い分けている。

 ちょうど3本セットを買ったので
 それぞれを入れてみた。

 どの芯が入っているかがわかるように
 ラベルを貼った。


 

 


 透明度もクッキリしていて
 中の芯の様子もよく見える。


 


 芯の残量も確認しやすいのもいい。

 と言うのも、
 メーカーのケースは
 ロゴやら商品名がケースに大きく印刷されていて
 残量が見にくかった。

 これからは
 芯の買い時もわかりやすくなる。


□芯交換をする時、
 この小さな試験管を手にとり
 コルクを引き抜く。

 すると、
 小さいながらも
 小気味よいポンという音が少しだけする。

 試験管から芯を数本取り出し
 シャープペンに補充する。


 


 机の上の世界の楽しみが
 またひとつ増えた。


 



■記事作成後記

 実は、以前から試験管というツールには
 心惹かれるものがありました。

 ふつうサイズの試験管(東急ハンズで購入)に
 ペンを入れて、ディスプレイ用として使っています。

 コルクで栓を閉めると
 密閉された中にペンが収まって
 いつもとは違うペンの姿が楽しめます。


 

 



 (2015年3月17日作成)


 □ 今回私が買った小さな試験管(3本セット)はコレです。



 




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