文具で楽しいひととき


■ 机の上の書類整理によさそうなアイテム


 以前、ご紹介したことがあるが、
 私は机の上の書類の整理に
 キッチン用の「まな板スタンド」を使っている。

 書類を机の上に平置きするのではなく、
 立てかけることで省スペース化でき、
 必要な書類も見つけやすいなどメリットがある。

 その「まな板スタンド」にとって変わりそうなものがあった。

 「File Shelves」というものだ。


 


 折り畳み式となっており、
 広げると書類スタンドになる。


 


 広げた谷の部分に書類やクリアファイルをセットしていく。


 


 「まな板スタンド」だと、
 書類は垂直にしか立てられないが、
 これは斜めにセットできるので、
 書類が探しやくなる。

 そして、自分の机のサイズに応じて
 広げ具合もフレキシブルに調整できる点もいい。



■ 中国の文具卸、漢馬による展示会


 


 今回のペーパーワールド・チャイナ会場の一角には
 「漢馬」という中国文具卸による展示エリアがあった。

 ペーパーワールド・チャイナと同じ会場にはあるが、
 壁で仕切られ一般の展示スペース等は明確に区分けされていた。

 これは数年前の同展でも見かけたものだ。

 漢馬の専用伝票が各ブースに配置され、
 バイヤーはそこに書いて注文すると、
 漢馬経由で仕入れができるという仕組み。

 20~30社の出展社の中には、
 日本メーカーも幾つか出ていた。

 トンボ鉛筆、ゼブラ、
 パイロット、コクヨ S & T 、
 三菱鉛筆といった顔ぶれだ。


  

  

 


 その中で日本人担当者がいらした
 コクヨ S&T 社でお話をお伺いしてみた。

 コクヨ S&T では、
 2年ほど前から中国市場に本格的に進出し始めている。

 ブースにはキャンパスノート、ドットライナー、
 ハリナックスなど日本でもお馴染みのものが並べられていた。


  


 この中で特に人気なのは、
 キャンパスノートだという。

 日本市場との違いとしては
 中国では A 5サイズがよく売れるということだった。

 中国の学生は、
 あまりたくさんの荷物を持ちたがらず、
 携帯性がいい小さなA5サイズのほうが人気だという。

 また、罫線の幅も日本の6~7mm に対して
 やや太めの7~8mmが中心。

 日本の学生のように先生が黒板に書いたものを
 きっちりとノートに書くという習慣が
 中国ではあまりないため、
 よりゆったりした罫幅が人気とのことだった。

 中国の学生はボールペン、
 とりわけゲルインクボールペンをよく使うので、
 キャンパスノートのインクの裏抜けがない紙質、
 またコクヨの十八番である頑丈な無線綴じなど、
 そのクオリティの高さが徐々に認識され始めているという。



■ カール事務器


 


 カール事務器は先程の漢馬の展示会ではなく、
 一般エリアに独自に大きなブースを出展していた。

 ISOT の時と同じホワイトに赤の「CARL」のロゴというブースデザイン。

 文具大賞を受賞した鉛筆削り「Angel5」が
 ブースの一番手前に誇らしげに展示されていた。


 


 グルリとブースを回って、
 日本で見かけたことがないものはないだろうかと探してみると、
 一つだけ見つけることが出来た。

 それはグリーンのパンチシリーズ。


 


 このグリーンが
 まるで軍用という感じで
 なかなか格好良かった。


 


 これは中国市場向けに作られたものだという。

 当初は迷彩カラーという話もあったが、
 塗装がどうしても難しく断念したという。

 中国の軍あたりに本当に採用されるのかもしれない。

 近頃、日本でも再びカーキカラーの文具も出てきているので、
 日本市場でもひょっとすると受け入れられるかもしれない。



 
  *次のページでは、
    上海での文具ショッピングなど
    町中レポートをお届けします。






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