文具で楽しいひととき

■ 「デジタルメモ帳 ポメラの使い心地レポート」 キングジム ポメラ 27,300円

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□また、この「ポメラ」には ATOKが搭載されている。

 ATOKとは、ジャストシステムによる。
 日本語のかしこい変換機能。

 最近はテプラにも搭載されはじめている。

 私は自分のノートパソコンにもこのATOKを入れて使っている。
 このATOKの中で私がもっとも気に入っているのが、「類推変換機能」。

 「すて」とだけ打ち込んで変換すると「ステーショナリー」が候補に挙がったりするのだが、
 残念ながら、そこまではこの「ポメラ」には備わっていなかった。

 保存できるデータが文字数8,000字のファイルが6つまで。
 別途購入が必要ではあるが、マイクロSD カードを本体に入れば、
 それこそ収容できるデータ量は無限大になるという。


□打ち込んだらテキストデータは専用の USB コードをパソコンにつないで
 パソコンに移すことができる。


  


 逆にパソコン に保存してあるデータをこの「ポメラ」に移すということも可能。
 つまり、テキストデータであれば、パソコンとの間で行ったり来たりが自由自在。

 しかかり文書を出先で編集作業するという際には便利だ。

 
□この「ポメラ」は単4アルカリ電池2本で動く。
 しかも最大20時間というのだから、すごい働きぶりである。

 単4アルカリ電池は、量販店などに行けば1本100円くらいで手に入る。
 つまり200円で20時間も動く訳だ。

 これを時給に換算すると、1時間あたり10円ということになる。

 バッテリーをそれほど心配せずに気軽に使えそうだ。

 そう言っても気になるのはせっかく打ち込んだデータが
 この単4電池がなくなったら消えてしまわないかということ。
 
 これについては別途コイン電池があり、
 2重の対策がとられている。
 万が一単4電池が切れてもこのコイン電池さえあれば、
 データは保存されるという。

 ちなみに、メインバッテリーの単4電池さえあれば、
 このコイン電池は消費されない。
 さらにちなみに、コイン電池だけの時は
 最大で60時間も持つという。

 この間にコンビニに駆け込んで単4電池を買えばいい。

 いずれの電池もその消耗具合が画面に表示されるので、
 取り替え時期を確認できる。


  


□では、この「ポメラ」を私の場合、どのように活用するかを考えてみた。

 私は普段原稿を以下のような手順で書いている。

 1.草稿作成(万年筆と原稿用紙で手書き)
 2.音声入力ソフトで入力
 3.音声入力の認識率は、50%〜60%くらいしかないなので、
   これをパソコンで修正する。
 4.画像がある場合は、この段階で入れる。
 5.推敲 1回目
 6.推敲 2回目
 7.完成!

 まず考えられるのは、3の段階。
 この入力を修正するのにちょうどいいかもしれない。

 また外出先で、これまで出力した紙でやっていた5と6の推敲を
 データを「ポメラ」に移して行うという手もある。


□この「ポメラ」はテキスト入力しかできないという単機能。
 メールを送ったり、インターネットを見たりすることはできない。

 私にはこの単機能であることが意外といいかもしれないと感じられた。
 パソコンでテキスト入力や編集をしていると、
 ついついメールチェックをしたり、ネットサーフィンを始めたりしがちだ。

 ひとたびこの流れになってしまうと、
 なかなか断ち切ることができない。
 そして肝心のテキスト入力は遅々として進まず、、
 なんてことがある。

 しかし、この「ポメラ」ならそもそもそうしたことはできないので、
 ただただテキスト入力に没頭できる。

 これは私にとっては重要なポイントである。


□テキスト入力は今やどんな仕事にも必要な基本作業である。

 その作業を
 場所を選ばず、そしてノートを開いてペンを取り出すような速さで
 どこでもできるというのは、 便利ではないかと思う。


(2008年11月11日 作成)

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