文具で楽しいひととき
■ 「折りたたみできるキーボード」 TARGUS STOWAWAY ポータブル キーボード 12,800円


□最近は折りたたみ式のものでも、かなり本格的に使えるものが
 多くなったと思う。
 例えば、自転車。以前から折りたたみ式はあったが、どこか仮のもの、
 とりあえず近くまでは行けるといったものが多かったが、
 最近の折りたたみ自転車は 結構本格的になっている。

 折りたたみといえば、傘もある。私が愛用しているのは拡げれば
 普通の傘くらい大きく、 しかも、ワンタッチで開いて、
 さらにワンタッチで閉じてしまう。

 こうしてみてみると、最近の折りたたみ事情は
 「折りたたみ=とりあえずのも」という図式はなくなりつつあると思う。
 折りたたみモノの本格志向が進んでいる。


 TARGUS STOWAWAY 折りたたみ キーボード


□今回ご紹介する折りたたみ式のキーボードは、まさに本格的で
 しっかりと使える。

 このキーボードはPCには使えず、電子手帳(古い言い方だが)
 のPalmOSのソニーClie(クリエ)の初期モデル(Peg300または500)専用である。


□私は、3年前からその電子手帳を使い始めている。
 いろいろなOSがあるが、シンプルを基本とするPalmOS
 その中でも2000年にソニーがはじめて出したClie(モノクロ液晶)を
 今も愛用している。


□電子手帳の1つの欠点を言うならば、文字の入力だと思う。
 スタイラスと言われる付属のペンを使って画面に書いていく。
 
 しかも、私のClieはグラフィティという特殊文字による入力となる。
 今では、スラスラ入力できるようになったが、さすがに長文となると
 ちょっと大変だ。

 そんな時に、この折りたたみキーボードが大活躍してくれる。
 やはり、両手を使ったキーボードによる入力は断然速い。


 TARGUS STOWAWAY 折りたたみ キーボード


□折りたたんだ状態だと電子手帳よりひとまわり大きいくらいの
 サイズ。折りたたんだ状態を見て、これがキーボードだとわかる人は
 まずいないだろう。

 そして、拡げるとほぼフルピッチサイズのキーボードが出現する。

 この拡げる仕組みがなんとも愉しませてくれる。

 キーボードのサイドにある解除ボタンをパチッとはずと、W字に折りたたまれた
 キーボードが現れてくる。それを平らな机の上になどに拡げる。
 ちょうど折りたたんだ元のサイズの4倍くらいに広がるイメージ。


 TARGUS STOWAWAY 折りたたみ キーボード


□折りたたみ式だが、キータッチがちょっとタッチが浅いことをのぞけば
 実に快適。

 小さなB5版のノードブックPCより、よっぽど打ちやすいと思う。


□このキーボードには当然電子手帳をセットするスタンドが付いている。
 そこにセットすればすぐに使える。


 TARGUS STOWAWAY 折りたたみ キーボード


 もともとPalmはスイッチを入れればすぐ使える。PCのように数分かけて
 起動する必要はない。

 さっと出して使えて、終わればさっとしまえる手軽さがうれしい。


 TARGUS STOWAWAY 折りたたみ キーボード


 また、このキーボードには電池やACアダプターなどが一切ない。
 ではどこから電源をとるかというと、電子手帳側の電源を拝借している。
 だから、コードが邪魔になったりせずにスマートに使える。


□前回、ラフ原稿の作成はモールスキンを
 使っていると書きましたが、スターバックスなど落ち着けるところ
 では、この折りたたみキーボードを使うこともある。

 テキストデータとして入力できて、PCに流し込めば
 すぐに編集にとりかかれるメリットがある。

 それから、このキーボードは人前で拡げた時に、痛いほど周り視線を
 感じる。結構それが面白かったりする。

 小さく持って、大きく使える、便利で楽しい気持ちにさせてくれる
 キーボードのお話でした。


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