2013.05.28(281)

「シャープペンの字幅を使い分ける」

ラミー

ラミー2000 ペンシル0.7mm 他

0.7mm 0.5mm

■ 罫線に埋もれてしまう0.5mmシャープペン

ボールペンの場合はノートに書く時は0.7mm の中字、手帳に書く時は0.5mm の細字という具合に、結構多くの人が別段意識することなく使い分けているように思う。でもシャーペンの場合はどうだろうか。ノートも手帳も0.5mm 一辺倒ではないだろうか。かく言う私も以前は0.5mm 一辺倒派に所属するメンバーの一人だった。

しかし、ある時ノートに0.5mm シャーペンで書いていて違和感を覚えたことがあった。それはまだ私が横罫線ノートを使っていた頃にさかのぼる。たしかその時は、何か企画のアイデアを練っていた。罫線と罫線の間に頭に浮かんだキーワードを、うん、このアイデアはなかなかいいかもと思いつつ書きとめていた。

しかし、なかなかいいと思っていたアイデアなのに、いざノートに書きこんでみると、あまりいいように感じられなくなっていた。なんでだろう?

その時、はたと気づいたのが0.5mm のシャープペンでノートに書き込んでいると、自分の書いた筆跡とノートの罫線がほぼ同じ太さになっていたのだ。

シャープペンの字幅を使い分ける

それはそれで収まりが良くてキレイには見えた。だけど主張してくるものがない。罫線と罫線の間に私の書いた文字がすっかりと溶けこんでいってしまっているのをすごく感じた。さっきいいと思っていたキーワードが書いてみると、あまりいいと感じなかったのは、きっとこの罫線と自分の筆跡が同じだったからなのではないだろうか。

そう気づいたのだ。

■ ほどよい主張を感じる0.7mmシャープペン

そこで少し太めの0.7mm シャープペンで書いてみると、0.5mm の時より自分が書いたものが罫線より少しばかり際立って見えた。

シャープペンの字幅を使い分ける

人は目に見えているものに反応して、それが元になって次の行動をとるということがある。たとえば、何か書いている時に、一文字目がすごくキレイに書けたとする。すると、その次の文字はその流れに乗ってキレイに書き続けられる。逆にきたない文字になってしまった時はずっときたないまま。

アイデアだって同じなんだと思う。

主張のあるアイデアをノートに書き込めこむことができれば、ウンなかなかいいぞ!と気分もそれなりに盛り上がって次にもまたいいアイデアが生まれてくるように私は思う。というきっかけがあって以来、私はノートには0.7mm シャーペンを使うと心に決め実践している。私が使っている0.7mm シャープペンは以下のとおり。

ラミー2000(0.7mm タイプは日本未輸入タイプ)
ラミー イコン
ラミー CP 1
ぺんてるグラフ1000
ラミー スクリブル
ぺんてるケリー(0.7mm タイプは海外輸出仕様)
カランダッシュ エクリドール
カヴェコ スペシャルペンシル

シャープペンの字幅を使い分ける

一方、手帳に書く時は0.5mm と決めている。私の使っている A6 マンスリーダイアリーは、1日の記入スペースが少ないので、より細い方が書きやすいためだ。0.3mm という選択肢もあるが、私のお気に入りのラミー2000ペンシルには0.3mm がないので、今は0.5mm としている。

シャープペンの字幅を使い分ける

■ 速記に最適な0.9mmシャープペン

また、0.9mm シャープペンを手にする時というのもある。それは取材をする時だ。私は本などの取材では基本的にボイスレコーダーはほとんど使っていない。ノートにメモを取るということだけに徹している。一期一会という訳でもないが、その場で観たり聞いたりしたことを、その場で記し、翌日に原稿としてまとめている。

この方がライブ感のある原稿が書けそうな気がするので。なので、取材はある意味一発勝負。ががっと殴り書きのように書いていくので、どうしてもある程度芯先が太くないと安心して書いていけない。0.9mm だとそれがちょうど良い。今、私がよく使っている取材用の0.9mmシャープペンは、ぺんてるグラフ1000とプラチナ万年筆のプレスマン。

シャープペンの字幅を使い分ける

用途にあわせたシャープペンを手にし、ノックボタンをカチカチとノックして芯を出していくと、なんだか自分自身のスイッチまで今はアイデア発想モードであるとか、取材モードといった具合に切り替わっていくのを感じる。

シャープペンの字幅を使い分ける

□ ラミー2000 ペンシル0.7mmは、こちらで販売されています。
□ ぺんてる グラフ1000 0.7mm
□ ラミー2000 ペンシル0.5mm
□ プラチナ万年筆 プレスマン
□ ぺんてる グラフ1000 0.9mm

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