2004.10.05(46)

「少年の心をもったオトナ向け万年筆」

ペリカン

ペリカーノ 

ペリカン ペリカーノ 万年筆

先日、用事があり有楽町へ出かけた。待ち合わせ時間まで20分くらいあったので、伊東屋さんの丸の内店を久しぶりに覗いてみた。本店の銀座店よりかなり小さい店構えだが、周りに居並ぶバカラショップなどの高級店と肩を並べても引けをとらない。

時間のない時にパチンコをやると、そういうときに限って大当たりするものだが、この日も時間の無い中、丸の内店で面白いモノを見つけてしまった。 大急ぎで店員の方から説明を受け、購入とあいなった。ペリカンのペリカーノ。  以前ご紹介したので、ご存知の方も多いと思うが、ペリカノジュニアのちょっと上の層を対象にした万年筆。

ペリカン ペリカーノ 万年筆

ペリカノジュニアにならって、これも「ペリカノ」と呼ぶのかと思ったが、 店員さんはこれを「ペリカーノ」と呼んでいた。 昔、いたプロ野球選手みたいだと一瞬懐かしく思った。このぺリカーノ、店員さんの説明によると日本では伊東屋さんでしか手に入らないとのこと。「ここでしか・・・」という言葉に私は大変弱い。

さて、外観をじくりとみてみると、キャップにステンレスが使われている。ペリカノジュニアでは白のプラスチックだったが、キャップ1つで、ここまで印象が変わるのかと少々驚いた。

このステンレスには、つや消し加工がされているので、落ち着いた雰囲気がある。ボディはプラスチックのスケルトンボディとなっており、赤、青、ミドリそしてオレンジがあり、私は今回オレンジを選んだ。ボディはペリカノジュニアよりいくぶん細身な仕上げ。

ペリカン ペリカーノ 万年筆

■ 指を適切にガイドしてくれる

ペリカノジュニア同様、グリップ部分には握りをガイドしてくれるうれしい仕掛けがある。でも、ペリカノジュニアとは違ったものとなっている。グリップ素材を比較してみるとジュニアのラバーグリップに対して、ペリカーノはプラスチックのみ。

ペリカン ペリカーノ 万年筆

そのプラスチックグリップには指紋のような、ぐるぐる巻きのくぼみがついている。そこに人差し指を添えると、残りの親指と中指が自然といい握りにおさまってしまう。お見事!

よーく観察してみると、この人差し指ガイドが心なしかペン先の中央よりやや右側に寄っている。これは、明らかに右利きように合わせられている。ドイツ本国のペリカンサイトで調べたところ左利きの方用の特別バージョンも用意されていた。

ステンレスのキャップには胴軸と同じスケルトン素材によるクリップが付いている。ステンレスとプラスチックという全く別な素材の組み合わせは意外性があって、見ていてとても面白い。

ペリカン ペリカーノ 万年筆

キャップエンドには、お馴染みのペリカノ親子をモチーフにしたトレードマークが鎮座している。このマークがあることで、「廉価版でも造りに抜かりはありませんよ」という作り手の意思が感じられる。

今回、伊東屋さんで販売されているのはペン先がM(中字)のみ。この原稿をペリカーノを使ってロディアの12番で電車の中で書いているが、中字であっても、ほぼ1マスに1文字がちゃんと書ける。

ペン先は、ジュニアと同じものが使われているのでしっかりとした書き味が愉しめる。さらに、リフィルもジュニアのものが使える。ジュニアをすでに愛用されている方には、きっと欲しくなってしまう1本となるだろう。まんまとペリカン社の販売戦略に、はまっている感じが、しないでもないが・・・

ペリカーノデビューの朝、このペンに合うシャツを色々と考えて赤の格子模様のシャツにした。赤系のシャツにオレンジのスケルトンクリップがとても映える。さらに、調子にのってローディアも入れてみた。なかなかの組み合わせだなあと、朝からひとり悦に入る。

ペリカン ペリカーノ 万年筆

箱の説明を読んで見ると、 スクール用万年筆と書いてあった。このペリカーノどうやら、小中学校の子供たち用の万年筆らしい。こういうスクール万年筆のペリカーノをさりげなく使いこなせる遊び心を忘れないオトナでありたいものだ。

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