2023.06.06(533)

「立体物のファイリングとしての箱」

FROME

リベットボックス

FROME リベットボックス

昨晩の夕食の残り物を翌日のランチで食べる時、そのままお皿にのせて食べるより、お弁当箱に入れた方がグッと美味しそうに感じられる。全く同じものを食べているのに気分が全然違うのだ。やはり箱の力なのだろう。箱はモノを内側と外側にしっかりと分ける。お皿だって境界線があるが、箱はおいそれとは外に出ない高さがある。それにより私たちはその箱の内側に意識が向いていく。だから、その箱の世界に入り込んでいけるんだと思う。箱とはちょっと違うかもしれないが、フレームマンスリー手帳の外枠も多分同じ効果があるんだという風に思っていたりもする。

■ パスコ製

FROME リベットボックス

FROMEさんのリベットボックス。私の知っているパスコよりも少しばかり薄い印象がある。パスコのわりにしなやかさがある。それでも要所要所をメタルのリベットが打ち込まれカチッとしたしっかり感も併せ持っている。サイズはA4。A4の紙が気持ちよく収まる。A4のクリアフォルダーは一応入るには入るが、縦方向がちょっとギリギリだった。中にモノを入れてみると分かるが、結構底が深い。内側の深さは8cmもあった。いろんなモノを入れていけそうな空間がある。

FROME リベットボックス

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■ 見せる収納に

FROME リベットボックス

この箱の用途を考えた時、まず文具を整理収納しておくための箱というのが思い浮かんだ。「文具箱」だ。幕の内弁当のようにお気に入りの文具をせっせと詰め込んでいく。もし綺麗に収まったのなら、蓋をせずに蓋を開けたままに棚に置いておくのも楽しい。自分に見せつつ楽しむ収納だ。

■ 持ち運ぶ用途にも

また、文具を入れて持ち運んでみたいとも思っている。例えばインスタライブなどイベントで紹介する文具をいくつも持っていくことが私の場合はよくある。文具は不定形だ。ペンもあれば、四角いノートやハサミにホチキスなど様々な形のものもある。それらをこの箱に収めていく。持ち運ぶときにこの箱をじかに抱えていくのもいい。この箱は抱えやすい、ちょうど良い厚みがある。ただ、そのときに蓋をしっかり固定する必要がある。この箱には真田紐が似合う。この箱のために新しい真田紐をアマゾンで新調した。ネイビーに銀の柄が入っている。リベットボックスにグルリと結んでみると、まるであつらえたような馴染み具合。真田紐は太く厚みがあるので結びやすくほどきやすくもある。

FROME リベットボックス

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最近、私の身の回りには箱が徐々に増えている。なぜか箱に惹かれている。それぞれの箱にはこれには試作のサンプル、イベントのための小物を入れたりとカテゴリーを決めて入れている。箱ならなんでもいいという訳ではない。と言ってこういう仕様が必要だと言語化しようとしてもなかなかできない。しいて表現するなら、私はそれらを取り出す時の気持ちを大切にしているということになる。中のモノを出すときに、その箱を手にした感触や、パカっと開くときの音だったり、そうした行為が楽しめそうな箱が私の周りを固めている。収納するだけでなく、出し入れするという行為を存分に楽しみたいのだ。

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