2019.11.19(444)

「鉛筆を大人っぽくするキャップ」

鉛筆キャップ

鉛筆キャップ

文具店に行くと、よく買うのが鉛筆。

海外のものなど見たことがないものを見かけると、ついつい買ってしまう。そうして買った鉛筆は数えたことはないが、おそらく100本以上はある。鉛筆はいくら古くなってもインクが固まったり乾いたりしない。芯さえあればずっと書ける安心感がある。そのことが、鉛筆を買おうとする時の私を力強く後押しする。

鉛筆

そして、それにあわせて鉛筆キャップもやはり買ってしまう。最近は大人向けの素敵なキャップが色々と出てきている。鉛筆を外で使う時はキャップが必要になる。今回はそんな大人鉛筆キャップを色々と紹介したい。

■ ウッド製鉛筆キャップ

鉛筆キャップ 木製

大人向けということで言えば、これが一番かも。分度器ドットコムさんで買ったウッド製のシンプルな円柱スタイルキャップ。木の種類がなかなか贅沢で、黒いのが黒檀(こくたん)、ナチュラルがオーク、ブラウンはウォールナット。手触りもそれぞれ微妙に違う。シンプルな形だが、こまかな所まで作り込まれていて、キャップの内部には板バネが内蔵されている。鉛筆を抜き差しする時もとてもスムーズだ。鉛筆と同じ木製なのでセットしたときの相性はやはり抜群。

鉛筆キャップ 木製

鉛筆キャップ 木製

■ プラスチック製キャップ

鉛筆キャップ

こちらは一転してキッズ向けという感じのプラスチックタイプ。でも、この独特な色合い、少し乳白色なカラーに惹かれて入手した。キャップの先端には穴が開いているが、鉛筆を差しても芯が飛び出すことはない。とても軽いので、鉛筆の後軸にさしたまま書いてもほとんど気にならない。

鉛筆キャップ

鉛筆キャップ

■ ショートサイズキャップ

鉛筆キャップ ショート

結局のところ鉛筆キャップの最大の役割は、芯を折れないようにしっかり守ることだ。このキャップはその一点に徹している。とても短いがセットしてみるとわかるが、しっかりと芯を覆い隠してくれる。これはたしか台湾のタイガーさんのショップ「Plain Stationery & Homeware」で買ったものだ。

鉛筆キャップ ショート

鉛筆キャップ ショート

■ BLACKWING ポイントガード

鉛筆キャップ BLACKWING ポイントガード

こちらはメタル感タップリのまさに大人鉛筆キャップ。基本的にBLACKWINGの鉛筆専用のものだ。他社の鉛筆で試してみると、国産六角軸にはかなりきつめな印象。というのもこのキャップはメタルの円柱スタイルで太さを微調整する仕組みがない。だから色々な鉛筆にセットするのはちょっと難しい。ジャストサイズにあわせる鉛筆キャップと割り切った方がいい。

鉛筆キャップ BLACKWING ポイントガード

アルミ合金でわずかに重みがある。書く時に鉛筆の後にさすと少し振り回されてしまういそうだ。ただ、BLACKWINGは後に四角い消しゴムがあるので、そもそも後にキャップはさせないようになっている。だから、重量バランスという点は考える必要がなかったのだろう。考えてみると、商品名が「ポイントガード」と「芯を守る」というネーミングになっているのも頷ける。あくまで芯先だけをガードするものなのだ。BLACKWINGの消しゴムを固定させる金属パーツとキャップの色を合わせると実に決まる。また短かなBLACKWINGにセットしてみるのもいい。

鉛筆キャップ BLACKWING 

鉛筆キャップ BLACKWING ポイントガード

鉛筆キャップ BLACKWING 

BLACKWING ポイントガード 鉛筆キャップ

■ HAYオリジナルキャップ

鉛筆キャップ HAY

これは中国上海に出張した時にHAYショップで買ったものだ。HAYはデンマークのインテリアブランド。このキャップは単体での販売ではなく、鉛筆とセットで販売されていた。私はこのキャップのシンプルデザインにグッときて何本も買ってしまった。金属製だが、とても薄い材質なので鉛筆にセットした時に凹凸が少なく一体感が生まれる。軽いので鉛筆の後にさして書いてもほとんど気にならない。

鉛筆キャップ HAY

鉛筆キャップ HAY

鉛筆キャップ HAY

■ 日本でお馴染みの鉛筆キャップ

鉛筆キャップ

日本で鉛筆キャップと言えば、これというくらい定番的な存在。大人向けということで、私はフィニッシュの仕上げが個性的なものを買い集めてみた。ガンメタのように黒ずんだタイプは、ずいぶん前にナガサワ文具センターさん(神戸煉瓦倉庫店)で買ったものだ。カラータイプはタイガーさんのショップで見かけて買った(日本でも売られているようです)。そして最近買ったのは、ツヤ消しのマットシルバー。これは握った時に指先がピタリとフィットする。キャップの付け外しを頻繁に行う人にはいいと思う。スリットがあるので、鉛筆の太さにあわせて多少の調整が効くので、色々な鉛筆にもセットしやすい。

鉛筆キャップ

鉛筆キャップ

鉛筆キャップ

鉛筆キャップ

■ ヨーロッパで買ったキャップ

鉛筆キャップ

はじめ、このキャップを店頭で見た時、先ほどの日本でよく見るタイプと同じかと思った。でもよくよく見ると全くの別ものだった。比べると、全体に少し短めだし、なによりスリットの入り方が全く違った。こちらはスリットがキャップの先端まで来ている。つまり鉛筆の太さ調整幅がかなり広い。短めのわりに色々な鉛筆にセットできそうだ。

鉛筆キャップ左2本がヨーロッパで買ったもの

鉛筆キャップ

鉛筆キャップ画像上の赤い鉛筆のように少し太めの鉛筆でもセットできる

■ レザータイプキャップ

鉛筆キャップ 革製 レザー

本革製のキャップも色々な種類が販売されている。その中で私が今とても気に入っているのが、スリムなタイプ(画像右端のブルーキャップ)だ。東京丸ノ内のデルフォニックスさんで買った。キャップにしてはやや長めで鉛筆にセットした時にスマートな印象になる。レザーは軽量なので扱いやすさがある。素材的にも多少のフレキシブルさもあるので、色々な太さの鉛筆にも対応できる。ただ、一度太い鉛筆にセットすると伸びてしまうので再び細い鉛筆にセットするとブカブカしてしまうことがある。

鉛筆キャップ 革製 レザー



国内外で買い集めた鉛筆キャップ。キャップと一言に言っても材質や形、スリットの作りなど色々なタイプがある。鉛筆の種類にあわせて、見た目・フィット感などにおいてピタリとくるものをセットできると鉛筆ライフは俄然楽しくなる。

鉛筆キャップ

CRAFT A × ブンドキ.com オリジナル木製鉛筆キャップ
BLACKWING ポイントガード
クツワ HiLiNE 鉛筆キャップ アルミ 6本入 6色

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