2014.04.01(302)

「気兼ねない革キャップ」

ASUMEDERU

レザー製鉛筆キャップ

最近、鉛筆を使っていく上で楽しみになっているのが、肥後守で削る作業。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

はじめは、おっかなびっくりだったけど、今ではだいぶ慣れてきた。ナイフで削るよさは、自分好みの仕上がりにできるところ。私の好みは、細字の筆跡をできるだけ長く味わえるよう、芯をなるだけ細く長くするスタイル。キリリと尖った芯先に削れると、さぁ仕事をがんばるぞという気持ちになっていく。

仕事が終わり、鉛筆をペンケースにしまう時に、その芯先を保護するために、今私が使っているのがこのレザーキャップ。芯をがっちり守るという意味ではメタルキャップにはかなわないけど、このキャップのぼくとつとした雰囲気が気に入っている。

■ せっかく削った芯先を守る

キャップと言えば、先端に行くに従い細くなっている、または筒状になっているものだ。しかし、これは先端が平たい四角形。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

キャップというより「ヘラ」という感じだ。とは言え、鉛筆が収まるところは、ちゃんとステッチで縫い合わされている。それにあわせて、カットしても良さそうなものだ。ずいぶんと、ぶっきらぼうだなと思った。しかし、値段を見て、なるほどこれもいいかも思い直した。1個300円+Taxなのだ。

そうか、ステッチでカットしなかったから、余計なコストをかけずにリーズナブルな価格を実現させたのかも知れない。私の知る限りレザー製のキャップは、1,000円前後のものが多い。1本100~200円ほどの鉛筆にその何倍もするキャップというのは、少々アンバランスにも感じていた。

300円なら鉛筆とのバランスもいい。手に入れやすい価格だったので、3色買ってみた

■ 早速鉛筆をセットしてみた

真っ平らのキャップの差し込み口を広げて鉛筆をセットする。ググッとねじ込むような窮屈さがある。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

鉛筆をセットしてみると、先ほどのヘラスタイルから一転して姿形が変わる。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

フラットだったところに鉛筆を差したので、全体に丸みを帯びている。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

よく見ると、根元のところだけ少しばかり細いシルエットになっている。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

鉛筆の軸の分だけスリムになっているのだ。どことなくヘラっぽさがさらに増したようにも感じる。

■ ヘラスタイルには意味があった

さっきはぶっきらぼうと感じていたその四角いヘラみたいなところの意味をここで思い知らされた。付けたキャップをはずす時に、このヘラがつまむ際のちょうどいい指がかりになる。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

ちゃんと意味があるぶっきらぼうだったのだ。基本構造は細長い革を2枚重ねて、芯先の形で縫い合わせただけ。他に一切余計なものはない。そのため、とても軽量。鉛筆の後側にさして書いても、重みを感じることはない。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

素朴だけど、なかなかいい鉛筆キャップだと思う。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

□ 記事作成後記

短くなった鉛筆はどこか寂しさがありますが、このキャップを付けると、一転して楽しい雰囲気になります。まるでロケットのようです。

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

ASUMEDERU レザー製鉛筆キャップ

* 私は、このキャップを横浜ロフトさん(文具売り場)で買いました。

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