2004.11.30(54)

「とびだす小銭入れ」

cyproduct

ヌメ革コインパース

cyproduct サイプロダクト ヌメ革コインパース

子供のころ、とびだす絵本が大好きだった。平面のものがページを開くたび、立体的にとびだしてくるその動きを興奮しながら見ていた。そんな子供時代に培われた「とびだし好き心」は今もしっかりと残っているようで、このたび、とびだし具合がたまらない小銭入れを手に入れた。

cyproductさんのヌメ革コインパース。以前、ご紹介したペンケースヒモの作者である斎藤さんによるもの。私はお札用のサイフと小銭用のサイフの2つを常に持ち歩いている。出かけるときは、手ぶらでという私なりのルールがあってサイフは必ずズボンのポケットに入れている。なので、1つのサイフにまとめてしまうと、1ヶ所のポケットだけがやけにふくれてしまったりする。これはあまりかっこのいいものではないと思っている。

この小銭入れ形状がちょっと変わっていて、長方形をしている。馬蹄(馬のひずめ)型を10年程使い続けてきた私には、とても新鮮に写った。馬蹄型と比べてみると、スリムなボディなので、ポケットの中でもじゃまにならなくてすむ。

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■ 大きく広がるので小銭が探しすい

横から見てみると、2重に折りたたまれている様子が伺える。パチッとボタンをはずして、広げてみると折り込まれていたものが両サイドからグワーっと立ち上がって、お金を収納するスペースが現われてくる。

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広げきってみると、もと姿では想像もつかないくらい大きく変身する。これが、まるでとびだす絵本のようでとても面白い。

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以前使っていた馬蹄型だと、広げたあとフライパンで炒め物でもするようにゆすって出してあげないと入れている小銭の全容がわからなかった。

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一方、この小銭入れなら広げきると、中に入っている小銭の全容が一目でわかるので、とても助かる。レジで端数の小銭を出すときに早めに店員さんに「3円あります。」なんて言うことだってができるようになる。うれしい生活改善だ。

さらに気が利いているのは、小銭収納部分の反対側にベルトがしつらえてあって、そこにはお札を入れておくことができる。小銭入れと言えどもお札が入るのはうれしい。休日に近所の古本屋さんに散歩がてら出かける時などにはこれ1つを持っていけば済んでしまう。

素材にはイタリア製のヌメ革が使われており、触ってみると、その確かな品質が伝わってくる。硬めになめされているその革は、しっかりしているので永く使えそうな気がする。

一方、表面の仕上がりがすべすべして滑らかで、思わず頬ずりしたくなる衝動に駆られてしまう。私はキャメルカラーを選んだ。毎日使うものだからそのエイジングも楽しみたいと思ったので、その具合がわかりやすいカラーにした。

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これまで、コンビニなどでついついめんどくさくて千円札で支払って、おつりをもらうことが多かった。そうすると、小銭入れがパンパンに膨れ上がってしまい小銭持ちになってしまうことがしばしばあった。この小銭入れがあれば、すすんで小銭を使いたくなってしまうのでいつも、小銭入れはすっきり。となることを期待している。

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■ その後
2004年11月から2005年12月までの約1年間の変化をご覧いただきたい。この変化ぶりには、私も驚いた。毎日手にしているものなのだが、こんなに変化していようとは思わなかった。こうして新品の時の画像と比べてみると全く別物のよう。こういうのをアメ色というのだろうか。艶々と輝いている。触ってみると、新品のときよりも明らかに滑らかになっている。特にクリームなどは全く塗っておらず、ただただ、ふつうに毎日使っていただけ。これは、まさにいい味と言えるものだと思う。

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