2004.06.29(33)

「虫のようなポケットナイフ」

EKA

BUG

EKA BUG

夏休みといえば、小さい頃よく虫とりにいった。当時は、カブトムシやクワガタなど虫かごにいれて何時間も飽きずに見ていたものだ。でも、大人になると虫と接する機会もめっきり減り、今はどちらかと言えば虫は嫌いなものになってしまった。でもそんな虫が苦手の方にも、思わず手にとってしまう虫があるんです。それが、虫のようなポケットナイフEKA BUG(エカ バグ)。BUGとは、まさに虫のこと。

見た目はてんとう虫のような愛らしいデザインをしている。今にも飛び出しそうな感じ。この姿だけを見て、ナイフとわかる人はまずいないだろう。ボディはプラスチック製なので、本格ナイフというよりどちらかと言えば、ほのぼのとした雰囲気がある。大きさとしては、手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズ。ちょうど、500円玉を2枚並べたくらいの大きさ。

EKA BUG

EKA BUG

EKA BUG

この大きさなら女性にもなんなく使えるだろう。もちろん手の大きな男性にも大丈夫。ひとたび、EKA BUG(を握り締めてみるとボディの丸いスタイルと表面の丸みも手伝ってとてもしっくりとした握り心地が味わえる。実際に、紙などを切ってみるとよくわかるが、このグリップの良さのおかげで、こんなに小さくても、とても切りやすい。

この虫っぽい丸みを帯びたデザイン、実は見た目の愛らしさだけでなくこうした握り具合も兼ねているところが、ただものではない何かがありそうだ。

EKA BUG

このEKA社はスウェーデンの老舗刃物メーカーで、その歴史は古く、1882年の創業というから100年以上の歴史を持っていることになる。スウェーデンを代表する刃物メーカーである証拠にEKA社の商品パッケージにはスウェーデンの王室の紋章が添えらている。日本で言えば、宮内庁ご用達といったところだろう。さらに、EKA社のナイフはノーベル賞の受賞者に贈られる副賞にも選定されているほどだ。やはり、ただものではなかった。

EKA BUG

■ 小さなナイフと栓抜きが出てくる

このEKA BUG(は、ボディの両サイドからナイフと栓抜きの2つがあらわれてくる。まるで、虫が羽をひろげている様だ。内蔵されているナイフの刃は決して大きくはないが、さすがEKA社。切れ味は抜群である。こういう廉価品であってもナイフ作りに対して一切の妥協をしない姿勢はさすが、老舗ナイフメーカーと思ってしまう。

もう一方の栓抜きはよくあるタイプの「てこの原理」を使うタイプとなっている。決して分厚いとはいえない栓抜きとプラスチックのボディで果たしてちゃんと栓は抜けるか心配だったが、実際に試したところ、さすがEKA社。びくともせずに、なんなく開けることができた。さらに栓抜きの先は、マイナスドライバーとしても使える。ちょっとした修理なら十分だろう。EKA BUG(は切る、栓をぬく、ねじを回すというシンプルな3機能となる。

キャンプといった本格ユースではなく、家や仕事場などで使うにはこの3つの機能があれば十分ではないかと私は思う。

私は、このEKA BUGを会社で使っている。普段は付属されているキーリングをつけて、自分のデスクのパーテションのフックにぶら下げている。せっかくのよいデザインなので、引き出しにしまいこまずに、こうして目の見える場所に置いて愉しんでいる。短めのナイフは、取引先から毎日のように送られてくる封書を開けるのにちょうどよい。刃が短いため、中の書類を傷つける心配がない。

もう一方の栓抜きは年に数回ある仕事場での打ち上げや納会などお酒の飲む際に使ったりしている。こんな時に、栓抜きをもっていると、ちょっとしたヒーロー気分が味わえたりする。

ノーベル賞受賞者に贈られるEKA社のナイフ。その同じ血が通ったEKA BUG(を使っているとその気になりやすい私は、ものすごい発明ができそうなそんな感じがしてくる。よーし、私も何か発明するぞ!

でも、その前に、EKA BUGを使って、まずはビールの栓でも抜いて一息入れることにしよう。

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