2011.08.30(237)

「黒いメモブロック」

伊藤バインダリー

上質メモブロック 黒

この前、動いていないエスカレーターを上ろうとして、足がもつれてしまった。エスカレーターはいつも動き続けているものなので、私の足は動いているステップに合わせるというのがすっかり染みついてしまっている。なので、止まってるエスカレーターでもついつい足が前に行ってしまう。

慣れとは恐ろしいものだ。

慣れと言えば、紙、特にペンで書くには白いものと思い込んでいる節があった。この黒い紙を見たときは、今度は私の手の方がつまづきそうになってしまった。これは伊藤バインダリーの上質メモブロック黒。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

上質と自ら言うだけはある、そんな作りこみ。それは1枚1枚の紙が積み重ねられ綴じられている、小口の部分を見ればわかる。

■ 1mm の狂いもないスキのない作り込み

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

ここを指先でなでると、思わずうっとりしてしまう。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

まるで磨き上げられたかのような滑らかさ。試しに紙の表面となで比べてみたが、決して紙の表面がザラザラしてる訳ではなく、紙の方もそこそこ平滑性はあるのだが、小口のツルツルの方がひとつ上を行っている。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

その真っ黒な小口の下の方へ目を移すと、ベージュ色をした台紙がある。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

それは、年輪のような、別の言い方をするならば、ミルフィーユのように何層にも積み重ねられている。一見すると、この台紙は木製のようだが、これも紙を積み重ねて作られている。

■ 積み重ねが美しい

とにかく、今回のメモブロックは、この「積み重ね」具合が美しい。それもそのはず、伊藤バインダリーは、製本を永年手がけているメーカー。その得意技術をこのメモブロックにこれでもかと注ぎこんでいる。

さて、この黒いメモブロック、美しい佇まいだけでも十分堪能できるが、メモブロックなので、書くことが一番の目的である。しかし、黒い紙にどのペンを使って書けばいいのだろうか。実は一種類だけ、この紙にピッタリな筆記具がある。

それは「鉛筆」。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

鉛筆の筆跡は黒いと思いきや、実はうっすらとグレーがかっているのだ。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

では、実際に書いてみよう。まずは、私が普段よく使っている2B の鉛筆で。

■ 黒い紙の上に書くというのはちょっと新鮮

そこそこ平滑性のある紙の上を2B の芯が、止まっているエスカレーターの時の様に、やや戸惑いを見せつつ、しかし気持ち良さそうに走っていく。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

筆跡はというと、これがバッチリ確認できる。真っ黒な紙の上に鉛筆のグレーの筆跡がいぶし銀の様な渋い輝きを放つ。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

今度は10Bの鉛筆で書いてみると、まるでチョークで書いたような迫力だ。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

次にシャープペンで書いてみた。細くはあるが、やはり黒鉛独特の筆跡が生み出されいく。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

これは実に面白い。よくよく見るという必要は全くなく、普通に筆跡を確認することができる。次に万年筆でも書いてみた。書き始めはみずみずしい筆跡だったが、スゥッとインクを吸い込み乾いてしまうと、筆跡はすっかり姿を消してしまった。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

ボールペンでも書いてみたが、こちらも見やすいとは言い難い筆跡。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

この黒い紙に鉛筆というスタイル、普段の私たちの生活でどのように活かすといいだろうか。

今回私が入手したものは横長サイズなので、一筆箋として使うという手がある。さすがに仕事のオフィシャルな場面では合わないが、カジュアルな場面であれば十分使うことができる。それからメモに使うのもいい。

とっておきのアイデアがひらめいたら、他の人に気づかれないようこのメモに書いておく。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

しかし、黒いメモというのは思ったよりも目立って逆効果になってしまうかもしれない。いずれにしても鉛筆の新たな表情が味わえる新しいメモだと思う。

伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒

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