2009.09.15(188)

「ライフ展示会レポート」

2009年

ライフ2009年新製品発表会展示会レポート

もともとは小学校だったという「台東デザイナーズ ビレッジ」という施設。

ライフ 2009年新製品発表会 レポート

年季の入った正門を通り抜けると、職員室らしき部屋もあり、小学校の面影を今も残している。現在この施設には様々なデザイナーが入居し、新しいプロダクトを生み出しているという。長い歴史を持つライフは、ここ数年のノーブルノートなど新たなデザインに力を入れている。

そんなライフに、この会場は何ともピッタリだなぁ、という感じがした。2009年9月2日から4日、この台東デザイナーズ ビレッジでライフの新作発表展示会が開催された。

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私の記憶が楽しければ今年で3回目となる。これまでの中で今回が最も力が入っていた。それは新作の数が物語っている。今回は何と50アイテムにものぼっている。すでに店頭でも並び始めているが、今回はそれらの新作をご紹介したいと思う。

■ ノーブルノートのシステム手帳リフィル

まずは、ライフの名を一躍若い人たちにもとどろかせるきっかけとなったノーブルノート。クラシカルなデザイン、そして独自に抄いたオリジナルの紙「 L クリーム ライティングペーパー」使った本格派のノートシリーズである。

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このノーブルノートシリーズの中で、おそらく待ちこがれていたという人も多いと思う、システム手帳リフィルが仲間入りした。

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サイズはバイブルサイズそしてにミニ6穴の2種類。紙面はこれまで通りの5mm方眼、横罫線、無地。あのノーブルノートの書き味をシステム手帳でも味わえるようになる。

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システム手帳ということで横罫の幅はノートタイプの8mm幅に対してやや細めの6mm幅となっている。そしてライフの正直ぶりがよく現れているのが、これらの価格設定。

5mm方眼や罫線よりも無地の方が価格が安くなっている。線を印刷しない分、当然原価も抑えられるので、と担当者の方は語ってくれた。

◆ノーブルリフィル 

■ ホワイトヴィンテージ

このノーブルシリーズの弟分、いやこれは妹と言ったほうがいいかもしれない。いずれにしても、こちらもクラシカル感漂うノートが新登場していた。その名も「ホワイト ヴィンテージ」。

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この名前の由来は中の紙面を見ればわかる。ノーブルがクリームの紙を使っていたのに対し、こちらはホワイト。

しかも、このヴィンテージ ホワイトは、ノーブルの紙をベースにしたもの。つまり、これもライフがオリジナルで抄いた紙になっている。

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名前もちゃんとあって、「L ホワイト ライティングペーパー」という。聞くところによれば同じ紙でもクリームとホワイトでは微妙にその書き味は違ってくるそうだ。

しかし、ライフのものはそれぞれの書き味を限りなく同じように近づけて抄いているという。そして、中の紙だけでなく、このノートは表紙にも注目である。

ノーブルノートとはまた違うテイストになっている。ちなみに、これはノーブルの時とは違うデザイナーによるもの。大学ノートをよりクラシカルに、いやむしろモダンになったと言ったほうがいいだろうか。

これまでにない顔になっている

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「P」の文字に目をぐっと近づけるとその周りに金の泊が押されているのがわかる。この泊は二重に押された手間のかかったもの。

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まずキラキラとした金泊を押し、その上に、ややザラザラとした金箔を重ねて押している。

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これにより、金を使いながらも、上品なアンティーク調を生み出している。サイズはノーブルノートよりもやや小さめ。大きいほうから新書サイズ、文庫サイズとしてポケットサイズ。

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【新書サイズ】

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【文庫サイズ】

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【ポケットサイズ】

紙面は5mm方眼、7mm横罫線、そして無地の3種類。

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ページ数はノーブルノートと同じタップリな100枚。

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このホワイト ヴィンテージはノーブルノートと同じ加工先さんで作られているという。当初、その加工先さんではこんなに小さいノートだと、折りの工程が難しく、出来そうにないと言われたそうだ。

それをライフの方が丁寧に説得を続け、実現にこぎつけたという。会場にはライフのノートが加工先さんでまさに職人さんの手により、一つ一つ作られている模様がテレビで映し出されていた。

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その中でこのホワイトヴィンテージの折りの工程があったが、この小さなノートを機械に入れるのは相当に神経を使い、同時に危険を伴うということが私の目にもよく分かった。

◆ ホワイトヴィンテージ

■ クリッパー

古くからライフの定番ノートとして君臨し続けている「クリッパー」シリーズ。愛用されている方も多いと思う。

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ライフの営業の方がこの「クリッパー」という名前の由来を教えてくれた。私は、安直にイルカと勝手に思い込んで今日の今日まで過ごしてきた。実はイルカとは全く違うストーリーがそこにはあった。

ここには「飛行機の席」というものがあったのだ。営業の方が「誰もが気になっていた 飛行機の大疑問」(河出書房新書)という本を見せてくれた。それによると、現在の「ファーストクラス」、「ビジネスクラス」、「エコノミークラス」と席を分けたのは、パンナム航空が初めてだったとされている。

そして、「ビジネスクラス」はその当時「クリッパークラス」と呼んでいたという。ちなみに「クリッパー」とは「高速帆船」という意味。飛行機の操縦士を「キャプテン」と呼んだりなど、飛行機の専門用語には、船舶のものが多く使われている。

そういう意味で「クリッパー(高速帆船)」も使われたのだろう。つまりライフの「クリッパー」というネーミングは、イルカではなく飛行機の席、今でいう「ビジネスクラス」という意味が込められていたのだ。

実際ライフには今も「ファーストクラス」というシリーズも残っている。さらに言えば、当初は「エコノミー」というシリーズまであったそうだ。このノートは、いわゆる「ザラ紙」と呼ばれるわら半紙だったという。残念ながら、これは現在は存在しない。そんな背景が「クリッパーシリーズ」にはあったのだ。

そして、そのクラスの最上級として今回新たに加わったのが「エキスパート」というシリーズ。

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これは日本語にすると「専門」という意味。残念ながら今回は「飛行機の席」という意味は込められていない。表紙は「専門」=「プロ」ということをイメージさせるブラック。

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これまでのクリッパーの表紙をベースにしているが、白地からブラックになっただけでその印象は大きく変わっている。このブラック印刷、真っ黒にするのがとても難しかったという。

通常オフセットの印刷をするとき色を塗った後に、でん粉成分(コンスターチ)の粉をまくのだそうだ。これは印刷した紙を重ねていく際に紙の裏側にインクがうつってしまわないようにするため。でん粉をスプレーすることで、重ねた紙の間にほどよく空気が入り、インクの裏写りを防ぐことができる。

これまでの「クリッパー」のように白であれば大丈夫だったのだが黒だと、その粉がどうしても仕上がりの後に白く残ってしまうがちだという。「エキスパート」ではその点を十分に手間をかけて作られている。

サイズはA4、B5、A5の3種類。紙面は5mm方眼と9mm横罫。9mmの横罫線というのは、見た目にも、これは太い!というのがすぐにわかるくらいのものである。

B あたりの太い万年筆でもおおらかに書くことが出来そうだ。紙は、「L ホワイト ライティングペーパー」を使用。

◆ エキスパート

■ 手帳 クロス

デザインが印象的な今回のライフ新作の中で、この「手帳 クロス」はかなり控え目な顔になっている。

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この表紙を見て真っ先に思い浮かぶのが、学校の出席簿。表面には細かな格子状の模様があり、ちょっとザラザラとした触り心地のクロス。そして、背と角は布で補強されている。サイズとしてはいわゆる測量野帳とほぼ同じ。表紙はガッチリとした厚く硬いタイプ。まさに出席簿のようだ。

小学生時代に出席簿で叩かれたことがあるので、その堅さは私の頭が今も覚えている。紙は「L クリーム ライティングペーパー」で、5mm方眼のみ。

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スーツの胸ポケットに忍ばせておくのにピッタリだ。

◆ 手帳 クロス

■ サニーゴールド手帳

がっちりとした合皮カバーの「サニーゴールド手帳」にコンパクトサイズが新たに登場。

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同じデザインでは、これまでB5とA5サイズがあった。今回、このコンパクトタイプを作ったのは1年間たっぷりと使える手帳ということで企画された。一年という期間を使うものなので、たっぷりな208ページ。そして、紙面は1ページを6分割したユニークなスタイル。

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◆ サニーゴールド

■ アウトドアノート

「アウトドアノート」でも新しいサイズがお目見えしていた。コンパクトなA7、そしてそのA7を縦長にした A7変形、さらにはたっぷりとしたB5サイズ。

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このアウトドアノートの紙面にはユポ紙というプラスチックのようなハリのある防水紙が使われている。今回、初めて知ったのだが、表紙そして一番後ろの裏表紙にいたるまですべてユポ紙で出来ているという。表紙は印刷に適しているもの、裏表紙は台紙にもなる厚めのものといった具合にそれぞれ適材適所なユポ紙が使われている。「うちのアウトドアノートは、ユポ紙にこだわり抜いているんです」と、営業責任者の方は熱く語ってくれた。

◆ アウトドアメモ

■ 名刺型メモランダム

あまりにも小さかったので、気づかずに通り過ぎてしまいそうだった新製品があった。確かにこれはすごく小さい。しかしながら、インパクトは十分ある。名刺型メモランダムというのがその商品名だ。

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縦型の横開きスタイルということで、メモというよりかは、小さなノートといった佇まいがある。

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アイデアなどを書きたい時にさっと取り出せるメモということで企画されたそうだ。これはちょうど便箋のように綴じ部分が糊だけで綴じ込まれている。つまり1枚1枚のピリピリときれいに切り離すことができる。

嬉しいのはこんな小さなメモにも、「L ホワイト ライティングペーパー」が使われているところだ。1冊の中は20枚と、スリムになっているのでポケットに入れても気にならないだろう。それこそ名刺入れや財布に忍ばせてもいいかも知れない。これに合わせたコンパクトな万年筆が欲しくなってしまう。

◆ 名刺型メモランダム

■ Lブランドラベル 便箋

いよいよ最後の商品のご紹介。「とり」を取るのにふさわしいのが「Lブランドラベル」シリーズ。このデザインにはやられてしまったというのが、率直なところである。正直、今回の新作の中で最も引きつけられてしまった。これは、この画像を見ていただければ、もうあとは、くどくどと説明する必要はないと思う。

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それほど、見た目に説得力のある力強いデザインだ。このデザインのモチーフとなったのは大きく二つ。ひとつは紙のレッテル。

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ノートのような完成品になる前に、ある程度の大きさの紙を梱包している状態がある。その梱包に付けられているのがレッテル。あまり、私たちユーザーの目には触れないものだ。

そのレッテルをベースに新たにデザインを起こしたのだそうだ。表紙に見とれて中の紙を使うのを忘れてしまいそうだ。「ライティングペーパー」とあるように基本は便箋で、こちらはB5サイズ。紙面は横罫と縦罫の2種類。そして、もう一つは、昔ながらのマッチ箱のデザインをモチーフにしたもの。見方によっては、ジーンズのラベルのようにも見える。

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便せんには珍しい横位置のA5サイズ。こちらのタイプには横罫線の他、なんと5mm方眼まで揃っている。

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これは便箋としてだけでなくフリーパッドとしてもとしてもいいと思う。中の紙は B5サイズには、「Lホワイト ライティングペーパー」、A5 5サイズには、「Lクリーム ライティングペーパー」を使用している。

◆ Lブランドラベル

このように今回の展示会ではライフのオリジナルの紙を様々に楽しめる新作が目白押しだった。こうしたライフの新作ノートを使うと、万年筆の使用頻度がより高まりそうだ。

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