2004.09.13(43)

「自分だけの本をつくろう」

二見書房

白い本

最近、本を読むことがとても多くなった。以前は、ほとんど読まなかったのに、、、まるで、今まで読んでこなかった分を取り返そうとする何かが私の中で働いているようだ。なので、本屋さん巡りは、文具屋さん巡りと並んで最近の私の愉しみなんです。先日、ヴィレッジ・ヴァンガードで気になる本があり、思わず手にとってしまった「白い本」と帯に書いてある。

二見書房 白い本

■ なにも書かれていない本

カバーから表紙まで全て白、ページをめくってみると、これまた全てのページが真っ白で、何も書かれていない。じっと見ていれば何かが見えてくるわけでもなく、ただの白いページがひたすら続いている。これは、読むための本ではなく、書くための本だと、ようやく理解した。

言ってみれば、これはノートじゃないか、とも思ったけど、文具屋さんではなく、本屋さんで売られていることに興味がそそられた。そして、次の瞬間、これをレジへと持っていたのであった。何を書くかなど、決まっていないのに・・・

家に帰ってテーブルの上に、この白い本を置いて、腕を組んで、はてと考え込んでしまった。さあ、この本どう使おうか。単なる、メモ帳やアイデアを書くのにはちょっと合わない気がする。日記といっても、小学生の夏休み以来書いていない。でも、この本を前にして何かを書きたいという欲求だけはふつふつとわいてくる。

二見書房 白い本

■ まず、タイトルを決める

そうだ、本を書こう。しかも、自分のためだけに。そう思うと、色々とアイデアが浮かんでくる。まず、手始めにタイトルを決めてみよう。私の場合、これまで書き溜めてきた文具のコラムをまとめてみるのもいい。はたまた、「私とペン」というタイトルもいいし、未来日記なんてものいい。なんだか、わくわくしてきた。

この本には、タイトル用のシールが付属されている。好きなタイトルをつけて、背表紙に貼ることができるようになっている。

二見書房 白い本

あまり、気負うことなく気の向くまま書けばいいと思う。誰かに見せるわけでもないのだから、思うがまま、自分の想いや考えをしたためてみる。まずは、1行を書き始めることからはじめよう。この本はそんな、使い方がぴったりくる、と個人的には思う。

さて、この本、表紙はいわゆるハードカバーで、 しっかりとした装丁になっている。

二見書房 白い本

また、書く事を想定している本だからだろうか通常の本よりも広げたときのおさまりがよい。普通の本なら、ページを開いた時に手で押さえておかないと、すぐ閉じてしまうが、これは、広げた状態のままでとどまってくれる。「さあ、どこからでも書いてくださいよ」と言わんばかりに。

サイズは、A5。いわゆるよくある単行本の大きさ。中身の紙は通常の本よりも明らかに紙重量がありそうな上質なものが使われている。念のため最終ページを使って万年筆でインクの裏写り具合を試してみた。

使用した万年筆は、
・モンブラン マイスターシュテュック
・ラミーサファリ
・ペリカン ペリカノジュニア
・ペリカン トラディショナル
の計4本。インクはそれぞれ純正のものを使用した。

二見書房 白い本

二見書房 白い本

多少のにじみはあるが、裏写りという点では、ほとんどなく4本とも合格点が与えられそうだ。これで、気兼ねなく万年筆での執筆が愉しめる。ページ数は全部で256ページ。これを書き終えるのには、結構な月日が必要になるはずだ。書き終える頃には白い表紙の色も多少変わっているかもしれない。それも、また味となるに違いない。

自分色に自由に染められる本。著者も読者もあなた1人です。

* 二見書房 白い本 1,000円+Tax

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