文具で楽しいひととき
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SLIT
とりあえず資料を入れたり、人に資料を渡したりする時によく使うクリアフォルダー。
書類をひとまとめにしておくにはとても優れているツールだ。ただ中の書類を閲覧する時はちょっとやりづらい。開放された2辺から覗き込むようにしないといけない。この「SLIT」は、その閲覧性が実にいい。
■ クリアフォルダーのようだけど・・・
サイズはA4をひとまわり大きくしたくらい。パッと見たところでは、黒いクリアフォルダーのようだ。手にすると、全く違うことに気づかされる。まず、質感が違う。材質としてはクリアフォルダーでもよく使われているPPなのだが、上質感がある。少し厚みがあって、その表面には革調の細かなシボ加工がされている。
そして、クリアフォルダーと開き具合が違う。まるで2つ折りしたものを広げるかのように大きく開くのである。ただ、完全には開ききらない。折り目のところがわずかに溶着固定されている。上下それぞれ同じように固定されている。「SLIT」の左側がちょうど「コ」の字状に溶着して固定したような感じだ。
■ 書類をさし込むだけ
使い方は、とてもシンプル。それだけでいいの、というくらいに。「SLIT」を開いて、溶着固定されたそのスキ間に書類をさし込んでいく。それだけだ。私が試したところでは、コピー用紙10枚くらいまでがちょうどよい印象。それ以上でもさし込めないこともないが、ちょっとグイグイと書類の束を押し込まないといけない。10枚くらいまでならすんなりとセットできる。収容力としては最大コピー用紙で20枚までいけるそうだ。
このようにセットされた状態で、とても快適にパラパラと中の書類を閲覧できる。横開き・縦開きの両方ともOK。もちろん、一枚だけでもちゃんと綴じられる。
私がワードで作った文書は上手い具合に左側の余白だけが隠れて文字は隠さなかった
スキ間に書類をはさみこんでいるだけだが、逆さまにしても書類は落ちてこない。書類を綴じている所を触らないように「SLIT」の両端をそぉっと持って逆さまにしても中の書類は滑り出さずにじっとしていた。さすがに少し乱暴に揺すると、落ちてくる。
よくよく見てみて、なるほどこうなっていたのかと思う部分があった。表面加工が内側と外側で違っていた。内側は少しザラザラとしている。たとえるなら、紙やすりみたいな感じで。おそらく、これにより書類をさし込んだ時に、摩擦で滑り出にくくしているのだろう。
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言ってみれば、少し厚めの一枚のPPを半分に折って、コの字状に溶着しただけである。それでいて、書類をファイルする、パラパラ閲覧できる、しかもズレ落ちづらいともきている。いかにも機能的という見た目(デザイン)でなはく、あくまでも静かな佇まい。ふだんは大人しいが実はすごいという感じがいいではないか。私はこういうさりげなさが好きだ。
フレームマンスリー手帳のブラックと並べるとよく似合う
idon'tknow.tokyo SLIT 3枚入 1,200円+Tax(カラーはブラックとホワイトがある)
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