2013.10.22(291)

「姿を変えるフレキシブルバッグ」

hum

フラップファイルバック

シンプルなつくりのものは、実は多機能である。

何だか矛盾しているようだが、最近私はこう感じている。普通、多機能というと色々な機能が備わっていてはじめて多機能であると言える。しかし、作りがシンプルなものとじっくりと付き合ってみると、シンプルだからこそ見えてくる便利さみたいなものに気づかされる。

使い方によっては、ちょっとした多機能ふうに使えることがある。その代表例が鉛筆だ。色も一色で一見すると全くの単機能のようだが、実はそうでもない。削りたての芯は細く鋭い線が描け、芯を少し寝かせて書くと、とっても太い帯状の線になったりと、様々な筆跡を生み出してくれる。

私はこういうさりげない多機能というのに心惹かれる。さながら忍者屋敷のように、お!こんな使い方もできるんだ的なものだ。このドキュメントケースもそんなシンプルな多機能さがある。

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■ 実は多機能

一見するとごく普通のドキュメントケースといった感じだ。実際手にしても、やっぱり普通のドキュメントケースであった。しかし、こう見えてこれが三種類に姿を変えていくのだ。素材は1.1mm 厚の PVC 。サイズとしては、A4サイズを二回りほど大きくしたくらい。

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中に何も入れていない状態だと、クタッとしなやかで少々頼りない感じ。

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まず、1番目の姿はこのままの状態で使うというものだ。一般的なドキュメントケースに見えるが一つ特徴がある。それは書類を出し入れする口の部分だ。わずか1cm に満たないほどの段差がある。

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この段差、そして、両側に入ったスリットにより書類が入れやすくなる。

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頻繁に書類の出し入れする時にはこの姿で使うのがいい。

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A4書類はもちろん、クリアファイルから大判の雑誌あたりも楽々と飲み込んでしまう。

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実はこの段差とスリットは、多機能への入口になっている。

■ フラットを出すと別なスタイルに

内側にはフラップ(フタ)が隠されている(まさしく忍者屋敷のように)。それを奥の方だけ外側に出す。

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こうすると2番目の姿になる。

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先程の段差のおかげでフラップがピタリと表面に出て全体のフラットさが保たれる。書類を外に持ち出す時などにはこのようにしっかりとフタを閉じている方が安心だ。

■ 取っ手も出てくる

その外に持ち出した際、たまにこんな場面がある。それは、このバッグをを抱えながら、たとえばスターバックスでコーヒーを買うという時だ。お財布からお金を出してコーヒーを受け取らなければならない。この作業を脇にバッグを挟んだままでは、なかなかやりづらい。

そんな時は第3番目の姿に変えると便利だ。もう一方のフラップも外に出してしまう。こうすると一転して手提げスタイルになる。

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こうして取っ手を出して指先にひっかけえば、俄然楽になる。

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内側には特にポケットなどないシンプルな大容量のワンポケット。

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実はこの「フラップファイルバッグ」、もともと1枚の PVC 素材からできている。長い素材を折って要所要所を縫いつけただけなのだ。キレイにフラットになっているフラット部分も折り込んで外側からステッチを縫い込んでいるだけ。

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シンプルだが、これにより取っ手をつかんだ時にナヨッとしないハリを生み出している。

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ひとくちに書類を入れて持ち運ぶと言っても色々なシチュエーションがあるが、これはその時に応じた姿に変えることができる。あくまでもさりげなく。

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□ humフラップファイルバックは、こちらで販売されています。

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