2012.09.11(263)

「封筒 兼 ファイル」

オキナ

タント封筒

■ 知らない土地でもお気に入りショップを見つけるコツ

自分の趣味にピッタリと合うショップの見つけ方で、私がよくやっている方法がある。

これが結構成功率が高い。まず、自分のお気に入りのブランドをピックアップする。この時、そのブランドがあまりどこでも売っているものでない方がいい。私の場合で言えば、「ポスタルコ」や 「MUCU」 といったブランドだ。次に、そのブランドのウェブサイトに行き、取り扱いショップリストをチェックする。そこに載っているショップに行ってみるというものだ。

なんだそんなことかと思われるかもしれないが、これが意外と自分の趣味にピタリとくる。自分のお気に入りのブランドを扱っているショップは、自分と趣味が基本的にあっているので、そのブランド以外にも気に入ったアイテムを見つけられる確率はグッと高まる。

この方法は、出張などで大阪や名古屋といったあまり土地勘がないところでショップを探すときに効果的。数年前大阪に出張した時、MUCU のショップリストから「アンジェ ラヴィサント 梅田店」というショップを見つけて、実際に行ってみたら、まさに私のストライクゾーンど真ん中だった。

本、食器、インテリア用品、そしてステーショナリーがあり、それぞれの品揃えとしては決して多くはない。ただ、その一つひとつはしっかり吟味して選ばれたというものばかりで、見ているこちらも店内でついついその一つひとつをしっかりと吟味して見入ってしまう。

■ 封筒だけで終わらない可能性を秘めている

この「タント封筒」は、そのアンジェの上野店で見つけた。ちなみに、この時、谷川俊太郎さんの詩集も一冊買った。この封筒は、店内の端っこの方に「私はまだ新参ものです。。」といった感じであくまでも控え目にディスプレイされていた。端っこではあったが、その色合いが私の心をとらえた。濃い目のネイビー、そして落ち着いたレッド。

オキナ タント封筒

アンジェの店内は、そもそも落ち着いた雰囲気に包まれているので、そのネイビーとレッドがすっかりとその世界観に溶けこんでいた。手にとって商品を調べてみると、「オキナ」とあった。「オキナ」と言えば「プロジェクトペーパー」で有名な紙製品メーカーだ。

てっきり海外の製品かと思ってたので意表をつかれた。基本的な作りはA4の書類が入る封筒だ。封筒の口は横長になっている。

オキナ タント封筒

その口を見て、なるほどこの手があったかと大きく頷いてしまった。中には仕分けができる紙が入っている。

オキナ タント封筒

仕分けと言えば、それはファイルの仕事で封筒の担当分野ではない。封筒は書類を入れて郵送や手持ちなどで、A地点からB 地点に運ぶというのが主な役割。目的地に運ばれたら、中から書類が取り出され、封筒としての仕事は終了を見る。次にはファイルが待ち受けていてその書類が入れられ、そこで必要に応じて仕分けされる。

そのファイルの仕事を封筒が侵食した格好になっている。考えてみると、これまでの封筒はいかにも封筒という外観をしていたので郵送や手持ちで「運ぶ」という役目が終われば、さっさとオサラバしていた。

■「運ぶ」+「仕分け」

きっとそれは、あくまでもA地点からB地点に運ぶためのデザインだったためだろう。その点、この「タント封筒」は、目的地に着いて以降も引き続き所有したいと思わせるデザインをしている。しかも、仕分けできるようになっている。一見したところでは、あくまで封筒に見せかけておいて、実はファイル的にも使えるというのが気に入った。つまり、「多機能封筒」だ。

おなじ多機能でも見るからに多機能というものよりも実は、こんなところに別な機能があったのか!という「からくり忍者屋敷」的な多機能に私は強く惹かれる。仕分けの紙はそれぞれ違う色になっている。中の仕切りは、紙が差し込まれているだけなので取り出すこともできる。

オキナ タント封筒

オキナ タント封筒

気になるのは、その仕切りがまっすぐではなく、斜めになっているところだ。しかも、右端だけガクンと段差が付いている。ここには何らかの意味づけを感じる。きっと何か明確な理由があってあえて、こうしているに違いない。色々といじくり回していて、この段差の意味が私なりにわかってきた。まず、段差を作ることで中に書類を入れた時に書類が少しだけ見えるようになる。

オキナ タント封筒

つまり、書類が入っているか否かがわかるようになるのだ。

オキナ タント封筒

そのちょこんと顔を出した書類をつまめば、書類も取り出しやすい。それから、もうひとつあえてガクンと段差をつけているのは、封筒のフタを閉じた時に、しっかりと糊付けできるようにするためというのもあると思う。

オキナ タント封筒

オキナ タント封筒

右側がガクンと上がっていることで、糊しろが増えている。もし、ここが斜め一直線だったら、片側の糊しろはとても狭いものになってしまったことだろう。ファイルとして仕分けした書類を区別でき、封筒としてもしっかり封入できよう、それぞれの基本的役割をちゃんと意識して作られている。斜めの意味はわかった。

■ たとえば企画書・提案書を入れる

では、これをどのように使ってみようか。たとえば、こんな使い方はどうだろうか。クライアントに提案書、そして見積もり書など種類の違う書類を持って行くという時。先方にこの順番で見て欲しいというものがあった場合には、手前から順番に分けて入れておくことができる。仕分けは最大で3ヶ所使うことができる。マチこそないがキャパシティ的にはまずまずで各仕切りごとに10枚ずつ、つまり30枚くらいは入ってしまう。

オキナ タント封筒

オキナ タント封筒

オキナ タント封筒

考えてみると、「封筒」と「ファイル」の違いは、これまで説明してきた「運ぶ」と「仕分けする」ということ以外に、もうひとつあるように思う。それは「封筒」には、書類をちゃんと包んで、相手にお渡しするという意味合いだ。

クライアントに書類を渡す際にクリアフォルダーに入れて、ということがよくあるが、
「では、これで失礼いたします」といって立ち去る時には、封筒に改めて入れるか、空の封筒を念のため添えるということがある。この場合の封筒の役割は「運ぶ」ではなく、「包む」だ。日本独特の風呂敷文化みたいなものが見え隠れしているように思う。

そうした点で今回の封筒を見てみると、正式に書類をお渡しつつ書類を分けるという仕分けもできるということがこれまでにないメリットなのかもしれない。

オキナ タント封筒

* オキナ タント封筒
アンジェさんのサイト
オキナ タント封筒 赤は、こちらでも販売されています。

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