2010.12.21(220)

「ミニマリズム スモールオフィス」

快適最小減なワークスペース

ミニマリズム スモール オフィス モノがないオフィス

当初は、自宅の書斎スペースからスタートし、いわゆる「SOHO」ライフを満喫し、その後は、レンタルオフィスの「リージャス」でヤドカリ ワークライフを送ってきました。そして、とうとう自分だけのオフィスを持つことに。

と言っても、オフィスも賃貸なので、「ヤドカリ」には変わりはありませんが。。。でもレンタルオフィスは、あくまでも一時的なもので、自分のデスクや椅子を持ち込んだりすることはできませんでした。つまり、ヤドだけでなく、デスクや椅子も全て借りていた訳です。その点、自分のオフィスであれば、お気に入りのデスクや椅子を自由に置くことができます。

この点が大きく違うのです。実は、独立を考えはじめた時からいずれは、自分だけのオフィスを持ってみたいと夢見ていました。そして、8年がかりでようやくその夢を叶えることができました。

今回は文具ではなく、私のオフィスのご紹介をしたいと思います。オフィスは文具を使っていく場所であります。文具をプレイヤーに例えると、オフィスは、そのためのフィールドということにもなります。

文具とさほど遠い位置づけでもないので、ご勘弁を。。

場所は、私が住んでいる横浜。やはりこの年になると、長距離通勤は体にこたえるので自転車で通える範囲にしました。その横浜の中でも、誰もがよくご存じの山下公園の近くです。窓からは、氷川丸そして海が望めます。

ミニマリズム スモールオフィス

昼間だけでなく、夜景もなかなかのものです。

ミニマリズム スモールオフィス

この景色にイチコロになってしまいました。そして、海と反対側に1分も歩けば中華街もあります。

ミニマリズム スモールオフィス

毎日、中華料理を食べる訳ではありませんが、中華街には独特な雰囲気というものがあって、歩いているだけでも楽しい気分になれます。

今回のオフィスは築28年とかなり古い建物なのですが、そのわりに内装はキレイで、白を基調にシンプルな雰囲気です。決して広いとは言えませんが、自分だけのスペースというのはやはりうれしいものです。子供の頃の秘密基地みたいな感じとでもいいましょうか。あまりいろんなものを置くこともできないので、最小限にしています。

■ デスクはシンプルなテーブル(引き出しはナシ)

まず、私の仕事机。引き出しもない天板と脚だけというシンプルなもの。今回のオフィス家具のほとんどは
IKEAで揃えました。この机もそうです。商品名は「GALANT」と言います。

ミニマリズム スモールオフィス

このデスク、オフィス用としてはちょっと大きめの160cm×80cm。あえて大きいのを選んだのは、余白と言いましょうか、余裕を持ちたいと思ったからです。机の上に書類がいっぱいというのは、見るからに忙しいという感じになってしまいます。机がある程度大きければ、そうした感じないかもと安易に思ったためです。

それからほらよく、何か集中して仕事に取り組みたい時に自分の机ではなく、会議室の大きなテーブルで仕事をしたくなることってあるじゃないですか。

きっとそれは、今抱えている仕事の書類を全て広げて全体像をつかみたいという気持ちがあるからなのだと思います。そんなことも想定して、この大きさにしてみました。

ミニマリズム スモールオフィス

また、このデスクにはあえて引き出しをつけませんでした。これにも理由がありまして、引き出し、つまり何かを入れておく器を用意してしまうと、私はその中に何かをすぐに入れてしまうと思ったからです。

実際、私の自宅の引き出しにはいつの間にこんなにたくさんのものが入ったのだろうと思うくらいにビッシリとものが詰まっています。引き出しを閉めるたび、土俵際のお相撲さんのように、腰をしっかりと据えて押し込まなくてならないほどです。

何かすき間というものがあると自然にモノが入ってきます。人ごとの様に「自然に」などと言っていますが、入れているのは他でもない私自身なんですが、自分が詰め込んだという意識が全くないんですね。。これが。。

ならば、 そもそもそのすき間を出来るだけ少なくすればいいのではと思い、今回はまず引き出しをナシにしてみることにしたという訳なのです。はたして、それもどこまで踏ん張れるものかわかりませんが。。。

■ デスクの高さは75cm

このGALANTという机には、もうひとつ都合が良いことがありました。それは、天板の高さを自由に調整できる点です。

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自宅の書斎デスクの高さ、そして、食卓のテーブルの高さが偶然にもいずれも75cmなのです。この75cmという高さで私は20年近く慣れ親しんできましたので、これが少しでも違うとすごく違和感を覚えてしまうのです。今回、仕事用のデスクを色々と探してみて、よくわかったのですが、一般的な高さは70cm。75cmというのは、あまりありませんでした。

たかが5cmくらい椅子の方で調整すれば、と思われるかもしれませんが、椅子を低くすると、足を床につけた時の膝の曲がり具合が微妙に違ってしまい、どうにも落ち着かないのです。

机に限らず、道具を選ぶ上で私が一番大切にしているのは、道具に自分をあわせるのではなく、自分に道具をあわせるという発想。こうでないと道具をうまく使いこなすことができません。という訳で、このGALANTという机にしたのです。

■ ケーブル マネジメント

机には引き出しは付けませんでしたが、唯一ひとつだけこの「ケーブルマネジメント」というものを付けてみました。

これは、PCのケーブル類をひとまとめにしてさらに、それらを端から見えないように隠してくれるというものです。

ミニマリズム スモールオフィス

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■ 椅子は普段から座り慣れているコンテッサ

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こうしたオフィス空間で最もこだわるべきは、やはり椅子だと思います。常に自分の体を預け、仕事をしていくわけですので、座り心地の良さが、そのまま仕事にはかどりに直結していきます。

自宅でも、早朝は仕事をしていきますので、そこではコンテッサ、仕事場では、違う椅子となっては、体の方が、いちいちそれにあわせていかなくてはなりません。

常に同じ座り心地でいたいと思い、オフィスにもコンテッサを入れました。今回は、レッド。ただ、このレッドは思っていたよりもちょっとシックな色合い。バーガンディとまではいかないまでもイタリアンレッドほど真っ赤ではありませんでした。

■ テーブルをL字型に連結

そして、MTGテーブル。こちらも、先ほどの仕事机と同じGALANTにして、L字型につなげてみました。

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「魔法の文房具」のアートディレクションでお世話になった松田行正さんのオフィスにお邪魔したときに、ご自身の執務デスクと打ち合わせデスクをつなげて使われておられていました。これはいいアイデアだと思い、私も真似させていただきました。

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■ 校正専用ソファ

そして、今回のオフィスでもうひとつこだわったものがあります。それが、一人がけのアームチェア。これはIKEAの中でもロングセラーとなっている「POENG(ポエング)」というものです。

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IKEAのプロダクトはヨーロッパのデザイナーによるものが多い中、これは日本人の中村 昇氏のデザインによるもの。すでに30年以上も売れ続けているそうです。木のフレームにクッションだけというシンプルな構造。

ミニマリズム スモールオフィス

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そのシンプルな見た目とはうらはらにとても深みのある座り心地。ひとたび座ると立ち上がれなくなってしまうほどの心地よさがあります。

そして、私が大好きな足置きの専用オットマンも付けてみました。背中、そして首をポエングにタップリとあずけると、足を上にあげずにはいられなくなります。このオットマンのマット面がやや斜めになっています。

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これが絶妙な角度で、足を載っけると、膝がリラックスできる角度にほんの少しだけ曲がるのです。

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このオットマンは仕事をしていて一休みする時にもとっても活躍してくれます。その時は、コンテッサに座りながらそのままオットマンに足を載せるというものです。

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実を言いますと、今回のオフィス計画が私の中で急転直下に進んでいったきっかけは、このアームチェアの存在があったからなのです。以前、別件の用事でIKEAに行きその時にこのポエングを見かけ、何とはなしに座ってみたんです。

そのとたん、私の幸せを司るメーターが振り切れてしまったのです。このポエングを今すぐ買って帰りたいという状態になってしまいました。ちなみに、IKEAではどんな大きな家具でも買ってお持ち帰りできるようになっているのです。

ということもあり、本当に買って帰りそうな勢いだったのですが、冷静に考えてみれば、私の書斎にこれを置くスペースなどありません。ならば、オフィスを持つしかないなと、考えるようになっていったのです。もちろん、冒頭でも申し上げたとおり、オフィスはいずれ持ちたいとずっと考えていました。

しかし、その「いつか」が「今すぐ」とスピードアップしたのは、このポエングが原因だったのです。なにもアームチェアひとつでオフィスを借りなくてもと思われるかも知れません。しかし、何事も「きっかけ」というものは大切なものです。

もし、このポエングとの出会いがなければ、私のオフィス計画は、いつか、いつかと言いつつずっと実現しなかったかも知れません。

デスクワークは、前傾姿勢になりがち、定期的にリラックスタイムをはさみ、このソファーに座って「後傾姿勢」にして原稿の校正や資料の読み込みをしていこうと思っています。

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仕事の内容で手にするペンを替えるのと同じように座る椅子も替える。これは、結構重要なポイントだと思っています。

他にもデスクライトや間接照明など色々と置いてみたいものがあるのですが、最初は、ちょっと足りないかな、、くらいでスタートしておいおい考えていこうかと。全てが完璧に揃っている状態にするのではなく、ちょっと足りないくらいの方がむしろ私にとっては心地よく感じられるようです。

つまり、「足を知る」ということでしょうか。

このオフィスは、原稿作成などの仕事だけでなく、最近増えてきているコンサルティング・アドバイザー業務を行っていくためでもあります。

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横浜は東京からちょっと遠いですが、中華街もありますし、景色のいい山下公園そして海も望めます。クライアントの方々にも来ていただきやすいかとも思っております。さて、これからどんなワークライフになるかとても楽しみなのであります。

■ 記事作成後記
IKEAの家具は、全て組み立てなくてはなりません。買った状態は、このようにパーツがバラバラで梱包されています。ちなみに、これはポエングです。あんなに立体感あふれるアームチェアも組み立て前は薄っぺらい段ボールに入っているのです。

ミニマリズム スモールオフィス

中に、イラストだけの組み立て図、そして専用の六角レンチが入っていまして、それで、組み立ていきます。ポエングで、大体30分くらいかかりました。テーブルは、ちょっと大がかりになりそうだったので、これは、あきらめて有料の組み立てサービスをお願いしました。

つい最近、チボリオーディオのラジオを導入しました。

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シンプルなフェイスデザインでブラウンのクロックとの相性バッチリ。このラジオはモノラルなのですが、FMを聴くと、すっごくいい音なんです。iPodをつなぐこともできます。

仕事中は、これで常に音楽を聴いています。

●●現在の事務所の様子●●
おかげ様で、当初とほぼ同じ状態を保っています。。引き出しもナシのままです。

ミニマリズム スモールオフィス

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□ 今回、コンテッサはこちらのショップさんで購入しました。
レッドの在庫が切れいている中、私のオフィス入居日に間に合わせていただいたりととても親身に対応していただきました。
□ アマゾンでも販売されています。
□ コンテッサのキャスターで床をキズ付けないために、保護マットを敷きました。

*関連リンク
■「オープンファイル」SQUAMA PANTA
■「必要なペンをすぐ取り出せるように」カール事務器 ツールスタンド
■「ジウジアーロデザインの椅子」岡村製作所 コンテッサ
この事務所を舞台にモノを少なくする「ミニマリズム的ワークススタイル」について
ご紹介した本「モノが少ないと快適に働ける 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術」