2021.03.16(477)

「データブックとして使う」

アシュフォード

リフィルパッドポーチ M6

アシュフォード リフィルパッドポーチ M6 システム手帳

システム手帳のバインダー部分とジャケットを切り離し、自由奔放な使い方を可能にしたリフィルパッドポーチ。前回は、そのリングを取り外せることを活かし、2コさし・3コさしをしてダブル&トリプルウインドウで楽しむ使い方をしてみた。今回は、ベーシックな1コさしの使い方を自分なりに掘り下げてみたいと思う。1コさしならば、そもそも普通のシステム手帳と同じじゃないかと当初私も思っていた。しかし、ちょっと違うメリットがその先に待っていた。

アシュフォード リフィルパッドポーチ M6 システム手帳

■ 1コさしで1つの用途

アシュフォード リフィルパッドポーチ M6 システム手帳

M6のリフィルパッドポーチを前にして、さてどう使おうかと腕組みをして考えを巡らせてみた。つまり、バイブルサイズより一回り小さい、このM6ポーチに何を入れていったら良いのかということだ。結局のところ自分の中にあるものを入れていく訳である。しばし目をつぶり、自分の内側を探ってみた。入れるべき何かが私の中にあるだろうか。仕事のネタ帳はマテリアルノートとしてHB×WA5に入れている。スケジュールはフレームマンスリー手帳だし、ノートはロルバーン ランドスケープに書いている。私の中に他に外に出すべき何かがあるのだろうか。自分の内側のさらに奥深くへと意識を集中してみた。最近、興味を持っている対象ということで考えてみると、一つ思い当たるものがあった。

アシュフォード リフィルパッドポーチ システム手帳

ミリタリーウエアである。イギリスやスウェーデン、オーストリアなどヨーロッパのミリタリーウエアを最近何着も買っている。機能的で頑丈で無骨なスタイルは流行にとらわれなくて良い。そのファッションそのものをわざわざM6に詰め込む必要性は全く感じない。このミリタリーウエアの中でさらに私の興味をくすぐるものがあった。

ミリタリータグ

それは「タグ」である。洋服にはサイズや素材などの情報をまとめたタグが付いている。ミリタリーウエアでもやはり付いている。それがシンプルでデザイン的にとても興味深い。限られたスペースに必要な情報が整理されレイアウトされている。視認性もよく、お国柄も色々とあってタグを見てるだけで楽しいものがあるのだ。特に格好よくしようなどとはハナから考えずに作られている。それが結果として格好よく見えてくる。

そのことをふと思いついた。今後自分がデザインを検討していく上でとても参考になるデザインソースになりそうだ。このタグをM6のリフィルパッドポーチにまとめて詰め込んでみたいと思った。そう用途がハッキリとすると、リフィルパッドポーチがデスクの上で輝き出した。

アシュフォード リフィルパッドポーチ M6 システム手帳

■ 1テーマのデータブックとして

タグは大きさ的にちょうどM6紙面に収まる大きさのものばかり。そこで手持ちのミリタリーウエアのタグをカメラで撮影してプリントアウトしたものをM6リフィルに貼っていった。いつものように表紙もちゃんと作り、pen-infoの活字スタンプ、そしてタイプライターで「Millitary Tag」と打ち込んでみた。

アシュフォード リフィルパッドポーチ M6 システム手帳

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パラパラとめくると、1ページに一つのミリタリータグがある。とてもいい感じである。こうしてみると、これは書くものではなく、見る専用のM6ということになる。情報を集めて詰め込んでいくのでアルバムのような感じだ。興味のあるものをこうしてひとまとめに集めてじっくり見ていると、それが刺激となって自分の中でムクムクと動き出してくる。このタグをベースに、こんなデザインもいいかもしれないと今度は自分でタグを考えてみたくなっていった。M6のブランクリフィルを取り出して描いてみる。それをそのタグの次のページにパチンと綴じ込んでいく。こうしてページを気にせず自由に付け加えられるのもシステム手帳ならではの良さである。最初は順番など気にせずリングの中にどんどん放り込んでおき、あとで必要があれば順番に整理して行けばいい。とりあえずやってみて、あとで自由に編集できる良さは、ちょっとデジタルに似ている。

アシュフォード リフィルパッドポーチ M6 システム手帳

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今回はミリタリータグという1テーマを一つのリフィルパッドでまとめてみた。今後、私の中にまた別な興味の対象が生まれてくるに違いない。そうしたら、また別なリフィルパッドを用意してそこに詰め込んでいけばいい。こうしていくと1冊1冊のリフィルパッドがさながら「データブック」のように増えていく。それをカートリッジ的に選んで組み合わせて使っていくということも今後視野に入ってくる。最初は1コさしから使いはじめて、後々2コさし、3コさしと拡張して楽しんでいく。これこそリフィルパッドポーチならではの良さである。

アシュフォード リフィルパッドポーチ M6 システム手帳

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アシュフォード リフィルパッドポーチ M6

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