2017.02.21(375)

「すぐにログ(記録)できるミニ手帳」

ダイゴー

すぐログ

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

とっさにメモしようとした時、以前はポケットからメモ帳を出し、そして胸ポケットからペンを取り出して書いていた。2つの作業が必要だった。たまに、あれ?ペンどこだっけ?しまった!忘れてきた、、なんてこともあった。まぁいいかと書かずにしておくと、メモしようとしたことは、すっかり消えてなくなってしまう。それが、ダイゴーの「ジェットエース」を使うようになってメモをとろうと思い、メモをするまでの時間が格段に速くなった。ズボンの左うしろポケットから「ジェットエース」を取り出し、下にひらりと出ているしおりを右手でつまみ、それをひっぱり上げスルスルと出てくる鉛筆を握り、同時にしおりで開いたページに書きとめる。文字にすると長くなるが、実際の行動はあっという間。だいたい3秒くらいのものだ。さながら、早撃ちガンマンのように。

ダイゴー ジェットエース

私のバイブル「知的生産の技術」(梅棹忠夫著)の中で、仕事をしていく上で、一切のイラツキをなくして、スムーズにすることが大切だと書いてあった。よどみない川の流れのように思考の勢いを止めてはいけないという。全くそのとおりだと思う。その意味で、メモをとろうとした時に一切のイラツキもなく瞬時にメモがとれる「ジェットエース」は最強のメモツールだと私は考えている。

ただ、その昭和の香り漂うクラシカルなデザインはあんまり好きではなかった。そのことをダイゴーの商品企画の方に会うたび話していたら、んじゃ作りますか、と本当に作ることになった。それが「すぐログ」。すぐにログ(記録)できるという意味を込めた。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ちなみに、先ほど書かないと情報は「消えてしまう」と言ったが、その表現はちょっと正しくないかもと最近感じている。たしかに忘れるが、不意に思い出すこともあるからだ。だから消えてなくなるというよりも、その情報が水の中にゆっくりと沈んで一時的に見えなくなってしまうという方が近い。ふとしたときに沈んだものがプカリと浮かんで思い出されることがある。でもまたすぐ沈んでしまい、いつまた浮かんでくるか当の本人でもわからない。なので、「ジェットエース」や「すぐログ」はひらめいた情報を沈まぬうちにすくい上げる網のような存在に近い。

■ ソフトなPU表紙

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

まず大きく変えたのは外観。表紙にはPU(ポリウレタン)というとてもソフトな合成皮革を使っている。「ジェットエース」と同等のしなやかさがあり、ページもめくりやすい。PUは表面がフラットな「スムースタイプ」と革のシボのようなやや凹凸がある「マットタイプ」の2種類。それぞれのタイプにレッド、グレー(ネイビー)、ダークグリーン、ターコイズブルー、オレンジ、ピンクの6色がある。どの色もいいが、個人的にはレッド、ダークグリーン、ターコイズブルーあたりが気に入っている。女性にもぜひ使ってもらいたかったので、ピンクもラインナップしてみた。ポケットに入れて使っていると、ソフトなPUはエッジの部分に少し折り目がついていく。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

■ 文字も図の書きやすい5mmドット罫

「ジェットエース」は紙面がごくふつうの横罫線だった。それはそれで悪くはなかったが、より書きやすいように5mmドット罫にした。ドットの色もとてもうすいグレー。書く時に思考の邪魔をしないよう抑えめにしてある。たまに少し長めの文章を書くこともある。たとえば、電車でメールチェックをしていたら、雑誌社からこんどノート特集ページをやるので、オススメノートをいくつかピックアップして欲しいみたいな依頼がよくくる。そんな時には、頭の中だけで考えるのではなく、電車の中であっても「すぐログ」を取り出してリストアップしていく。こうした時はドット罫を横罫線にみたててキレイに箇条書きをしていける。一方で、1ページに殴り書きするように一言だけ書く時にも必要以上に罫線に縛られずに済む。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

■ 小さいのに六角軸の本格鉛筆

「すぐログ」の企画をしている時、ダイゴーの担当の方に「ジェットエース」の鉛筆を作ってくれている協力工場があるので行きましょうと連れていって頂いた。「ジェットエース」は黒軸に天冠がゴールドという昭和スタイルだ。「すぐログ」では、表紙をカラフルにすることに決めていたので、黒軸の鉛筆では合わない。その鉛筆工場でいろいろと見せてもらった中で色が付いていないナチュラルカラーにすることにした。よくよく聞いてみると、通常の丸軸以外になんと六角軸もあることがわかった。手帳にセットして使う鉛筆はとても細いので、握りづらさがある。それが六角軸になれば、指がかりの助けになる。そして、ゴールドの天冠をシルバーに変更してもらった。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

■ そもそもなぜメモするのか?

メモをするのは、そのことを忘れないように書き記しておくというのがある。それが一番の目的だろう。しかし、最近私はもうひとつの理由の方が重要な気がしている。それは「頭をカラにする」ということだ。メモを書かずにいるということは、その情報を頭に入れっぱなしにしている状態。よくToDoで言われることだが、アレやらなくっちゃということを頭に記憶させていると、それだけのことで頭の動きが鈍くなってしまう。それと同じで何か気になることがあったら、ToDoに限らず頭の中に入れっぱなしにするではなく、書き出して頭の中を空っぽにしておく。そうすることで、頭の動きがよくなって、考えることがスムーズに回せるようになる。メモをするということは、常に頭を考える体勢に整えることでもあるのだ。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳



今、私の手元にある「すぐログ」を見ると、28冊目とある。「ジェットエース」から使い始め、アシュフォードの「IDEA piece」も使って通算28冊目を数える。ひとつのものをこれだけずっと使い続けているのは、私の中でも結構珍しい。それだけ私にはしっくりと来ている。メモをするということがあたかも呼吸でもするかように、何も考えずに自然にできるようになるツールである。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ダイゴー「すぐログ」600円+Tax
ダイゴー「ジェットエース」
予備用の鉛筆、専用の鉛筆削りも別売りされています。

〔追記〕
中の紙は万年筆との相性もよいです。知人から見せてもらった万年筆の試し書きなんかにも重宝します。いつも同じ紙で万年筆の書き味をチェックするという「定点観測」にも適しています。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

〔おまけ〕
店頭で配布される「すぐログ」のリーフレットに私のイラストが掲載されています。それがとても似ているんです。。

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

ダイゴー すぐログ 鉛筆付きミニ手帳

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