文具で楽しいひととき
■ 「郵便料金が手軽に調べられる」 丸善 ポストマン100 630円


 


□例えば、こんなことはないだろうか。

 手紙を書き終えて封をする。

 引き出しをあけて買い置きしておいた切手をとりだし、
 いざ貼ろうとする。

 しかし、
 その郵便物が80円なのか90円なのか、
 どちらにしたらいいかわからない。

 郵便局に行けば計りはあるが、
 もう外出する時間を5分も過ぎている。

 郵便局に行っている時間はない。

 悩んだ末に清水の舞台から飛び降りる覚悟で、
 意を決して90円切手を貼る。

 心のどこかで、もしからしたら、
 この封書は80円でもいいかもしれないという声が聞こえる。

 あぁ、ひょっとしたら10円損してしまったかもしれない…。

 というようなことを。

 私はそんな苦い経験を何度も味わってきた。

 しかし、今は違う。

 この丸善ポストマン100を使うようになってからというもの、
 心安らかな気持ちで投函ができるようになった。


□このポストマン100は、
 郵便物の重さを計ってくれるものだ。

 郵便物の重さを計るものは、
 色々とあるが、そのどれもが大きなものばかり。

 自分専用に使うにはあまりにも大きすぎる。

 その点、このポストマンなら、
 キーホルダーくらいのコンパクトさなのがいい。

 こんなに小さくとも、
 郵便物の重さをしっかりと計ってくれる。


□使い方は、
 送りたい封書をこのポストマンのクリップで固定をして、
 キーホルダーのようなわっかを手に取り持ち上げればいい。

 たったそれだけ。

 そうすると、
 郵便屋さんをかたどった矢印が、
 その重さを示してくれる。要は、天秤式だ。

 10g単位で100gまで計ることができる。

 定型から定形外まで対応しているので、
 一般の郵便はほとんどこれで対応できそうだ。

 ちなみに
 このポストマンの表示に料金はなく
 重さだけになっている。

 料金の方が便利なのではとも思ったが、
 郵便料金は、
 このご時世ちょっと油断をすると改定しまうことがある。

 重さならば、
 いくら料金が改定されようが、
 末永く使うことができていいのだ。

 商品のパッケージの裏面に
 現在の代表的な重さと郵便料金が明記されているので、
 これを参照すればOK。

 どうしても料金にしたいという場合は、
 ポストマンに金額を示したシールを
 自分で用意して貼るという手もある。


□引き出しに入れて置いても邪魔にならず、
 電池をいれる必要もない。

 簡易的な計りだが、
 ひとつもっていると便利だと思う。

 なにより、
 80円か90円という悩みから
 解放されるのは実にありがたい。


 *このコラムは、神奈川新聞での連載「至福の文具」を加筆修正したものです。




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