文具で楽しいひととき
■ 「フラットなのに背ラベルがあるクリアフォルダー」 

   LIHIT LAB. 立体見出し付きクリヤーホルダー オープン価格


 


□文具の仕事をさせてもらって
 かれこれ10年以上となるが
 まだまだ初めて見る文具は多い。

 それも新製品でなく
 これまでずっと売られ続けているものなのに。

 先日、
 LIHIT LAB.さんと
 とある仕事で打ち合わせをした。

 その中のお一人が
 鞄から書類を取り出した。

 書類はクリアフォルダーに入っていた。

 打ち合わせでは、よくある光景だ。

 しかも
 同社はクリアフォルダーのメーカー。

 なにも驚くことはない。

 しかし、
 そのクリアフォルダーが
 はじめて見るものだった。


■ クリアフォルダーに見出しが付いている


 


 クリアフォルダーの見出しと言えば
 インデックスラベルなどを貼り付ける
 というのが一般的だ。

 しかし、
 これには縦に長い見出が付いている。

 しかも、
 その見出しには背があるのだ。

 クリアフォルダーというものは
 フラットな作りなので
 構造的に「背」というものがない。

 インデックスラベルを貼っても
 あくまでもフラットなものになって
 背はそこには存在しない。

 このフォルダーには
 三角柱状の立体的な見出しが付いている。


 


 その名も
 「立体見出し付きクリヤーホルダー」。

 商品の特長を
 そのまま商品名にしている。

 あとで触れるが
 このフォルダーには
 もうひとつ、ストッパーという機能もある。

 なので
 本来ならば
 「立体見出し付き クリヤーホルダー ストッパー付き」
 とすべきところだ。

 さすがに、
 「付き」が2つも付くのは
 紛らわしいと却下したのかもしれない。

 いずれにせよ
 このクリアフォルダーには背がある。

 背とは言っても
 そんなに厚くはない。

 せっかくのフラットなクリアフォルダーに
 あまりにも分厚い見出しがあっては
 じゃまになってしまうが、
 これはギリギリのところで抑えられている。

 背の幅は6mm。

 と同時に
 タイトルを書くには十分な幅を保ちつつ。


 


 中に入っている見出しは
 スライドすればスルスルと簡単に取り出せる。


 


 私はその見出しに万年筆で
 タイトルを入れてみた。

 背のところは
 細字の万年筆で、
 そして、両サイドのゆったりとした幅の見出しには
 極太の万年筆でタイトルを書いてみた。


 


 


 無機質になりがちな
 クリアフォルダーに少しだけ
 暖かみが生まれた。


■ ラベルを覗きこまなくて済む

 クリアフォルダーに
 こうした背があることで
 私たちの生活にどのようないいことがあるのか。

 それは
 必要なファイルへのアクセスが
 速くなるというのがある。

 ファイルボックスに
 クリアフォルダーをいくつも
 入れているとしよう。

 それぞれには
 従来のインデックスラベルが貼られ
 タイトルが付けてある。

 必要なファイルを探すには
 そのラベル少しばかり曲げて
 自分の方に向ける、
 もしくは
 自分の方が体を少しずらして
 のぞき込む動作が必要になる。

 その時間、1.5秒。(たぶん、それくらい)

 それが
 この背見出しがあることで
 その時間が必要なくなる。


 


 真正面からでも、
 横からでもタイトルをすぐに確認できる。

 そう言えば、
 打ち合わせの時に
 LIHIT LAB.の方は鞄から
 該当の書類を取り出すのがとても速かった。

 きっと
 鞄の中には他にもクリアフォルダーが入っていたのだろう。

 でも、
 この背見出しですぐに
 見つけることができたのだと思う。


■ 書類がずれ落ちない配慮も

 クリアフォルダーとうものは
 2辺がオープンになっているので
 書類の出し入れがスムーズに出来る。

 今回のものもそうだ。


 


 ただ、
 この2辺がオープンのため
 不意に書類がこぼれ出てしまうことがある。

 このクリアフォルダーには
 そのためのストッパーがさりげなく付いている。

 先ほどの立体見出しのすぐ下にある。


 


 中の書類をしっかりホールドしておきたい場合は
 そのストッパーを表側にひっかける。


 


 こうしておけば
 ボックスや鞄の中でも
 書類がこぼれ落ちる心配はなくなる。


□仕事柄、
 文具メーカーの方と接する機会は多い。

 そんな時、
 私はその方がどんな文具を使っているかに注目している。

 大体の場合が
 ご自身のメーカー文具を使っていることが多い。
 (たまに、他社のものを使っていることもある)

 自社の文具を使っている場合、
 その文具は選び抜かれたものである。

 当然、
 その方は自社の文具を
 手にする機会は多いはずだ。

 その中で
 あえてその文具を選んでいる訳である。

 そうした文具メーカーの人が
 日頃から愛用している文具に注目してみると
 文具店で文具を探すのとは
 また違った発見がある。


 


 (2015年10月20日作成)


 ■ LIHIT LAB. 立体見出し付きクリヤーホルダー(乳白)は、こちらで販売されています。



 




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