
■ その62 「小脇に抱えて会議に出席」 伊東屋 リーガルパッドホルダー 1,575円

□仕事でアメリカの方と打ち合わせをした時のこと。
 小脇にリーガルパッドホルダーを抱えて颯爽とあらわれ、
 テーブルにつくなり、そのホルダーをバサッと広げ、打ち合わせがはじまった。
 しばらくすると、その方はペンの端っこを口にくわえるという仕草をしていた。
 私は、そのペン味がするのかな、なんて余計なことばかり考えてじろじろと見ていた。
 でも、その一連の流れがまるで映画のワンシーンのようで
 かっこいいなあと見とれてました。

□今回はそんなアメリカでお馴染みのビジネスツール、
 リーガルパッドホルダー。
 さて、リーガルパッドホルダーは名前のとおり、リーガルパッドをいれておく
 ホルダーのこと。
 そもそもリーガルパッドとは、
 Legalが法律という意味であるように、
 裁判官や弁護士が使うために作られたメモパッドのこと。
 イエローの紙に横罫線、左側に2本の赤い縦線がある、とてもアメリカの香りがするメモパッドだ。
 当初は弁護士用であったが、アメリカではビジネス
 や一般家庭にまで普及していて、いたるところで見かける。
 リーガルパッドは日本でよく見かけるいわゆるレポート用紙だが、表紙がない。
 1ページ目からいきなりパッドになっている。合理的といえば合理的。
 なので、それをおさめるためのホルダーが普及したのではと個人的には思っている。
 ホルダーの種類も本格的な革製から合成皮革のものまで、豊富にある。
 アメリカのビジネスマン・ビジネスウーマンの間では、それぞれ専用のホルダーを持っていて
 会議ともなると、ホルダーを小脇に抱えてあらわれるわけだ。
□私の持っているホルダーは銀座伊東屋さんのオリジナルのもの。
  高校入学の時にお祝いとして知人からいただいたものだ。
  もう20年の付き合いになる。
 カバーの表面はビニール製だが、革を思わせるごつごつとした模様がある。
 表にも裏にもロゴマークが一切ないすっきり仕上げ。

 ホルダーの大きさはA4サイズより一回り大きいくらい。
 ちなみにリーガルパッドはレターサイズといわれる大きさで
 A4よりも幅が数mmだけ広い。
 広げると、右側にパッドをがおさめるようになっており、
 左側には各種ポケットがついている。
 書き終わった紙を入れておける大きなポケットから、
 名刺やメモ等を入れておける小さなポケット、
 そして、ペンを1本が入るポケットまでついている。

 ペンをさして、バタっとホルダーを閉じてもペンとパッドは干渉せずに
 ぴったりと閉じられるようにうまく作られている。
 ホルダーカバーの中にはにはかなりの厚い紙が入っているので
 テーブルのないところでもなんなく書くとができる。
 最近、わたしはスターバックスで原稿を書くことが多く、
 一人がけのふかふかのソファに腰をかけ
 このホルダーを膝の上におく。
 厚めのカバーのおかげで快適な筆記ができる。
 ポケットのついているカバーの側を反対側に折り返して半分の大きさにすることも
 できるが、私は、周りから原稿を見られないように、カバーを立てて書いている。
 汚い文字なので、誰かに見られても判読できないのだから、心配ないのだが、
 この方がなんとなく落ち着く。
□以前は、イエローのリーガルパッドを入れて使っていたが、
 最近は、ロディアを入れることが多くなった。
 黒のホルダーにオレンジのロディアがとても映える。
 ここでちょっとご注意いただきたいのが、ロディアのA4サイズ風のものは
 2種類ある。
 ピリピリと切り取った紙のサイズがA4のNo.19と、
 切り取る前の全体のサイズがA4のNo.18。
 
 私の使っているホルダーには後者のNo.18がぴったりと合う。
 No.19だとホルダーからはみ出てしまう。
 ロディアを使おうという方は注意されたし。
 これまで、ロディアは小さなNo.12くらいをよく使っていたが、
 大きなサイズを使ってみると、ロディアの紙質の良さがより実感できる。
 ロディアNo.18は1冊861円とちょっと高いが、消耗品である紙こそ
 いいものを使うのが粋というものだ。
□このホルダー、ある時はひざの上において筆記する机がわりになってくれたり
 書類をいっぱい詰め込めば、ちょっとしたブリーフケースの役割にもなってくれる。
 あの時のアメリカの方のようにホルダーを小脇に抱えて会議から会議へと酷使している。
 でもペンを口にくわえるという仕草だけはさまにならないので、真似してない。
(2005年2月1日作成)
 ■  リーガルパッドホルダー A4(シボタイプ)は、こちらで、販売されています。
■ 関連リンク
   イエローのリーガルパッドにぴったりな本格派 クリップボード 
     「無骨なつくりのクリップボード」 ライツ クラシック クリップボード
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