文具で楽しいひととき
■ 「オープンファイル」 SQUAMA PANTA  3,600円+tax


 


□「食べ物は残さずにいただく」
  「朝起きたら水を一杯飲む」
  「締め切りの2日前には必ず提出する」などなど。

 これらは私が生きていく上で
 必ず守ろうと心の中で大切にしている信条。

 親に教えられたものだったり、
 45年という人生の中で自分なりに
 見つけたものだったりする。

 それから
 仕事していく上で気を付けているものに、
 「書類は机の上では立てる」というのもある。

 書類は立てると
 場所もとらずに机の上を広々と使える。

 「机はものを置く場所ではなく、仕事をする場所」と
 心に決めてから
 書類そして手帳に至るまで立てるように心がけている。


□書類は普通、
 机の上にベタッと平置きしてしまうことが多い。

 立てるよりずっと楽なので
 ついついやってしまう。

 書類を立てるには、
 まずクリアファイルあたりに入れて、
 さらにファイルボックスや本棚に
 入れるという工程が必要になる。

 おそらく、
 書類を立てるに至るまでの
 こうした諸々の作業が面倒くさくって、
 ついつい書類のままポイと平置きしてしまうのだろう。

 まぁいいかと、
 軽い気持ちでスタートしたその平置きが
 いつしか書類の山へと変化していく。

 書類は縦置きの方がいいのは、
 誰しもわかっている。

 ならば
 余計な作業を極力なくして
 縦置きできればいいのではないか。

 その一つの回答ともなりそうなのが
 この「 PANTA 」。


 


 かねてより間もなく発売しますが続いていたが、
 このほど正式に販売がスタートした。


□この「PANTA」の特徴は12度という傾き。


 


 この絶妙な傾きによって、
 書類を書類のままクリアフォルダーなどに入れなくても
 自立させることが出来てしまう。

 スキー場の傾斜をいろいろと調べてみると、
 平均12度というところがいくつもある。

 スキー場で12度というのは、
 きつ過ぎずそれでいて緩すぎることなく、
 ちょうどいいところなのだろう。

 これは机の上でも当てはまり、
 基本平面の机空間に
 この12度の「PANTA」をポンと置いても、
 異次元的な違和感はほとんどない。


□本体はメタル製で、
 一般のブックエンドに比べると、かなり重い。

 ブックエンドは両側で本などを支えるが、
 「PANTA」の場合は一つだけで支えなくてはならない。

 その荷重に耐えられるように
 あえてこの重みにしているのだろう。

 その重さは二つの足そして、角で支えられている。


 


 足といっても線になっている。


 


 この足にはカバーが付いていて、
 むやみに動かないように、
 そして机に傷など付けないように配慮されてある。


□では、
 ここにいろいろなものを立てかけてみよう。

 まずは本。

 一冊二冊と本を立てかけてみると、
 まるで本が「PANTA」に吸い込まれていくようにフィットしていく。


 


 ブックエンドに本を入れる時は、
 とりあえずここに入っておくれよという感じで
 やや押し込み気味に入れていたが、
 「PANTA」では、
 そうしたことがなく
 本の方が「PANTA」に収まりたがっているようにすら感じる。


 


 次にクリアファイル。

 数枚の書類をクリアファイルに入れて立ててみると、
 何の問題もなく「PANTA」君としては、
 お茶の子さいさいという余裕ぶりで、
 受けとめてくれる。


  


 次に、
 これならどうだとクリアフォルダーの中の書類を全部抜きとって、
 ヘニャヘニャのクリアフォルダーだけで立てかけてみる。

 するとどうだろう、
 さっきまでにヘニャヘニャだったクリアファイルが
 シャキッと自立する。


  


 支えている「PANTA」の横パネルが
 クリアファイルの7から8割くらいの高さがあるので、
 おそらくこれによりシャキッとさせているのだろう。

 それならこれではどうだと、
 こんどは書類を2枚ホチキスどめしただけのもので試してみると、
 これも結構すんなりと立つ。


  


 私の方もなんだか意地になってきて、
 最後に A 4の紙1枚だけで試してみた。

 これも自立してしまうのだ。


  


 12度という角度の
 懐の深さを思い知らされた。

 しかしながら、
 なんでもかんでも自立させてしまう立役者は、
 この12度だけではないようだ。

 「PANTA」のボディ全体を撫で回してみると、
 底辺の部分だけ指触りが違うのに気づかされる。

 ちょっとザラザラとしているのだ。


 


 12度という斜め具合で書類を受けとめ、
 さらに書類の足部分が滑らないようにもしていたのだ。


□これまで私は
 まな板スタンドをファイルや書類スタンドに使っていた。

 クリアファイルやマニラフォルダに入れたものであれば、
 全く問題はなかったのだが、
  A 4の書類をホチキスでとめただけのものだと
 書類の上ががテロンと垂れ下がってしまうことがあり
 少々気になった。

 一生懸命仕事をしているすぐ隣で
 テロンとなっていては、
 こちらの仕事の士気までテロンとなってしまうというものだ。

 これは大いに気になる。

 書類単体でもテロンとせずに、
 シャキッと自立させたいと思っていたので、
 「PANTA」はその点で優れている。


□この「PANTA」を仕事に導入すると
 こんな感じで活用できる。

 その日にやらなければならない書類、
 つまり ToDo 書類をやる順番に並べてこの「PANTA」にセットし、
 あとは手前から順次取りかかっていく。


 


 実際に並べてみると、
 本当にただ並べているだけのシンプルな状態になる。

 いわば「オープンファイリング」。

 しばらくは
 この「PANTA」で机の上の書類管理を行ってみようと思う。


 


(2012年7月10日作成)


■記事作成後記

□「PANTA」が書類単体でもシャキッとさせることが
 出来るとは言え、
 書類は横位置にセットした方が安心感があります。

 また、書類一枚で自立できるのは、
 あくまでも「PANTA」に直接セットしたときです。

 先に本などをセットして、
 その隣に紙一枚をセットすると、支える面積が小さくなるためでしょうか、
 なよっとしてしまうことがあります。

 また、
 あまりにも薄い紙だと、
 この場合もなよっとしてしまうことがありました。
 
 そうした場合は、
 クリアフォルダーなどに入れるのが良さそうです。


□「PANTA」の下側の部分は
 ちょっとユニークなフォルムをしています。

 実はこれ意味がありまして、
 2つの「PANTA」を連結できるようになっているのです。

 こんな感じで。


 

 


 12度がリズミカルに並びます。


□「PANTA」はコンパクトなパッケージで
 自分で組み立てるようになっています。


 


 ■ PANTAは、こちらで販売されています。


 ■「モノが少ないと快適に働ける 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術」
   本書の中でもPANTAを使ったデスク整理術を紹介しています。




 * SQUAMA PANTA





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