文具で楽しいひととき
■ その74 「ロディアの紙が両面書ける楽しさ」 ロディア アドバンスト ルックインブック  1,575円


  ロディア アドバンスト ルックインブック ノート


□日ごろ、ロディア ブロックメモを使っていて、すごく気になることがあった。

 それは、片面だけしか書かないこと。

 ものは大切に使いましょう、と育った私としてはなんとももったいない
 気持ちがあった。

 もちろん、裏側も書こうと思えば確かに書けるが、
 ブロックメモは折り返して使う構造上、ちょっとやりにくい。

 そんな心の中のわだかまりを少しばかり
 晴らしてくれるものを見つけた。

 それが、ロディア アドバンスト ルックインブックだ。
 ロディアと同じ紙を使ったリングノート。

 ブロックメモで出来なかった憂さ晴らしという訳でもないが、
 このノートを使って、思う存分両面書きを楽しんでみることにした。


□表紙はプラスチックで出来ており、
 子供の頃よく使っていた下敷きのようにちょっと厚めになっている。

 その表紙には、ロディアのイメージカラーであるオレンジを基調に
 ブルー、レッドも加わり、 とてもにぎやかな配色。

 机に置いてあるだけで、楽しい気分になってくるし、
 書類だらけの机の上でも、ひと際目立つので
 とっさの時に、すぐに見つけられるという実利もある。


□その表紙を開くと、ノートの前に
 表紙にも負けないくらいの鮮やかなオレンジのポケットが現れる。


   


 ここには、書類が入れる訳だが、
 出し入れしやすいように2辺が開くようになっている。

 ノートに書類をはさんでおいて、知らぬ間に落ちてしまったなんてことが
 時たまあるが、こうしたポケット式ならとても安心だ。

 さらに、気が利いているのは、ポケットが取りはずし可能なこと。
 なので、書類入れとしてだけでなく、 しおり代わりとしても使える。

 忘れっぽい私は、電話のメモやTo Doリストをこのポケットに入れておいて
 いつでも、見えるようにしている。


  


□そのポケットをめくると、ノートが始まる。
 だが、ロディアお馴染みの方眼ノートではない。

 リーガルパッドのように罫線ノートの左側に1本タテ線が引いてあり、
 さらに、1ページごとに外枠で囲まれているというスタイル。

 よくあるノートは、紙の端っこぎりぎりまで線がひいてあるが、
 このノートはそうはなっていない。

 枠の中に書くことと、外に書くことをはっきりと区別して書きましょう。
 ということなんでしょう。きっと

 確かにこうした方がメリハリがきいていいように思う。
 枠があるということで、余白というものがかえって生きてくる。

 罫線が紙の端っこまであるタイプのノートを書いていると、
 ついつい、その最後の方まで書いてしまい、
 後で読み返してみると、とても読みにくいし、
 修正のため赤入れしたくとも、そのスペースがないなんてことがあったので、
 なおさら、そう思う。


   


□各ページには、ファイリング用にあらかじめ4つの穴が開けられている。
 4穴と聞いて拒否反応を示される方もいるかも知れないが、
 この4穴は日本で主流の2穴ファイルにもちゃんと合うのでご安心を。

 その穴の横には、ミシン目が入っている。
 ロディア ブロックメモでも定評のある、あのピリピリである。
 ブロックメモと違うのは、ミシン目の両端にU字型をした切込みがあることだ。


  


 ミシン目を切るという時は、はじめに少しだけ切って
 その後に、いっきにピリピリと切るものだ。

 このあらかじめあるU字の切り込みが
 始めに少しだけ切るという役目を担っているので、
 いきなりピリピリと切ることができる。

 リングに綴じてある部分から破れやしないかといささか心配したが
 やってみると、ちゃんとミシン目どおりに切ることができた。


  


 ロディア ブロックメモでは横向きに切っていたが、
 これは縦切りである。
 しかも切る長さがぐんと長いので、とても気持ちいいピリピリを
 味わうことができる。

 切りとった紙は、ちょうどA4サイズの大きさになっているので、
 市販のA4サイズのファイルにもぴたりと収まる。


□ノートの背表紙を見てみると、
 紙の厚さを示す紙重量が80gと記されていた。
 ロディア ブロックメモと同じ厚さである。

 小さなブロックメモの時にはそれほど重さは感じなかったが、
 このA4サイズの大きさだと、さすがにずしりという重さがある。
 紙重量という言葉の意味が体で理解できた。

 そんな紙質のよいロディアだけあって
 ラミーサファリの万年筆で書いても裏写りすることはない。
 これなら、思う存分両面書きを楽しめるというものだ。


□ノートの背表紙に気になる表記を見つけた。

 アドバンストノートには 「160pages 80sheets」という表記があった。
 一方、ブロックメモの方には「80sheets」としか記されていない。

 これは、察するに
 アドバンスノートは両面書くので160ページとなっており、
 一方、ブロックメモは片面しか書くことが想定されていないため
 160ページという表記はなく80シートだけなのだろう。

 ということは、
 ブロックメモは片面だけ、書くのがきっと正当なやり方だったのだ。

 これまで、ブロックメモの裏面のことを勿体ないと思いつつ
 使っていたが、もうそんなことを考えなくていいのだ。
 と、この表記をきっかけに
 永年思い悩んでいた胸のつかえがすうっととれる思いがした。


  


□1,575円とノートとしては、ちょっと高めではあるけれど
 両面書けるので、お買い得かもしれない。

 そもそも、ノートは両面書けるものなのだけれど・・・・

 ロディア ブロックメモを使った後に
 このアドバンストを使うと、そんな不思議なお得感を感じてしまう。

 そんな事を考えているのは、私だけだろうか。。。。。


(2005年4月26日作成)


■ モデルチェンジしたタイプですが、ロディア ルックインブックは、こちらで販売されています。




■関連コラム

 ■ 「こっそりと進化していたロディア」 ロディア ブロックロディア

 ■ 「技アリ!な伝言メモ」 ビジョンクエスト スベらないメモ 、ハイモジモジ Deng On 

 ■ 「 超モバイルノート その後 」 ダイゴー ジェットエース

 ■ 「正真正銘のシステムメモ帳」 ATOMA PPカバーノート A7


 TOP   他の文具コラムを見る



Copyright (C) 2003 Tadashi Tsuchihashi,All rights reserved.